(本記事は、星渉氏の著書『神メンタル 「心が強い人」の人生は思い通り』、KADOKAWA、2018年7月6日刊の中から一部を抜粋・編集しています)

※以下、書籍より抜粋

変化を嫌がる人間の機能を科学的に攻略する

頑張っても報われないと感じるのはなぜか

この原因はとても簡単なことにあるのです。

それは、「自分を変えよう」「何か新しいことを成し遂げよう」と思う人たちの行動パターンを見ているとよくわかります。

「『”頑張って”自分を変える方法』ばかり学んでいる」

これが、自分を変えようとしてもなかなか変われない大きな原因なのです。

いや、自分を変える方法を学ぶのは、悪いことではありません。

ただ、「なぜ変われないのか?」「変わろうとする時に、何がジャマをするのか?」を理解しないまま、単純に「変わろうとすることだけに一生懸命」になってしまうから、いつまでたっても目覚ましい変化が起きないのです。

「”なぜ変われないのか?”“変わろうとする時に何がジャマをしているのか?”を理解せずに、ただ頑張る」とはどのような状況なのか?

たとえばここに”穴の空いたバケツ”があったとしましょう。

あなたはバケツを水でいっぱいにしようとしているのですが、穴が空いていることに気づいていないまま、一生懸命バケツに水を注いでいます。

当然、いつまでたっても、バケツは水でいっぱいになりません。

「”変わろうとする時に何がジャマをしているのか”を理解せずに、ただ頑張る」とは、つまりそういうことなのです。

じゃあ、穴の空いたバケツを水でいっぱいにするための最短の方法は?

そう、バケツの穴をふさぐことですよね。

「バケツの穴(=変わろうとすることをジャマする力)の存在を理解して、穴をふさぐ(無効化する)ことができれば、水が溜まる(自分が変わる)のは格段に早くなる」 ということです。

この場合、「水を注ぐ」というのが、「自分が変わろうとする行動」にあたります。

多くの人がこのバケツの穴に気がつかないまま、”一生懸命”水を注いでいるわけです。

あなたが今の自分を変えようと思うのであれば、「自分を変える方法」を学ぶだけではなく、「変化をジャマする力」についても理解し、その対抗策を準備する必要があります。

なぜなら、そのほうが格段に早く、物事が自動的に実現していくからです。