工夫次第でリスクやコストを軽減
為替差益を意図的に狙うのは難しいとしても、工夫次第で為替差損のリスクや為替手数料については軽減することができます。為替差損のリスクを減らすには、冒頭で取り上げた「分散投資」のうち「時間の分散」をすることが大切です。手元資金を一度にすべて預けるより、複数回、それも定期的に同じ額を預けるほうが為替差損のリスクを軽減できます。
この手法は「ドルコスト平均法」と呼ばれ、代表的な分散投資の一つとして知られています。ドルコスト平均法によって一度に全額を預けるより為替差益が減ってしまう可能性もありますが、同時に為替差損が拡大するリスクを軽減することもできるのです。また、外貨預金でも一つの通貨に集中するより、通貨をいくつかに分けることでさらにリスクを分散することができます。
とはいえ、初めての外貨預金で複数通貨に分散するのはなかなか難しいかもしれません。最初は、米ドルやユーロなど、比較的なじみがある通貨から始めるのが無難でしょう。また、為替手数料については「外貨預金の為替手数料が安い金融機関(主に銀行)を選ぶ」「各金融機関の手数料割引キャンペーンを活用する」などでコストを減らすことが可能です。
緊急性のない余剰資金で
外貨預金は、入出金するごとに為替手数料が発生するため、頻繁に入出金を繰り返してしまうと為替手数料がかさんで、せっかくの利息が吹き飛んでしまう可能性があります。また、外貨預金は国内預金とは異なりペイオフの対象外です。そのため、外貨預金で運用する場合は、すぐに出金の必要性が生じるような資金ではなく、当面寝かせておける余剰資金で行いましょう。
あくまで「リスク」の話ですが、円建てのみの資産運用だけでは万一の事態が起きて円が暴落してしまったときなどに、資産価値が大きく目減りしてしまいかねません。そのリスクを避けるためには、資産の一部を外貨預金など外貨建てにして分散投資しておくことが重要なのです。
提供・
ANA Financial Journal
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