水道代を節約のため「シャワーだけ」にしました。本当に節約になるのでしょうか?
物価高や光熱費の上昇が続くなか、家計の見直しをする人が増えています。特に、毎日の生活で使う「水道代」は、節約しやすい分野として注目されています。その対策として、「お風呂にお湯をためず、シャワーだけに切り替えた」という声も多く聞かれますが、果たしてこれは本当に水道代の節約につながるのでしょうか?   今回は、シャワーと湯船の水使用量を比較しながら、どちらがどのくらいお得なのかを検証してみます。

▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較

本当にシャワーのほうが節約になる?

水道料金を計算するには、まずどれだけの水を使っているのかを知ることが大切です。まずは、湯船(浴槽)にお湯をためる場合とシャワーを使用する場合の水量について見てみましょう。
 

■湯船(浴槽)にお湯をためる場合

一般的な家庭用浴槽の容量は200~280リットル程度とされています。仮に200リットルを毎日ためると、1ヶ月で6000リットル(水道代の対象)を超えます。
 

■シャワーの場合

一般的にシャワーの水量は、1分あたり約12リットルとされています。10分間シャワーを浴びると、約120リットル使う計算になります。1ヶ月毎日続けた場合、3600リットルの使用です。
 
つまり、同じように毎日の入浴する場合でも、「シャワーのほうが湯船より40%ほど水の使用量が抑えることができる」ということになります。
 
この結果から、「では、シャワーだけにしよう」考える人もいるでしょう。ただし、家族の人数や使い方などによってシャワーが一概に節約になるとは言い切れません。
 
例えば湯船を使う場合、家族でお湯を共有すれば、1人あたりの水の使用量は減ります。4人家族で200リットルの浴槽の場合は、1人あたり50リットル。これに対し、上記の条件でシャワーを1人10分ずつ浴びれば、1人あたり120リットルと倍以上になります。
 
つまり、家族が多い家庭では湯船を順番に入るほうが、節約になるケースもあります。
 

実際にどのくらい水道代が変わる?