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2019/09/13

年金手帳とは何?年金手帳の役割と失くしたときの手続き方法

(写真=PIXTA)
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新卒などで初めて会社に入社する人や、転職などで会社の社会保険に入るという人の中には、会社から年金手帳が送られてくるものだと思っている人もいるかもしれません。しかし、厳密には「厚生年金手帳」というものはなく、あなたの生涯の年金は、20歳になるともらえる「年金手帳」にて管理されています。この記事では、大事な年金を管理する年金手帳について説明します。

年金手帳ってなに?

年金手帳は誕生日の前日から数えて14日以内に「国民年金被保険者関係届書」を市役所などの国民年金担当窓口に提出することでお手元に届きます。すでに会社員として厚生年金に加入している方や、厚生年金加入者の親などに扶養されてる場合は提出不要です。

年金手帳には大きく分けて、以下の2つの役割があります。

これまでの年金保険料の支払い記録

20歳を超えると、なんらかの公的年金に加入することが義務付けられ、会社員や公務員の場合は「厚生年金」に加入することになります。加入中は給与に応じた保険料を支払います。

老後に受け取ることができる年金は、この支払った期間・保険料に応じて決定されます。これを記録しているのが年金手帳です。年金手帳には、厚生年金と国民年金、両方のデータが管理されています。

年金の給付を受ける手続きで使う

年金手帳の役割は、保険料の支払い記録だけではありません。実際に年金などの給付金を受け取る際にも必要になります。

受け取ることができる給付金は、老後の年金だけではありません。その他に障害年金、障害一時金、遺族年金などがあります。これらの給付金を受け取る際に、特段の理由が無い限り年金手帳の提出が求められます。このように、年金手帳はいざという時のお金を受け取るため、という大事な役割も持っています。

年金手帳を見てみよう

もし年金手帳が手元にある場合は、実際に何が記載されているか、一度中を開いて確認してみましょう。以下にチェックしておきたい項目を挙げます。

基礎年金番号

年金手帳には、基礎年金番号という10桁の数字が記載されています。日本の公的年金は複数の種類がある複雑な仕組みですが、この基礎年金番号を使って個人を識別しています。

基礎年金番号は各年金統一の番号であり、転職などで加入する公的年金の種類が変わっても、継続的な管理ができる仕組みとなっているのです。

基礎年金番号は手帳の前半部分、氏名などの個人情報が書かれているページに記載があります。年金に関する手続きでは、この番号の提出がよく求められます。

保険料の納付記録

個人情報のページから先は、実際に加入していた公的年金の記録が記載されています。会社員の年金である厚生年金の欄には勤務先の企業名・所在地とともに、加入期間が記載されています。

年金手帳の変遷

(写真=PIXTA)

年金手帳にはいくつかの種類があり、年金保険に加入した時期によってその種類が変わってきます。

1960年 初の年金手帳が交付される

年金手帳は1960年10月に「国民年金手帳」が交付されたのが最初です。それ以前は「被保険者証」が発行され、そちらで年金情報を管理していました。

国民年金手帳の表紙は、水色や肌色など数種類あります。

1974年 オレンジ色の年金手帳が交付開始

1974年10月に今と同じ「年金手帳」という名前で手帳が発行されました。この時期に就職などで年金に加入された方はオレンジ色の年金手帳が発行されています。

なお、1986年4月~1996年12月に年金に加入された方は表紙が同じオレンジ色でも中身が少し変わっています。船員保険が厚生年金に統合されたため、その欄が変更されました。

1997年~現在 青色の年金手帳に

1997年1月以降に年金手帳の表紙が青色に変わります。「基礎年金番号」が導入されたためです。基礎年金番号とは、それまで年金保険ごとに発行されていた番号に代わり発行される、各年金共通の番号のことです。

それまでは転職などで加入する年金種類に変更があると、加入者にはそれぞれの年金番号が発行されていました。1人の方が複数の番号を管理することになり、手続きが複雑になっていたのです。

基礎年金番号はすべての公的年金共通の番号で、複数の年金番号を管理する必要がなくなりました。年金の手続きが簡単になったんですね。

99で始まる基礎年金番号にはどんな意味がある?

(写真=Alex_Po/Shutterstock.com)

99で始まる基礎年金番号には「年金情報が重複している可能性がある」という意味があります。

新規に年金加入の手続きをすると基礎年金番号が割り当てられます。その際すでに別の基礎年金番号をお持ちの場合、基礎年金番号に代わり99で始まる仮の番号(仮基礎番号)が割り当てられるのです。

番号が複数あるということは別人として管理されることになり、本来支払う必要のない保険料納付の案内が届いてしまうなどのケースが想定されます。年金情報が正しく管理されない可能性があるため、もし99から始まる基礎年金番号をお持ちの場合は必ず手続きをするようにしましょう。

また、99で始まる基礎年金番号を持っている方には、年金情報の調査のために「基礎年金番号確認のお願い」という書類が郵送されているはずです。年金情報に関するアンケートとなっていますので、必ず記入して返送しましょう。
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