再加入時に保険料が高くなる

保険を解約して再度加入しようとすると、再加入時の保険料が適用されます。生命保険や医療保険の保険料は基本的に、年齢が上昇すると保険料も高くなる傾向があるため、再加入すると保険料が高くなるのです。

また保険に加入するときは、現状の健康状態を保険会社に申告する必要があり、解約後の健康状態によっては保険に再加入できない場合もあります。

保険を解約する前に確認したい2つのポイント

では、生命保険を解約するときの注意点を2つ紹介しましょう。

注意点1:解約するタイミングを考慮する

生命保険を他社に切り替えるときは、見直し後の保険に加入できたことが分かってから、以前の保険を解約することです。

解約をした直後、ケガや病気で入院する場合もあり、必ず新しい保険に無条件で加入できるとは限らないからです。

注意点2:がん保険の保障は90日経過後

がん保険は、3カ月間保障されない期間があることに注意しましょう。ほとんどの保険会社のがん保険は、加入してから(正確には責任開始日)90日経過しないと、がんの保障が始まりません。

解約して新しい保険に加入できたとしても、すぐにがんの保障は受けられないという点に注意が必要です。

したがって、がん保険の切り替えで保障を途切れさせたくないときは、約3カ月間は保険料の重複が発生します(一部、3ヶ月間は保険料がかからない保険会社もあります。)。

保険の解約は慎重に検討を!

保険を解約しなくても、保険金額を減額して保険料を安くする、積立型の場合は払済保険や延長保険で支払いをストップするなどの方法もあるので、保険の解約は慎重に検討しましょう。

文・金子賢司(ファイナンシャル・プランナー)
立教大学法学部卒業後、東証一部上場企業に入社。その後、保険業界に転身しFPとして活動を開始。個人・法人のお金に関する相談を受けながら、北海道のテレビ番組のコメンテーターなどとしても活動している。得意分野は保険領域。