貯める&備える
2019/10/13

外貨預金のデメリットは?知っておきたい最悪のケース

(写真=Marian Weyo/Shutterstock.com)
(写真=Marian Weyo/Shutterstock.com)
日本の普通預金や定期預金などと比べて高い金利が魅力の外貨預金。金融資産を円以外の通貨に分散しておくことで、「円の暴落」「ハイパーインフレ」など“万一の事態”に備えることもできます。ここでは、外貨預金のメリットやデメリット(リスク)など、外貨預金を始める前に知っておきたい予備知識を紹介します。

「高金利」と「為替差益」が2大メリット

外貨預金の主なメリットは、「高金利」と「為替差益」の2点です。日本銀行の超低金利政策によって、日本の普通預金の金利は、大半の金融機関で0.001%、定期預金の金利は高い金融機関でも0.2%程度と、お世辞にも高いとはいえないのが現状です。一方、外貨預金の金利は銀行や通貨によって大きく差がありますが、米ドルの外貨普通預金の場合は0.2%~0.7%程度。

定期預金になれば、2%を超える銀行もあります。さらに、南アフリカランドなどの新興国の通貨は高金利通貨になると、定期預金の金利が6%を超えるものもあるのです。日本円の預金では見られない高い金利を受け取ることができるのが外貨預金の魅力の一つでしょう。また、外貨預金では預け入れた時点よりその通貨に対して円安が進むと為替相場の差による利益(為替差益)を得られるのもメリットです。

例えば、1米ドル=110円のときに1万米ドル(約110万円)の外貨預金をして、1年後に1米ドル=120円まで円安が進めば、その1万米ドルは日本円に換算すると約120万円。つまり、1年で110万円が120万円に増えた計算になります。

為替差損に要注意

注意したいのは「為替差益を得られるメリット」は、「為替差損が発生するリスク」と背中合わせということです。前述した「1米ドル=110円のときに1万米ドル預金」のケースで、その後1米ドル=100円まで円高が進んだ場合は、日本円に換算すると100万円まで資産が目減りしてしまうことになります。また、米ドルやユーロといった主要通貨は値動きが比較的緩やかです。

しかし、豪(オーストラリア)ドル、トルコリラといった資源国通貨あるいは新興国通貨は値動きが激しいのが特徴です。大きな為替差益が期待できる半面、大きな為替差損を被るリスクがあります。資源国の通貨や新興国の通貨は、金利も高い傾向ですが、通貨の値動き次第で金利による利益が吹っ飛んでしまう可能性もあるのです。

資源国通貨や新興国通貨は、原油などの資源価格の上下、政治や社会情勢の混乱などによってその国の通貨が下落するリスクを秘めています。このように、外貨預金は国や地域の事情によって相場が大きく動くリスク(カントリーリスク)を抱えているのです。
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