世の中には衰退が続く業界があります。しかし、衰退している中でも明るいニュースは見つかります。

本記事では「衰退業界の影と光」と題し、衰退が続く「日本酒」「コミック業界」「国内PC」の明るいニュースをそれぞれご紹介します。

日本酒業界 生産7割減 海外輸出は3倍に成長

農林水産省によると、2019年の日本酒出荷量は約46.7万キロリットルです。ピーク時の1973年には170万キロリットルを超えていたので、7割以上が減っています。

一方、海外への輸出は増加傾向にあります。2010年では約0.8万キロリットルでしたが、2019年では約2.5万リットルと3倍になっています。

2013年に「和食」が「ユネスコ無形文化遺産」に登録されて以降、海外ではますます日本の食文化に注目が集まっています。この先、日本酒の主戦場は海外へ移っていくかもしれません。

コミック誌 販売額23年連続で減少 電子コミックが急増

全国出版協会によると、コミック誌の販売は23年連続で減少しています。1995年の約3,400億円から2019年の約700億円まで、8割ほどの減少となりました。

一方、電子コミックは急増しています。2014年では約900億円でしたが、2019年では2,500億円を超えました。違法海賊版サイト閉鎖の影響もあり、販売額は2.8倍ほどに拡大しています。コミック業界は紙からデジタルへ移行しつつあるようです。