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2020/10/30

ポイント投資とは?メリット・デメリットや各社の比較や注意点など総まとめ

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)

「ポイント投資」とは、クレジットカードやスマホのQR決済などを利用したときに付与されるポイントを使って株や投資信託への投資を体験できるサービスのことです。


たとえ損をしたとしてもポイントが減るだけなので、初心者が投資を体験するにはもってこい。ただし、その仕組が実際にどのようなものなのか、またどういったサービスがあるのかわからない人もいるでしょう。


ポイント投資の基本的な仕組みを説明し、「生活に身近なポイント」「投資の選択肢が幅広い」「少ないポイント数で始められる」の3つを満たすおすすめの「ポイント投資サービス7選」を紹介します。

●この記事のサマリ

・ポイント投資には「ポイント運用型」と「ポイント投資型」の2種類がある
・身近なポイントでできるサービスを選ぼう
「口座開設が必要なケース」と「確定申告が必要なケース」に注意しよう

ポイント投資には2種類ある!基本的な仕組みと特徴

そもそも、ポイント投資には、ポイントをそのまま運用する「ポイント運用型」と、ポイントを換金して活用する「ポイント投資型」の2種類があります。

①現金を使わない「ポイント運用型」

「ポイント運用型」は、いくつか用意された運用コースと運用ポイント数を指定するだけで、投資の疑似体験ができます。

運用コースには、コースの目的(安全運用、アクティブ運用など)に合った投資信託などが選ばれており、それらの価格変動に合わせた変動をする仕様です。例えば、元の投資信託の基準価額が2倍になったらポイントも2倍になり、投資信託が半分まで値下がりしたらポイントも値下がりする、といった具合です。

NTTドコモの「dポイント投資」やクレディセゾンの「永久不滅ポイント投資」、楽天の「楽天ポイント運用」が当てはまります。

② ポイントを換金する「ポイント投資型」

 

ポイント投資型は、ポイントを換金し、個別の株式や投資信託を自分で選んで購入します。証券口座を開設する手間はありますが、個別株式に投資ができる点が魅力です。

具体的なサービス名で言うと、「日興フロッギー+docomo」や「LINEポイント投資」、「Tポイント投資」、「楽天ポイント投資」が当てはまります。

「ポイント運用型」はこんな人におすすめ!
・現金が減るのが怖い
・まずはお試し投資からはじめたい
・余っているポイントを有効活用したい

「ポイント投資型」はこんな人におすすめ!
・自分のよく知っている企業の株を買ってみたい
・同じ口座で現金の投資もやってみたい

おすすめのポイント投資サービス7選

この記事でおすすめするポイント投資サービス7つを一覧表形式で紹介します。

タイプ サービス名 ココが
おすすめ
最低投資
金額
(ポイント数)
投資先
ポイント
運用型
dポイント投資 好きなテーマ
投資できる
100ポイント 投資信託
ETF
楽天ポイント運用 投資先が
2コースで
シンプル
100ポイント 投資信託
永久不滅ポイント投資 ポイントが貯まると
実際の株式と交換
1ポイント
(チャージは100ポイント)
投資信託
株式
ポイント
投資型
日興フロッギー+docomo 100円から
株式投資
100ポイント 株式
ETF
REITなど
LINEポイント投資 LINEアプリから
利用できて手軽
100円 投資信託
株式
FXなど
楽天ポイント投資 毎月500円分投資
ポイント加算
100円 投資信託
株式
バイナリーオプション
Tポイント投資 ポイントが貯まる 1株単位(数百円) 投資信託
株式
FX
仮想通貨
 

この記事では、下記3つを満たすサービスを厳選しました。

・生活に身近なポイントであること
・投資先が多彩であること
・少ないポイントで始められること

特に重視したいのは「生活に身近なポイントであること」。原資となるポイントが手元にないと投資をはじめられませんし、せっかくポイントが増えても活用先がなければ投資を続けることが難しくなるでしょう。

また、個人の好みもありますが、「投資信託やETFのみ」よりは「株式」にも投資できたほうがより投資の楽しさを実感しやすいです。

金融商品を買う際に必要なポイント数も大切です。すでに持っているポイント数ではじめられるサービスを選びましょう。

上記3つを踏まえ、ポイント別・おすすめ順で7つのサービスを紹介していきます。

100円からできる多彩なサービスが魅力:dポイント

dポイントを使ってできるポイント投資は「dポイント投資」「日興フロッギー+docomo」の2種類があります。

お試しで気軽に始めたい人は「dポイント投資」株式投資に挑戦したい人は「日興フロッギー+docomo」を選びましょう。どちらも、100ポイントから本格的で、多彩な投資ができるためおすすめです。

 

好きなテーマに投資できる「dポイント投資」

dポイント投資は投資信託やETFに連動してポイントが増減する投資を楽しめます。「おまかせ運用(バランスorアクティブ)」「テーマ運用(コミュニケーション、ヘルスケア、金など7種類)」のいずれかを選択できるのが特徴。

おまかせ運用を選べば自分で投資先のことを考えることなくプロに運用を任せられ、テーマ運用では、「新興国」「生活必需品」「ヘルスケア」「米国大型株」などから自分の気になるテーマを選びます。

最低投資金額は100円相当のdポイントから。またポイント投資をしている間はdポイントの有効期限はカウントされません。期限切れが近いdポイントがあればポイント投資に回すことでdポイントの期限切れを回避できます。

●「dポイント投資」のココがおすすめ
・自分の興味のある分野に投資ができる
・ポイント投資をしている間は有効期限がカウントされない

100ポイントで株が買える画期的な「日興フロッギー+docomo」

「日興フロッギー+docomo 」は、100ポイントから上場企業の株式などに投資ができる画期的なサービスです。

なお、100万円以内の購入なら購入手数料は無料。投資先は上場企業の株式はもちろんのこと、ETF、REITなど3700銘柄あります。NISA口座を使うこともでき、保有株数に応じて配当金、一定株数に到達すると、株主優待ももらえます。日興イージートレードを利用すると、投資信託やIPO、つみたて、信用取引も可能です。ポイント投資サービスの中ではかなり本格的な投資ができます。

ちなみに日興フロッギーは、SMBC日興証券が提供する株式購入ができるメディアです。日興フロッギーでは、掲載記事から株式を購入できる珍しい機能がついています。記事を読んで、株式を買うという新しい体験もできるでしょう。

●「日興フロッギー+docomo」のココがおすすめ
・100円から株を買える
・100万円までなら手数料無料
・保有株数に応じて配当金、一定株数に達すると株主優待ももらえる
・日興イージートレードを利用するとIPO(新規公開株)にも挑戦できる

アプリからサクサク操作できる「LINEポイント投資」

LINEポイント投資は、LINE証券と連動した「ポイント投資型」のサービスです。LINEポイントをLINE証券の口座に入金すると、1ポイント1円で運用できます。株式や投資信託などLINE証券が取り扱っている金融商品ならすべて投資対象にできます。

LINEポイント投資の一番の魅力はLINEアプリから利用できる手軽さです。LINE証券への口座開設も最短3分で完了です。

また、株式投資でも1株単位で数百円からの少額投資ができる点も魅力です。少ない自己資金で投資を始められるため、単位株に満たない持ち株数でもその数に応じて配当金を受け取ることができます。

投資信託なら1口100円から1円単位で購入できますので、少額からはじめたい人は投資信託から投資をスタートしても良いでしょう。

投資信託の購入手数料無料、株式の買付手数料や信用取引も無料と手数料の面でもメリット大。

●LINEポイント投資のココがおすすめ
・普段のLINEアプリの延長で使える
・数百円から株式の少額投資ができる
・投資信託の購入手数料無料、株式のテス料や信用取引も無料
・LINE FXも提供しているため、LINEポイントを活用して少額からFXに挑戦できる

投資信託の積み立てがお得な「楽天ポイント」

楽天ポイントを使って投資をするには、口座開設不要な「楽天ポイント運用」、楽天証券の口座と連動した「楽天ポイント投資」の2種類があります。

手軽にスタートしたい人は「楽天ポイント運用」を、株式等に投資をしたい人は「楽天ポイント投資」が向いているでしょう。

2つのコースから選ぶシンプル設計「楽天ポイント運用」

楽天ポイント運用は、楽天ポイントクラブの会員ページから手軽に始められます。「バランスコース」と「アクティブコース」の2種類をするだけで、100ポイントから投資をスタートできます。ポイントはあらかじめ設定された投資信託の基準価額に連動して変動します。

▼アクティブコース
日々の動きが大きく積極的な運用を目指すコースです。楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)の基準価額の値動きを原則反映します。

▼バランスコース
日々の動きが小さく安定的な運用を目指すコースです。楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)の基準価額の値動きを原則反映します。

運用したポイントは1ポイントから引き出し出しが可能で、引き出したポイントで買物を楽しむことができます。

●楽天ポイント運用のココがおすすめ
・楽天ポイントクラブ会員ページから気軽にスタートできる
・2つのコースから選べるシンプル設計

月500円分以上の利用でポイント加算「楽天ポイント投資」

楽天ポイント投資は、投資信託または株式(現物)、バイナリーオプションの購入代金の一部、またはすべてに楽天ポイントを利用できるサービスです。利用するには楽天証券口座の開設が必要で、楽天ポイント(通常ポイント)は1ポイントから利用できます。NISA口座、つみたてNISA口座にも対応しています。

楽天ポイント投資の魅力は、500円分以上の楽天ポイント投資を行うことで、その月のショッピングでポイントが+1倍加算されるところ。楽天市場での買い物が多い人は、積立設定で500円ずつ投資をするよう設定しておくと毎月自動的に+1倍のポイントを得ることが可能です。

欠点は、実際取引をする場合と同じだけのポイントが必要な点です。例えば、通常株式を購入するには数万円~数十万円程度必要なことが多いので、ポイントが足りない場合は現金で補填する必要があります。

また楽天SPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象になるのは投資信託のみ。期間限定ポイントは投資できないため、期間限定ポイントはショッピングで利用し、通常ポイントを投資に回すと良いでしょう。

●楽天ポイント投資のココがおすすめ
・500円分以上投資をするとその月のショッピングポイントが+1倍加算
・バイナリーオプションにも投資可能

仮想通貨にも投資でき、ポイントが貯まる「Tポイント投資」

Tポイント投資は、さまざまな金融機関と連動した「ポイント投資型」のサービスです。投資商品と対応している金融機関は次の通り。

株式とFX:SBIネオモバイル証券
投資信託:SBI証券
仮想通貨:bitFlyer(ビットコイン)

仮想通貨に投資できるポイントは現在のところ他にはありません。ポイント投資で仮想通貨の投資を試してみたい人にとっては、第一選択肢となるサービスです。

さらに、投資をすることでさらにTポイントが貯まる点も見逃せません。投資信託の場合、預けた投資信託の金額に応じて、仮想通貨の場合は500円(税込み)以上のビットコイン決済でTポイントが貯まります。

Tポイント投資は「自己資金が数百円程度あればどの投資対象にも投資可能」という点も魅力です。投資信託・仮想通貨の場合100円、株式の場合は1株数百円という少額から投資可能。FXにいたっては、1通貨単位、米ドル対円なら約5円という少額の取引も可能。

欠点は、投資商品によって別の金融機関口座を開かなければいけない点です。自分に合う金融商品を選んで、少しずつ投資をはじめると良いでしょう。

●Tポイント投資のココがおすすめ
・仮想通貨に投資できる
・投資するとポイントがさらに貯まる
・数百円程度あればどの投資対象にも投資可能
・FXなら数円からでも取引可能

ポイントが貯まると実際の株と交換「永久不滅ポイント投資」

永久不滅ポイント投資は、セゾン系のクレジットカードなどの利用に応じて貯まる永久不滅ポイントを使った「ポイント運用型」のサービスです。永久不滅ポイント以外に開設しなければならない口座はなく、気軽にポイント投資を始められます。

投資対象は、株式と投資信託です。投資信託コースは、以下の6コースが用意されています。

・日本株(TOPIX)コース
・アメリカ株(VOO)コース
・アクティブコース
・バランスコース
・資産形成の達人コース
・グローバルバランスコース

リスクの許容度によって自分でどのコースにするか決めて投資します。

株式コースは、実際の株価に連動してポイントが増減するコース。永久不滅ポイント1ポイントはストックポイント4ポイントと交換できます。また株式コースは1株の価値になると実際の株式に交換することも可能です。

証券口座を開設せずに実際の株式を手にできるサービスは永久不滅ポイント投資しかなく、大きな特徴でしょう。

ポイント運用で貯まった永久不滅ポイントは、いつでも自分の都合のいいタイミングで取り出し、いつも通り利用できます。運用口座へのチャージは100ポイント単位、運用口座からの取り出しは1ポイント単位です。手数料は、投資信託コースは無料。株式コースは「ストックポイント5.1ポイント=永久不滅ポイント1ポイント」という交換レートです。

すべてのコースは、同時に利用できますが1回の手続きで売買できるのは1コースのみとなります。

●永久不滅ポイント運用のココがおすすめ
・リスク許容度に合わせて投資信託のコースを選べる
・株式コースで投資をし続けると、実際の株式と交換できる

おすすめのポイント投資サービス7選

タイプ サービス名 ココが
おすすめ
最低投資
金額
(ポイント数)
投資先
ポイント
運用型
dポイント投資 好きなテーマ
投資できる
100ポイント 投資信託
ETF
楽天ポイント運用 投資先が
2コースで
シンプル
100ポイント 投資信託
永久不滅ポイント投資 ポイントが貯まると
実際の株式と交換
1ポイント
(チャージは100ポイント)
投資信託
株式
ポイント
投資型
日興フロッギー+docomo 100円から
株式投資
100ポイント 株式
ETF
REITなど
LINEポイント投資 LINEアプリから
利用できて手軽
100円 投資信託
株式
FXなど
楽天ポイント投資 毎月500円分投資
ポイント加算
100円 投資信託
株式
バイナリーオプション
Tポイント投資 ポイントが貯まる 1株単位(数百円) 投資信託
株式
FX
仮想通貨
 

ポイント投資のメリットとデメリット

 

ポイント投資は、メリットの多い投資方法ですが一方デメリットもあります。どちらも把握しておきメリットを活かせる方向で利用するように検討しましょう。

ポイント投資のメリット

・期限切れになりそうなポイントを有効活用できる
・現金を減らさずに投資を体験できる
・始めるだけなら基本的には手数料が無料

ポイント投資のデメリット

・通常ポイントしか投資できない
・投資なので損失も当然出る

ポイント制度の中には、キャンペーンなどで特別に付与されるポイントを期間限定ポイントなどとして扱いを分けている制度があります。ポイントはたくさん貯まっているが期間限定ポイントが多い場合は、思っていたよりも投資できるポイントが少なくなる点は、デメリットの一つです。また、当然ですが投資なので元本は保証されていません。

万が一下落してしまえば損失が発生します。損失を少なくするためには、「ポイント運用型」を選んで比較的安定度の高いタイプを選ぶなどの方法が必要です。

ポイント投資を始める際の注意点

ポイント投資を始めるにあたり気を付けておきたいことは主に以下の2点です。

①    口座開設しなければ利用できない場合がある

ポイント投資を始めるにあたり、外部の証券口座などを別途開設しなければならないサービスもあります。必要となる口座は忘れないように開設手続きを済ませましょう。

②    確定申告が必要になる場合も

ポイント投資には、タイプにより、以下のように所得の種類が変わります。

  • ポイントを運用するタイプ→一時所得
  • 現金に換算するタイプ→譲渡所得

ポイントを現金に換算して投資するタイプは、譲渡所得となり、利益が50万円を超える場合は、確定申告が必要になります。

ただポイント投資は基本的に少額投資のため、この条件をクリアする可能性は少ないですが長く続けていると超えてくる可能性もゼロではありません。ポイントを引き出して利益が確定した金額は、毎年総計いくらになったかを確認して確定申告の要不要を判断しましょう。

ポイント投資に関するQ&A

ポイント投資を始めた人が抱きがちな疑問点を3点ピックアップしました。

Q.    ポイントを投資して損をしたらどうなる?

A. ポイント投資の場合、購入したときから金融商品が値下がりすると、最悪、ポイントが1ポイントなどに減ってしまう可能性もあります。貯まっていたポイントがなくなってしまうのは悲しいですが、現金がなくなるわけではないので、「良い勉強になった」と思うことにしましょう。

なお、ポイントを現金に換えて運用するタイプの場合、投資で得た利益は「譲渡所得」となります。万が一、投資で損失が出た場合、他の投資信託や株式取引などの利益・損失と合算して確定申告をすることで次年度から以降3年間損失を繰り越すことができます。

Q.     何ポイントから始められる?

A. ポイントサービスにより投資できる最低ポイント数には違いがあり一概にはいえません。サービスによって最低投資ポイントはいくらなのかは確認しておきましょう。ポイントがあまり多く貯まらない場合は、最低投資ポイント数は少ないほうが使い勝手は良くなります。

Q.     未成年でもポイント投資は始められる?

A. 法定代理人(親権者または未成年後見人)からの許可が得られれば、ポイント投資を始められます。dポイント投資などはその一例です。ただし証券口座が必要なポイント投資で、未成年の口座開設が認められていない場合は、そのポイント投資サービスは利用できません。その場合は、他のポイント投資サービスの利用を検討しましょう。

ポイント投資で投資体験をしてみよう

ポイント投資は、現金を出さずに投資体験ができる、初心者にも向いた投資サービスです。自分が良く利用しているポイントがポイント投資可能でポイントを使いきれずに失効してしまうことが多い人は、ポイント投資を始めるのに向いています。ポイント投資に興味がある場合は、まず自分の利用しているポイントに対応した投資サービスを検討してみてはいかがでしょうか。

 
文・
大手Slerにてシステムエンジニアを経験後、フリーランスのライターに。FX・保険・不動産・フィンテックなど、金融に関する記事を多く手掛ける。

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