貯める&備える
2019/08/12

30代単身者の約4割は貯蓄ゼロ。貯蓄額の平均値・中央値【2019年最新版】

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
FPというお金にまつわる仕事をしていると、「なかなかお金が貯められなくて不安……」という方に多く出会います。心配しすぎてしまう方もいれば、本当にすぐにでも家計を改善すべきという方もいます。まずは、世間の人はいくらくらい貯めているのか、チェックしてみましょう。

世間の30代はいくら貯蓄しているの?

(写真=K.D.P/Shutterstock.com)

貯蓄に関する統計調査はさまざまな機関から発表されています。今回は、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が行った調査と金融広報中央委員会の調査結果を見ながら、世間の平均値を探っていきましょう。

30代貯蓄額の平均値・中央値

2019年にSMBCコンシューマーファイナンス株式会社が行った「30代・40代の金銭感覚についての意識調査」によると、30代・40代の方の平均貯蓄額は195万円(上下10%の極端な数字を除いて調整した数値)でした。

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(2018年)」で、より細かく「単身の30代」に限定した調査結果を見てみると、平均値は317万円、中央値は40万円となっています。同じ調査なのに全く違う数字が出ていますね。

「中央値」とは上下に同じ人数がいるちょうど「真ん中の人の数字」のことです。平均値は「貯蓄1億円」など少数の極端に貯蓄額が多い人の数字に引きずられて高く出てしまいやすいのに対し、中央値はより実感に近い数字とされています。

貯蓄ゼロの人は約40%?

「30代・40代の金銭感覚についての意識調査」をさらに詳しく見ると、全体の60%以上が貯蓄額100万円までの間に収まっていて、「貯蓄ゼロ」と答えた人も23.1%いることがわかります。

「家計の金融行動に関する世論調査」で単身30代に限定すると「貯蓄ゼロ」は39.7%にもなります。

でも……10人に1人は1,000万以上貯めている!

貯蓄ゼロの方も多いのですが、実はこの2つの調査どちらも「貯蓄額1,000万円超」という方が約10%いるという結果でした。貯蓄できる人とできない人、二極化しています。

社会人経験も積んできた30代は仕事面でも家庭面でも変化が多くなりがちです。いま貯蓄ゼロの方は、将来に備えて早めに改善が必要かもしれません。

30代独身女性が将来かかる費用は2,000万円以上!?

(写真=New Africa/Shutterstock.com)

これから結婚、出産を考えている30代女性は、ライフイベントごとにさまざまなお金がかかってきます。将来の備えの参考に、実際どのぐらいの費用がかかるかざっくり把握しておきましょう。

結婚にかかる費用

「ゼクシィ結婚トレンド調査2018」によると、結納・婚約~新婚旅行までにかかった費用は平均466万円となっています。結婚はしても「式」はしないという方もいますが、それ以外にも両家の顔合わせ、婚約・結婚指輪代、新婚旅行費用などでお金がかかることも。

子どもの教育費用

子ども1人につきトータルで1,000万円とも2,000万円とも言われる教育費は、家計にとって大きな負担です。もちろん子どもの進路や習い事の有無などで費用は変わりますが、最もお金がかかると言われる「大学の在学費用」については1人あたり年間平均150万円以上という調査結果が出ています。

老後の生活資金

「老後は2,000万円必要」という金融庁の発表が連日ニュースになっていましたね。あれはあくまで一例です。独身のままか結婚するのか、今の仕事をいつまで続けるのか、今後の年金制度がどうなるのか、などさまざまな状況に応じて変わりますので、まだ若い30代の方は不確定要素が多く必要額が読みにくいでしょう。だからこそ、どの状況になっても対応できるよう、今のうちから備えておく必要があります。

今からでも間に合う!FPが勧める貯蓄の始め方

(写真=Worranan Junhom/Shutterstock.com)

「将来そんなにお金かかるの……貯蓄なんて全然できていないよ……」と焦りを感じたあなた。大丈夫、まだまだ間に合います。

そもそも、なぜ貯金できないのか、自分なりに分析してみましょう。「生活は切り詰めているけど元々の収入が少ない」からなのか、「毎月何にいくら使っているのかよくわからないままほったらかし」なのか、「ファッションが好きで季節やトレンドに合わせた服をついつい買ってしまう」からなのか、原因が判明しないことには適切な対策を取ることができません。

その分析のために役に立つのが、家計簿です。家計簿は目的ではなく手段なので、自分の支出の傾向がわかるなら、紙でもアプリでもクレジットカードの明細表を代用しても構いません。家計の分析ができたら、どの費用をいくら削減できるか見えてきます。

他には、毎月お給料が入ってきた瞬間に、その口座から一定額を貯金専用口座に移動させる「先取り貯金」も成功しやすい定番の方法です。会社に財形貯蓄制度があるならそれを利用すればいいのですが、銀行の毎月自動で振り込んでくれるサービスを使えば、手間もかからず自分でできます。

将来に向けた資産形成を

30代になると、自分や周りが結婚・出産で家族の形態や働き方が変わったりするため、本格的に将来を考える方が増えてきます。この時期はまだ老後には遠く、子どもにお金のかかる時期や親の介護が必要な時期とも重なりにくいので、お金との向き合い方を考え直し、これから貯金を進めていくのに良いタイミングですよ。

私全然貯金できてなくてヤバイかも?という方も、まだ間に合います。まずは始めやすそうなところからで大丈夫ですので、少しずつでも取り組んでみましょう。

文・馬場愛梨(「貧困女子」脱出アドバイザー/ばばえりFP事務所 代表)

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