貯める&備える
2019/08/25

「老後のための保険」はある?資金づくりとしての保険、FPの見解は?

(写真=Behopeful/Shutterstock.com)
(写真=Behopeful/Shutterstock.com)
定年後、年金だけで暮らすには2,000万円不足するというニュースもあり、どうやってお金を作ればいいのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。また、「保険会社は老後のための保険商品を勧めてくるけど、実際はどうなんだろう?」とお考えの方もいるかもしれません。そうした方にぜひ知ってほしい、貯蓄型保険の基礎知識や注意点について解説します。

老後の生活に備えるための保険って?

(写真=Ocskay Bence/Shutterstock.com)

保険といえば、病気やケガに備える「医療保険」や死亡に備える「生命保険」が思い浮かぶかもしれませんね。将来多額のお金が必要になるリスクを抑えるのが保険の役割ですが、「老後=長生きしたときの生活コスト」をリスクとして捉え、備えておくための保険商品もあります。

老後の備えになる保険の種類と特徴

(写真=Africa Studio/Shutterstock.com)

終身保険

いわゆる掛け捨てではない、貯蓄ができるタイプの生命保険のことです。死亡した際の保障が一生涯(終身)続くものですが、途中で解約すると「解約返戻金」というお金が戻ってきます。この仕組みを利用して、老後を迎えたときに解約し、今まで支払った保険料分より大きなお金を受け取って老後資金にするという使い方ができます。

個人年金保険

こちらは死亡や病気などの保障はほぼなく、純粋に老後のために毎月資金を積み立てていき、老後を迎えてからは一定の金額ずつ毎年受け取れるようにできるという商品です。

よりお金が増えるように、ドルなどで運用する外貨建て、運用結果次第でもらえる金額が変わる変額保険などの種類もあります。

老後資金を保険で積み立てるメリット・デメリット

(写真=PIXTA)

メリット

「生命保険料控除」や「個人年金保険料控除」を受けることができる、つまり税金が安くなるというメリットがあります。また、解約しない限り毎月保険料の支払いが続いて積み立てができていくので、貯金がどうしても苦手という方でも半強制的に貯めることができます。

デメリット

積み立てているお金は、貯金と違って必要なタイミングで必要なだけすぐに引き出すということはできません。満期が来るまでに中途解約してしまうと、今まで払ったお金より戻ってくるお金の方が少ない「元本割れ」になるリスクがあります。外貨建てや変額の保険は、満期まで支払いきっても運用結果次第で元本割れもありえます。

保険加入前にチェック!こんな人は入るべきではありません

老後を不安に思うあまり、今の生活を圧迫するほどの保険料を支払い続ける「保険貧乏状態」になるのは、賢明な判断とは言えません。老後のお金を準備する方法は他にもあります。自力で貯金できる、自力で投資できるという方も、わざわざ保険で用意しなくてもいいでしょう。

保険以外の老後資金の作り方

(写真=PIXTA)

老後に備える方法は保険だけではなく、コツコツと預貯金をがんばる方もいれば、つみたてNISAを利用するなど投資に注力して資産を増やす方もいます。

個人年金保険に近い、自分で自分の年金を積み立てて用意するためのiDeCo(個人型確定拠出年金)という制度もあります。諸要件はありますが、公的な制度なので税制上のメリットがより大きく、お金の増え方は自分で選んだ投資先次第、という特徴があります。

勤務先によっては、定年後に老後資金として退職金や企業年金が十分もらえるという方もいるでしょう。自営業やフリーランスの方は、そういったものがなく厚生年金も期待できませんが、そのぶん自力で老後資金を準備するための「小規模企業共済」や「国民年金基金」など公的な制度が用意されています。それらの活用も検討の余地があります。

もちろん、老後も働き続けるというのも良い方法ですね。それまであまり貯蓄できていなくても、年収200万円で10年働けるなら「2,000万不足問題」だって気にせずに過ごせるかもしれません。

老後の資金づくりは自分に合った方法で

「なんとなく不安だから、提案された保険にとりあえず入っておこう」は失敗の元です。保険や資産運用などと聞くと難しく感じるかも知れませんが、まだ時間はあります。老後に月収いくらあれば暮らしていけそうか、毎月いくら入ってくる予定なのか、いくら足りなくなりそうなのか、少し思いをはせて考えてみて、少しずつでもお金について学んで、冷静に今の自分に合った無理のない方法を選びたいですね。

文・馬場愛梨(「貧困女子」脱出アドバイザー/ばばえりFP事務所 代表)

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