お風呂の保温ボタンの「つけっぱなし」と、その都度「追いだき」では、どちらが得なのでしょうか?
お風呂に入る時間が家族でバラバラな場合、「保温ボタンをつけっぱなしにするのと、その都度追いだきをするのとでは、どちらが光熱費を節約できるのか?」と気になったことはありませんか? 一見、保温のほうが便利に思われますが、エネルギー効率を考えると追いだきのほうがよい場合もあります。   本記事では、「保温」と「追いだき」のどちらが経済的かを比較し、状況に応じた最適な使い方を解説します。

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「保温」と「追いだき」の仕組みとは?

まずは保温と追いだき、それぞれの仕組みについて簡単に説明します。
 

・保温とは?

「保温ボタン」を押すと、お風呂の湯温を一定に保つために、給湯器が自動で追いだきを行います。水温が下がると自動で加熱されるため、いつでも適温のお湯に入れるのが特徴です。ただし、長時間にわたって保温を続けると、その分ガス代や電気代がかかります。
 

・追いだきとは?

追いだきは、一度冷めたお湯を加熱して温度を上げる機能です。水温が大きく下がっている場合は、再加熱により多くのエネルギーを使います。ただし、保温に比べて使用時間が短いため、頻繁に追いだきをしないのであれば、光熱費を抑えられる可能性があります。
 

保温と追いだき、どちらが得なのか?

お風呂の「保温」と「追いだき」、どちらが光熱費を抑えられるのかは、次に入浴するまでの時間によって変わります。本当に得するのはどちらなのか、具体的に比較してみましょう。
 

(1)1時間未満なら「保温」が有利

短時間の間隔で入浴する場合は、保温を続けたほうが効率的です。お湯がほとんど冷めないうちに維持できるため、わずかなエネルギーで温度を保つことができます。特に冬場は浴室全体が冷えやすいため、保温機能を活用することで快適性が向上します。
 

(2)1時間以上なら「追いだき」が有利