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2019/03/06

企業型確定拠出年金のメリットを活かそう。ほったらかしではもったいない!

(写真=MemoriesStocker/Shutterstock.com)
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会社が企業型確定拠出年金を採用している場合、従業員は基本的にこの制度に加入することになりますが、内容がよくわからずにほったらかしにしているという人も多いのではないでしょうか。しかしこの企業型確定拠出年金、今まで資産運用をしたことがない人が投資をはじめる最初の一歩として利用するのに大変おすすめです。今回は投資未経験の人にこそ知ってほしい、企業型確定拠出年金のメリットをご紹介します。

企業型確定拠出年金は自分で運用するのがポイント

(写真=miya227/Shutterstock.com)

掛金は会社が拠出

企業型確定拠出年金の制度を利用する場合、会社が毎月従業員の年金口座に掛金を積み立てることになります。この口座にある資金は従業員それぞれの資産ですが、原則として60歳になるまでは引き出して使うことはできません。

自分の運用で将来の年金額が決まる

企業型確定拠出年金は社員の退職金です。ただし運用は完全に社員それぞれに任せられているのが特徴です。

一昔前であれば、同じような仕事で同じような勤続年数の人の退職金はほとんど同じでしたが、この制度では個人の運用成績によって、退職金の額が数百万円という単位で変わってくる可能性があるのです。

企業型確定拠出年金は投資の勉強に最適

(写真=Iurii Davydov/Shutterstock.com)

投資できる環境が整っている

通常投資をはじめる場合、まずどの証券会社を利用するか決め、その証券会社に口座を開設し、口座に投資資金を入金し、商品を選ぶと多くの手順を踏む必要があります。その手続きが面倒でなかなか投資が始められないという人もいるのではないでしょうか。

その点、企業型確定拠出年金は、証券会社こそ選べないものの、口座が用意されお金も毎月振り込まれているので、「あとは運用するだけ」という環境が整っているのです。

運用益が非課税

確定拠出年金のもっとも大きなメリットの一つに、運用して出た利益に税金がかからないという特徴があります。

例えば、100万円を運用して毎年10%の利益が出た場合を考えてみましょう。

普通の証券会社の口座であれば、
1年目・・・100万円の10%の利益10万円に、20.315%の税金がかかり、手元に残るのは約108万円
2年目・・・108万円の10%の利益10万8,000円に、20.315%の税金がかかり、手元に残るのは約116万6,000円
となります。

これが、確定拠出年金であれば、利益に税金がかからないので、
1年目・・・100万円に10%の利益10万円で、手元に残るのは110万円
2年目・・・110万円の10%の利益11万円で、手元に残るのは121万円
となります。

確定拠出年金は20年30年と運用するものですので、この運用益に税金がかからないというメリットは投資する上で大変有利です。

投資をはじめるといろいろな分野に興味が持てる

自分で投資商品を選び投資をはじめてみると、投資に関わるさまざまな分野にも興味が出てきます。

例えば、国内のTOPIX連動型の投資信託を買うと、ニュースなどで目にするTOPIXの動きが気になるようになりますし、どうして今日は上がったのだろう?アメリカの経済の影響を受けて下がったのかな?などと考えてみる機会も増えるでしょう。

投資で利益を出すことももちろん大切ですが、これまであまり関心がなかった経済や政治が身近に感じられるようになることも、投資をはじめるメリットの一つです。

あくまで長期的な視点で運用を

(写真=fizkes/Shutterstock.com)

資産運用をはじめると、少し利益が出ては利益を確定させ、商品の値段が下がると怖くて売ってしまいたくなるものです。しかし、確定拠出年金は1年や2年で終わるものではなく、10年20年と長い期間で資産を形成するものです。

商品の値段に一喜一憂せず、一時的に損をしていても長期的にプラスになるように運用していくという視点も大切です。

投資未経験の人は勉強と思ってはじめてみては?

(写真=TORWAISTUDIO/Shutterstock.com)

銀行の低金利や、将来の年金への不安が広がる中、今後資産運用の知識は誰にとっても必要になります。企業型の確定拠出年金は、選べる商品は限定されるものの、口座も資金も用意され、あとは運用をはじめるだけという環境が整っています。

投資のことはよくわからないから確定拠出年金も運用しないというのではなく、この機会を生かして確定拠出年金での投資に取り組んでみるのも良いのではないでしょうか。

文・松岡紀史(ライツワードFP事務所代表・ファイナンシャルプランナー)

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