EMMAの代表・伊藤あづさ氏が昨年出版した、100円ショップで買える材料を使い自宅で作れるモンテッソーリ教具を100種類集めた著書『子どもの能力を伸ばす、モンテッソーリ教具100』が、今年8月現在で9刷となり3万部超えの大ヒットを記録している。

書籍を購入した人への感謝を込め、そうめんや冷やし中華などの麺食が増える夏のお箸デビューに役立つモンテッソーリ教具4点を無料公開する。

3万部を売り上げたモンテッソーリ教具本

『子どもの能力を伸ばす、モンテッソーリ教具100』1,760円(税込)は、自宅で簡単にできる、ホームメイド・モンテッソーリの実践本だ。


同書で紹介している教具は、100円ショップで購入できる材料を使用している。また、作り方についても、動画コンテンツでの解説も行い、シール台紙などの素材も無料ダウンロードできる特典付きのため、安心して作ることができる。

指先を鍛えて食事の作法を磨く教具4選

今回特別公開する教具は、指先を鍛えて食事の作法を磨く4選だ。


1歳半くらいからを対象年齢とする「ビー玉落とし」は、3本指(親指・中指・人さし指)を使う基礎を目的としている。

小さい石や葉っぱを摘まんでマンホールの穴に落としたりする時にこの教具の出番!おうちの中で何でも繰り返すことができ、ビーズを入れて出てきたビーズを拾ってまた入れるという動きがしゃがむので、足腰や体感を鍛えることにも繋がる。

用意する物は、ホース(またはポップチューブ)、ネット、ネットを支える器具、ビー玉受け、ビー玉10個。


同じく1歳半くらいからを対象とする「スプーン」は、スプーンで自力で食事ができる練習を目的とする。

利き手と反対側にポンポンを入れ、スプーンで空いた器に移していく。なぜ利き手側に移すかは、文字を書くときの腕の動きの練習にもなる。最初は大きいポンポンを5つ位で、徐々にポンポンを小さくしていこう。

用意するものは、ガラスや陶器の器、スプーン、ポンポン(大きめ5個・小さめ10個)。


スプーンが上手に使えるか、2歳くらいからを対象とした「トング」は、箸やはさみを持てるようになる前段階におすすめ。箸を使いたいけどまだ上手に持てない子どもに3本指を動かす練習をさせてみよう。2歳くらいになると色の認識ができるようになる子もいるので、ポンポンが1列並ぶように数を合われておくと良いだろう。

用意するものは、製氷機、ポンポン、トング(ピンセット)。


トングや洗濯ばさみが上手に使えるようになった3歳くらいからは「お箸」で、箸を使って食事の自立を促そう。この教具は、大人の真似をしたい気持ちの後押しになる。

また、“箸を早く使わせたい!”との親の都合でリング付きの矯正箸を使ってしまうと、まだ指が箸を持てる発達段階ではないので、上手に持てなかったり、持てたとしても正しい箸の持ち方ではなくなってしまうことも。箸を使えるようになるのは、洗濯ばさみなどで手指の力をつけ、トングをうまく使えるよになり、ピンセットで小さなものを摘まめるようになってから、箸に移行するのがベストだという。

用意するものは、ガラスか陶器の器2つ、子ども用箸、フェルト巻き。

材料は100円ショップで購入可能!モンテッソーリ教具作りにチャレンジしてみては。

(江崎貴子)