貯める&備える
2018/04/30

40代シングル女性のリアル貯蓄と節約のお話

(写真=lenetstan/Shutterstock.com)
(写真=lenetstan/Shutterstock.com)
40代シングル女性の中には、支出や貯蓄についてこのままで大丈夫なのかな……と気になっている人も多いのではないでしょうか。友人や会社の同僚と話してみたいけれど、お金の話は気が引けるという人もいるでしょう。あるいは、今はまだ困っていないしあとで考えれば大丈夫、と後回しにしている人もいるかもしれませんね。

ここからは、40代シングル女性のリアル貯蓄から支出・節約・貯金方法までマルっとみていきましょう。

40代シングル女性、平均の収入と貯蓄はどのくらい?

総務省の平成26年全国消費実態調査によると40代シングル女性の平均年収は394万円、平均貯蓄現在高は959万円、貯蓄現在高を年収で割った貯蓄年収比は243.3%となっています。つまり、年収の約2.5倍の貯蓄があることになります。
 
資料: 平成26年全国消費実態調査を元に執筆者作成

※1貯蓄を保有していない世帯を含む平均
※2 年間収入に対する貯蓄現在高の比率

平均貯蓄現在高より少ないけど、私って大丈夫? 

貯蓄額が959万円より少ない人はドキッとしたと思いますが、実は平均貯蓄現在高は、貯蓄額が突出して多い人がいる場合は金額が大きく引き上げられることがあります。そのため、実態に近い数字は〝中央値〟をみる必要があります。中央値とは、貯蓄額の少ない順あるいは多い順に並べたときの中央に位置する貯蓄額のことです。
 
資料:平成26年全国消費実態調査「貯蓄現在高階級別世帯分布」

※貯蓄を保有している世帯のみの分布。ただし,平均値は貯蓄を保有していない世帯を含む

図は、単身女性の貯蓄現在高別の世帯数の分布になります。中央値(679万円)は平均値(1,279万円)より低いのがわかります。この平均値と中央値の関係から40歳代の中央値を考えると平均値(959万円)に対して500万円程度となるでしょう。

とはいえ、40代シングル女性と一言でいっても働き方や一人暮らしか実家暮らしかによって、貯蓄額は違ってきます。大まかに収入の1.5倍程度が平均的なリアル貯蓄額ではないでしょうか。

なお、貯蓄が100万円未満は全体の16.2%ですが、貯蓄を保有していない世帯は含まれていません。つまり、貯蓄ゼロというシングル女性世帯も一定のボリュームで存在していることになります。

40代シングル女性、どんな貯蓄しているの?

では、貯蓄している場合どんな金融商品を保有しているのか、保有の多い順にあげると定期性預貯金(38.1%)、通貨性預貯金(27.6%)、生命保険など(21%)、有価証券(5.5%)、その他(7.8%)となっています。

定期性預貯金は銀行などの定期預金、通貨性預貯金は銀行などの普通預金、生命保険などは貯蓄型保険、有価証券は株式・投資信託・債券などです。

貯蓄の9割近くが元本保証の金融商品ですが、絶対に減らしたくないので元本保証にこだわる、あるいは投資には興味あるがよくわからないのでとりあえず貯金か保険というパターンが、筆者の相談経験上では多いようです。

40代シングル女性の費目別支出ランキングはコレ!

次に平成26年10月・11月の消費支出から、40歳代シングル女性の費目別割合の上位5費目を見てみましょう。

1位 交際費などのその他支出(24.1%)
2位 食料(20.1%)
3位 交通・通信(15.7%)
4位 住居(11.0%)
5位 教養・娯楽(9.9%)

友人との交際費や食料への支出が多いことからプライベートを大事にしている、食べ物にこだわるライフスタイルが見えてきます。

日々の生活や充実した人生を過ごすための支出はもちろん大切ですが、50代へと年を重ねていくなかでこのまま健康で働き続けることができるのかなど、将来の不安がよぎることもあるでしょう。

老後準備というにはまだ早いかもしれませんが、節約や貯蓄をはじめるのに早すぎることはありません。節約や貯蓄は日々の継続と積み重ねです。40歳から65歳まで、月の生活費を3万円節約できたら合計で900万円になります。

節約と貯蓄のために生活費の管理をすすめても、家計簿をつけるのが得意でない人に、今から家計簿をつけようといっても難しいものです。そこで、節約のスタートダッシュにおすすめしたい方法についてもお話しましょう。

コツコツが苦手でも大丈夫!効果が上がる節約法とは?

支出を大きく分けると固定費と変動費になります。固定費とは毎月の決まった支出、たとえばスマホ代や光熱費、保険代、家賃または住宅ローンなどがあげられます。この固定費を減らすことができれば毎月の支出を継続して減らすことが可能になります。

具体的には、格安スマホにして通信費が10,000円から3,000円になった場合、年間で84,000円の削減になります。また、20代で更新型の生命保険に加入している場合には10年などの一定期間ごとに保険料が上がり、40代以降の更新では保険料が高くなっていきます。

生命保険は人生で2番目に高い買い物といわれますが、長期間の加入で累計1,000万円近くの保険料支出になることもあります。40代のうちに見直しをしておくのが得策でしょう。

毎月の固定費に向き合い見直すことで効果的な節約を行うことができます。

貯蓄を増やすには?知っておきたい2つの方法

シングル女性の貯蓄の9割近くが元本保証の金融商品でしたが、最近の低金利では貯めることはできても増やすことは難しいでしょう。そのため、貯蓄を増やすにはお金に働いてもらうことが重要です。

現在、国が進めている2つの制度(つみたてNISA〈ニーサ〉とiDeCo〈イデコ〉)を簡単にご紹介します。つみたてNISAは2018年1月からスタートした積立投資専用の口座です。証券会社などの金融機関に開設した非課税口座で購入した株式投資信託など、分配金や売買益等に課税される20%の税金が非課税となるメリットがある制度です。

iDeCoは「個人型確定拠出年金」の愛称で、私的年金制度の一つです。金融機関に積立専用の口座を開設、原則60歳まで引き出すことができないので老後資金を作る専用口座といっても良いでしょう。つみたてNISA同様のメリット以外にも、掛け金を出すときや受け取るときにも税金がお得になるメリットがあります。

これらの制度は元本保証ではない投資信託などで運用できることも知っておきましょう(※iDeCoには元本保証の金融商品もあります)。

投資=怖いイメージがあるかもしれませんが、このような制度を国が進めるのは、税制で投資を後押しし、投資を取り入れた貯蓄をすることで国や私たちにメリットをもたらす、という国からのメッセージではないでしょうか。

40代シングル女性のリアル収入や支出・貯蓄は自分のイメージといかがでしたでしょうか。平均だな、あるいはちょっと焦った、という人いるかもしれませんが、これを機に固定費の見直しや投資を取り入れた貯蓄にチャレンジしてみると、豊かな今後を迎えられる可能性が高まるでしょう。。

文・三原由紀(ファイナンシャルプランナー)

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