(本記事は、前野彩氏の著書『本気で家計を変えたいあなたへ<第3版>』、日本経済新聞出版社、2018年8月22日刊の中から一部を抜粋・編集しています)

※以下、書籍より抜粋

上手な保険の見直しワザ

保険の種類と特徴を知ろう

死亡保険の基本の3種類から見ていきましょう。

ひとつめは、一定期間だけを保障する「定期保険」、2つめは、亡くなるまで保障が続く「終身保険」、3つめは、保険期間内に死亡した場合は死亡保険金が受け取れ、満期まで生きている場合は満期保険金が受け取れる「養老保険」です(ここでは死亡とだけいっていますが、正確には死亡保険金は、死亡だけでなく両目の視力を永久に失うなどの高度障害状態でも受け取ることができます)。

養老保険は、最近の低金利で加入するメリットがうすれているので、「保障は一定期間だけでいいから、保険料を安くしたい」という人は定期保険、「一生の保障が欲しい」という人は終身保険がいいでしょう。

子どもの成長と必要保障額の考えかた

ところで、必要保障額は、10年後も20年後も、ずっと同じ金額なのでしょうか?

そんなことはありませんね。

子どもが0歳のときにパパが亡くなったら、生活費も教育費もとお金がかかるため、保険で準備する金額は大きくなります。

でも、子どもが20歳のときに亡くなった場合は、教育費の終わりも近づいていますし、子どももアルバイトができる年齢なので、保険で準備する金額は少なくなります。

つまり、必要保障額は、一番下の子どもが生まれたときがピークで、子どもの成長とともに減っていくのです。

その考えに合わせて、時間の経過とともに自動的に保険金額が少なくなるのが、「収入保障保険」です(保険会社によっては名前が異なることもあります)。

収入保障保険は、死亡保険金をまとめて受け取るのではなく、給料のように毎月、あるいは毎年保険金を受け取ります。

保険金を受け取る期間が決まっているのは定期保険と同じですが、小分けにして保険金を受け取る分、定期保険よりも収入保障保険のほうが保険料は割安です。

収入保障保険の形と保険料の例

(画像=書籍より)

「掛け捨ての保険はもったいない」という言葉も耳にしますが、将来の貯蓄性を期待して終身保険に加入したけれど、保険料の負担で今の生活が苦しい「メタボ保険」になってしまったのでは本末転倒です。

そんなときは、ひとつの保険だけで考えず、「組み合わせる」ということを検討しましょう。

組み合わせには、「保険同士を組み合わせる」という方法と「保険と貯蓄を組み合わせる」という方法の2つがあります。

まずは、「保険同士を組み合わせる」方法です。

この方法が向いているのは、「保険料はおさえたいけれど、保障がなくなるのは困る」という人です。

最低限の「終身保険」に、一定期間は手厚い保障のある掛け捨て保険を組み合わせることで、掛け捨て部分の保障が終わっても、いわゆるお葬式代となる一生の保障が続きます。

子育て世帯で、掛け捨ての保険部分が、時間の経過とともに減っても問題ない場合は「収入保障保険」を、保険金額をずっと一定にしたい場合は「定期保険」を組み合わせます。