あなたは貯金がいくらあれば安心できるでしょうか。人によって答えは変わりますが、貯金1,000万円というのは一つの目安です。貯金が1,000万円あれば、結婚や出産にも安心して備えることができますし、突然の事故や病気の際にも慌てずにすみます。今回は、貯金1,000万円を貯めるコツと貯金がうまくいった場合の資産運用について解説します。

多い?少ない?20代・30代で貯金1,000万円以上の人の割合

貯金をこれから始める人は、まずは貯金1,000万円を目標に掲げることが多いでしょう。また、貯金が実際に1,000万円を超えると、資産運用を本格的に考え始める人が多くなります。

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(平成30年)」によると、20代・30代の男女で、貯金1,000万円以上の人の割合は下記の通りです。
 

単身世帯 2人以上世帯
20代 1.7% 3.4%
30代 10.6% 17.4%

30代になれば、独身男女の約10人に1人が貯金1,000万円を保有していることがわかります。また、2人以上世帯では2人分の貯金を合算しているため、単身世帯より貯金額が多い傾向があります。

貯金1,000万円を効率的に貯める4つのステップ

きちんとステップを踏めば、貯金1,000万円を達成するのは決して難しくはありません。貯金1,000万円を貯めるコツをご紹介します。

目標設定とライフプランの描き方

貯金1,000万円を達成するには、まずは目標設定が大切です。やみくもに給与天引きや節約を始めても、生活に無理が出てしまい長続きしません。

目標設定では、期間や金額を具体的に決めるとよいでしょう。結婚や出産などのライフプランのイメージがあるなら、「3年以内に500万円貯める」といった目標を掲げます。もしくは、自分の現在の年収をもとに「年間100万円ずつ貯めていく」といった目標設定の仕方も効果的です。

目標設定で大切なのは、「いつまでにいくら貯めるか」を明確にすることであり、具体的な金額のイメージがわけば、貯金のモチベーションを保ちやすくなるでしょう。

家計簿アプリで収支把握

目標設定をしたら、次に現状の収支を把握します。家計簿というと面倒なイメージがありますが、最近ではアプリで手軽に家計簿をつけることができます。領収書を写真に撮るだけで金額を読み込めるアプリもあるので、領収書が多い人は活用してみるといいでしょう。

無駄遣いの見直しと固定費削減

1ヵ月の収支が出たら、節約のステップに進みます。目標の貯金額を達成するために、削れる部分をチェックしましょう。

節約をする時は、ジュース代がかさんでいるからマイボトルを取り入れる、外食費が多いから自炊の日を決めるなど、具体的な行動に落とし込むことが大切です。また、通信費や保険料などの固定費の見直しや、買い物の機会を減らすのもおすすめです。

節約項目を決めたら、財形貯蓄や自動振替を利用して、使う前に貯金できる仕組みを作りましょう。そうすることで、自然と手元にある範囲内で生活する癖が身につきます。

副業で賢くお小遣い稼ぎ

貯金をする方法は節約だけではありません。支出項目は変えずに貯金をしたいなら、副業がおすすめです。最近では、インターネットを通じて簡単に副業ができます。例えば、クラウドソーシングサイトを活用し、翻訳やロゴ作成など特技に応じた副業を探したりすることも可能です。こうしたサイトでは、単発の案件も多いので、本業に支障をきたすことなく副業を続けることができます。