貯める&備える
2019/03/09

3つのステップで分かる「あなたはお金が貯まりやすい人?」

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
「お金が貯まりやすい家計」とはどのような家計だろうか。家計の要素を大きく分けると、「現預金」「物」「借金」が混ざり合って出来ている。この3つをそれぞれに整理することであなたの家計の思わぬ弱点を発見できる。

そのときに「バランスシート」と概念を使うと分かりやすい。従来、バランスシートは企業の経営成績を付けるための一つとして使うのだが、最近は個人が家計の見直しや分析に使うことも増えてきた。それでは以下で、お金が貯まりやすい家計かどうかを簡単に見抜く方法を紹介していこう。

バランスシート「3つのステップ」

バランスシートは3ステップで誰でも簡単に作ることができる。数字を当てはめながら説明しよう。まず紙を用意して大きくT字を書いておこう。

【ステップ1】家計の資産を書き出す

T字を書いた左側に、「現預金」と「物」を並べて最下段に合計を記すことから始める。

(家計内訳)
①現金:100万円
②定期預金」1000万円
③株式(時価):500万円
④生命保険(解約返戻金):400万円
⑤マイホーム(時価):2300万円
⑥自動車(時価):200万円
-------------------------
資産合計:4500万円

①~④までを、「流(なが)れ動く」資産ということで、「流動資産」と呼ぶ。変動の大きな財産ということだ。そして、⑤・⑥を「固定された資産」という意味で「固定資産」と呼ぶ。変動が少ない財産ということだ。

【ステップ2】借金を洗い出す

次に、T字の右側に横線を引いて上下分割にし、上段に「負債」を、下段には「T字の左側と右側上段との差額」を記入しておく。

(負債)
住宅ローン残高:2500万円
カーローン:200万円
-------------------------
負債合計:2700万円

【ステップ3】家計の余力を算出する

そして、最後に最も大切な右側下段だ。

(自己資本)
資産合計:4500万円
ー負債合計:2700万円
-------------------------
自己資本:1800万円

この右側下段に書かれた数値は家計の余力であり「自己資本」と呼ぶことにしよう。ここまでできたら次に、企業が経営分析につかう手法を使いながらお金が貯まりやすい家計かどうかの分析をしてみたい。

チェック① ローンに頼りすぎていないか?

ローンが少ない家計は返済が少ないためお金が貯まりやすい。「自己資本÷資産×100」で検証でき、数値が高いほどローンに依存せずやりくりしている家計だ。上記例では自己資本1800万円÷資産4500万円×100=40%である。これは企業の経営分析で判断する数値として見ても悪くはない。

この数値が低いときの改善策は資産を増やすか、ローン残高を減らすことだ。前者は当然のことであるから後者について触れたい。仮に住宅ローンの繰上げ返済をして500万円ほどローン残高を減らしたとする。すると資産(左側)と負債(右側上段)がともに500万円減り、数値は自己資本1800万円÷資産4000万円×100=45%と改善する。

ただし繰上げ返済は手元資金が減るため、単に数値を高めるためにするのではなく今後のライフプランや次のチェック項目②を考えたうえで行いたい。
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