貯める&備える
2018/10/31

40代女性の貯金の目安金額は?老後への備えは大丈夫?

(写真=Syda Productions/Shutterstock.com)
(写真=Syda Productions/Shutterstock.com)
アラフォーになると、そろそろ老後の資金への不安が頭をよぎる頃ではないでしょうか。特に、最近では独身生活を謳歌している40代女性も増えていますが、既婚女性と比べると不安の声を聞くことが多いかもしれません。

とはいえ、まわりの皆はそんなに貯金しているものなのでしょうか?そこで今回は、貯金額の目安として、40代の平均貯金額や最終的に必要な金額、貯められない時の対処法をお伝えします。

40代の平均貯金額は?

(写真=Singkham/Shutterstock.com)

まずは平均貯蓄額をお伝えします。40代全体の結果となるのですが、知るぽると(金融広報中央委員会)の2017年「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯調査)」によると40代の平均貯蓄額は936万円、中央値は30万円となっています。

また45.9%、つまりほぼ半数が「無貯金」です。

そして、貯蓄3,000万円以上が7.7%である一方で、1,000万円以下が31.7%となっています。無貯金の方と重ねれば、実に単身世帯の約8割は「平均貯蓄額以下」なのが実情です。

40代は貯金がないのが「普通」だけど……

「周囲と比べてどうか」で考えるなら、良くも悪くも40代は貯金がなくても「普通」といえるのかもしれません。ただ……冷静に考えると、「無貯金で老後の生活は大丈夫なのだろうか」と感じる方も多いのではないでしょうか。

最終的に、いくら貯金できればいいのかは「人による」

(写真=Andrey_Popov/Shutterstock.com)

最終的にいくら貯金できればいいのかは「人による」のが現実です。ゼロでも何とかなる人もいれば、仮に1億円あっても足りないという人もいます。なぜなら、「いくらあれば大丈夫か」は、その人の生活水準を維持するのに必要なお金と将来的な年金受給金額、そして「何歳まで生きるか」によって大きく変わってくるからです。

必要な貯金額を2パターンでシミュレーション。1億円あっても足りない人も!? 

次の2パターンの場合でシミュレーションしてみましょう。

パターンA
年収:400万円(会社員)⇒ 想定年金受給額:14万円
月々の生活費:25万円

パターンB
年収:1,000万円(会社員)⇒ 想定年金受給額:25万円
月々の生活費:60万円

パターンAの場合、現在の生活費が月25万円、将来の年金受給額が14万円、65歳から90歳まで25年間生きると考えます。老後の不足分の生活費は25万円−14万円=毎月11万円で、それが25年分必要になるので、3,300万円の貯蓄が必要となります。

次にパターンBの場合です。現在の生活費が月60万円、年金受給額が25万円なら、60万円−25万円=毎月35万円が老後の不足分の生活費になるので、25年生きるとすると1億500万円が必要となり、1億円でも足りません。

毎月、いくら貯金できれば老後の備えになるか計算してみよう

(写真=Africa Studio/Shutterstock.com)

毎月、いくら貯金できれば老後の備えになるかといえば、先ほどお伝えした方法で出てきた必要金額を「定年(60歳)までの年月」で割ると計算できます。最近では定年延長も一般的になってきましたが、60歳以後は年収が半減することも多いので、貯金できる期間には含めないほうが安全です。早期退職が多い会社にお勤めなら、もちろんその年までで試算しましょう。

仮に老後資金として3,300万円が必要で、今のあなたが45歳なら「毎月約18.3万円」の貯金が必要です。40歳なら「毎月約13.8万円」になります。

生活水準を落とせず、老後破産に陥る人も

「老後に入ったら生活水準を落とすから大丈夫」と考える方もいますが、実際には落としきれずに老後破産に陥っている人がたくさんいます。この場合、生活水準を落とすなら、「将来の年金受給金額の範囲内まで落とす」必要がありますが、本当にそこまで落とせるでしょうか?

十分な老後資金を準備するために定年後も働く準備を

(写真=SFIO CRACHO/Shutterstock.com)

お気づきの女性もいるかもしれませんが、定年までに十分な貯金をするのはなかなか難しいことといえます。では、どうすればいいのかといえば、「定年後も働く準備」をしておくことが大切です。

定年後も年収200~300万円あれば貯金を崩さず生活できる

定年後は年収が減ることも多く、年収200~300万円になる場合も多いですが、それでもこれだけ稼げれば、あとは生活費の削減で貯金を崩さずに生活できるのではないでしょうか。

長く働ければ必要な老後資金は減らすことができる

厚生労働省の2018年版「高齢社会白書」によると、現代の女性の健康寿命は74.79歳です。75歳まで働き、90歳まで生きる前提なら、必要な貯金金額は変わってきます。

先ほどのシミュレーションAパターンの年収400万円の場合だと、必要な貯金金額は3,300万円でした(65歳から年金収入のみで暮らす想定)。しかし、90歳まで生き、75歳まで働くとすると、90歳−75歳で15年分の不足している生活費(11万円)を備えられればよいので、1,980万円の貯金があれば足りることになります。

また、維持したい生活水準を月25万円から月20万円にまで落とせれば、毎月の生活費の不足金額は11万円から6万円になり、それが15年分必要なので1,080万円が必要な貯金額となります。少し余談ですが、45歳から60歳まで15年間、生活水準を5万円に下げて貯金に回せば、900万円が貯まる計算です。もう1万円下げて貯金に回せるとちょうど1,080万円の貯蓄がたまります。

こうして、自分の落とせそうな生活水準や、働けそうな限界年齢などを考え、実現できそうな対策を立てて実行していきましょう。

自立心を養って今からできる対策を考えて実行を

(写真=Chittakon Khummun/Shutterstock.com)

「定年後も働かなければならないなんて……」という気持ちになった女性もいるかもしれません。ですが、少なくともほとんどの独身女性は同じ境遇です。皆といっしょなら、きっと乗り越えられますから、自立心を養って、楽しく人生を生き抜いていきましょう。

文・婚活FP山本(山本FPオフィス代表)

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