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2018/03/31

「厚生年金保険」とは何か? 国民年金と比較しておさえる

(写真=Kaspars Grinvalds/Shutterstock.com)
(写真=Kaspars Grinvalds/Shutterstock.com)
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厚生年金保険は誰もが知る制度だが、理解していると自信を持って言える人は少ないだろう。質問されて答えに詰まる人は決して少数派ではないはずだ。

保険は公的と私的の2種がある

保険には公的保険と私的保険の2つがある。公的保険は国が運営し強制加入である一方、私的保険は公的保険を補完する役割をもつ、企業や団体などが設ける任意加入の保険である。厚生年金保険は前者、公的保険である社会保険に属す。

社会保険は狭義においては健康保険などの医療保険、介護保険、年金保険を指し、広義においてはその3つに労災保険、雇用保険から成る労働保険を含む。厚生年金保険はそのうちの年金保険に、国民年金と同じく含まれる保険である。

厚生年金保険の意義と運営方式

我が国の年金の運営方式として採用されているのが、世代間扶養を実現する「賦課方式」だ。現役世代が払った国民年金と厚生年金の保険料に、国が負担する分を加えて同時期の受給世代に渡す仕組みだ。個人が積み立てた金を個人に返す「積立方式」とは異なる。

現役世代のとき実際に払った保険料は、その時代の受給世代に渡る。けれども、自身が受けとる世代になったときに支給される額は、かつて現役世代だったときに払った保険料額をもとに決まる。

なお以前は現役世代と受給世代のバランスを図りながら保険料が決まっていたが、少子高齢化の影響などもあって現役世代の保険料が高騰する可能性から、2004年に法律が改正された。以後、保険料には上限が定められ、段階的に引き上げられていた(2017年に引き上げは終了)。

厚生年金保険と国民年金の関係

厚生年金保険と国民年金との関係は時にややこしく捉えられがちであるが、家の例で示すとわかりやすい。家は3階建てで、1階部分が公的年金たる国民年金、2階部分が同じく公的年金の厚生年金保険、3階部分が私的保険に相当する。

基本的に自営業者や学生といった立場の人は1階しか利用できず、厚生年金保険加入者である会社員や公務員といった人は1階も2階も利用できる。例えば厚生年金基金など、任意加入の保険に加入している人は3階を利用していることなる。

いずれの立場の人も1階部分、国民年金は適用されるため、これを「基礎年金」と呼ぶ。国民年金では以下のように区分される。
  • 自営業者などは第1号被保険者
  • 会社員などは第2号被保険者
  • 第2号に扶養される配偶者などは第3号被保険者
年金制度において、国民年金は「基礎年金」と呼ばれ、文字通りその基礎となり、20歳以上60歳未満の日本国内に住所を有する全ての人に加入義務がある。そのため会社員や公務員は厚生年金保険の加入者であるが、同時に第2号被保険者という国民年金の加入者としての立場も存在する。 【合わせて読みたい】
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