兵庫ベンダ工業 海洋水産技術研究所は、釣りが楽しめる体験型教育施設「KAIKENの釣り堀」を、兵庫県神戸市の「マリンピア神戸 さかなの学校」にて9月10日(土)にオープンする。

「釣り堀」で海に関心を持つ人を増やす

昭和57年に鉄の曲げ加工を主幹事業として創業した兵庫ベンダ工業。新たなチャレンジとして、長年培ってきたモノづくり(製造技術)やテクノロジー(情報技術)、クリエイティブ(映像技術)、そしてEDU(教育事業)を活かし、水産や生物のエキスパートとともに海について一緒に考える共創の場、海洋水産技術研究所(KAIKEN)を2021年6月に設立した。

同研究所は、2006年に科学誌『サイエンス』にて「2048年、海から魚がいなくなる」という論文が発表されたことを受け、海に関心を持つ人を増やし、海をもっと身近に感じてほしいという想いから、“釣り”に着目。釣りを通じて学べることは多いはずと考え、いきなり海や川に釣りに行くのではなく、多くの人が手軽に手ぶらで楽しめる「釣り堀」を開設することとなった。

“釣り”をして海の持続可能な未来を考える


このたびオープンする「KAIKENの釣り堀」は、ルールやマナーを守り、コミュニケーションを取りながら、「知る」「釣る」「調理する」「食べる」を楽しめる体験型教育施設。森・里・川・海が生み出す生態系の循環を意識しながら、自然と共生する大切さを楽しく学ぶことで、豊かな海を守ることにつなげる。また、ここでの経験を通じて、海や川へ釣りに出かけたり、たまにはスーパーで丸魚(まるざかな)を買って自宅での調理にトライしたりするきっかけになることも目指している。

なお、同施設の水槽や配管、濾過設備は、すべて自社製作だという。

釣った魚をその場で調理して食べよう!


釣りは、「アジ・サバ」水槽か「未利用魚・低利用魚(不揃いなどの理由で市場に出回らない魚)」水槽のどちらかを選び、仕掛けがセットされた本格的な釣り竿とエサ・バケツをスタッフから受け取ったらスタートだ。慣れない人は、モニター(水槽Live)を見ながらタイミングを合わせて釣り上げることができる。

釣った魚はバケツに入れて生きたまま泳がせておき、調理する際にスタッフが活け締めの後ウロコと内臓を取ってくれるので、あとは自分でさばく。それをスタッフがソテーしてくれるので、おいしくいただこう!

料金は、1,800円(釣りから調理まで)。釣れなくても2匹は必ず提供される。