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今までの年収の壁は103万円
今までは、年収が103万円を超えると所得税を支払う必要がありました。つまり、年収103万円以下の場合は税金を支払う必要がありませんでした。
パート勤務の方などのなかには、税金の負担を抑えるため、年収が103万円を超えないように調整していた人もいるでしょう。しかし、この働き控えにより、日本の労働人口が減っているという意見もあります。
もし年収の壁が178万円になるとどうなる?
2024年10月に行われた衆議院選挙で、大きく議席を伸ばした国民民主党は、年収の壁を103万円から178万円に引き上げるように主張しています。これが実現した場合、年収178万円以下であれば所得税が課せられなくなるため、今まで税金を払っていた方は税金分だけ大きく手取りが増えることになります。
2024年11月20日の産経新聞の記事によると、具体的には、年収が200万円の場合には年間8万2000円、年収が300万円の場合には11万3000円の減税です。
ただし、税金が減るということは、国や地方自治体の税収が減ることにもつながります。政府は、国と地方合わせて7兆円から8兆円の減収になると試算しています。