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2019/11/07

今から考えたい相続に向けた事前準備5選

(写真=miya227/Shutterstock.com)
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相続について考える場合、はじめに考えておきたいのは「遺産分割対策」です。

納税資金、節税対策はお金で解決できますが、遺産分割を巡って家族がもめて、お金では解決できない場合もあります。

相続を「争族」にしないためにも事前にできることは?

「ウチは兄弟仲がいいから大丈夫」そう考える方も多いと思いますが、遺産分割を巡っては毎年一定の割合でもめ事が起きています。

裁判所の統計によると、2017年度に遺産分割の調停の申立事件数は1万2,166件、同年に亡くなった方が約134万人ですので、亡くなった方約110人に1件の割合で「争族」が起きています。

ちなみに遺産分割の話し合いがまとまらない場合には、家庭裁判所に遺産分割の調停または審判の申立ができます。遺産分割の内容に納得ができない相続人(1人でも複数人でも可)が、他の相続人全員を相手として申立を行います。

調停では双方の分割方法の意向などの意見を聞いたうえで、分割案や解決策を提示して合意を目指した話し合いが行われます。

調停で話がまとまればよいのですが、不成立となった場合には自動的に審判の手続きが行われ、裁判官が一切の事情を考慮して審判が下されます。

解決までの間、各相続人は遺産分割のために多くの時間と労力がかかります。また最初の話し合いでまとまらなかった話が調停でまとまるとは限らず、相続人同士の心情的な憎悪が増幅される可能性もあります。

このような争いごとをできるだけ防ぐために、事前に準備しておきたいこと5選を紹介します。

事前にできること5選

(写真=Tiko Aramyan/Shutterstock.com)

1)相続財産・相続人の把握

当たり前のことですがこれを把握しておかないと話が先に進みません。
被相続人となる方の財産が総額いくらあるのか、その財産は預貯金、有価証券など分割しやすい財産か、不動産や自社株など分割しにくい財産なのかを確認し、相続人となるのは誰なのかも把握しておく必要があります。

2)遺言書の作成

そのうえで財産を遺す人が生前に遺言書を作成し、誰にどの財産を相続させるかを決めることで、争いが起こる可能性を低くできます。

遺産分割の方法が決まらないために「争族」が起きてしまいますので、財産を遺す人が、なぜ遺言書の内容の分割方法にしたのかなど、その考えを「付言事項」として合わせて遺しておくことで、各相続人が争うことなく財産を相続することも可能になるのです。
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