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2020/05/13

保険のかけすぎに注意!老後に必要な最低限の保険とは?

(写真=PIXTA)
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将来の老後生活に不安を感じ、若い頃から貯蓄や投資に励んでいる人も多いと思います。保険も同様に、死亡や入院・手術など将来の不安に対して備えるものですが、備えすぎている人も少なくありません。

将来の不安を解消するための保険が家計の負担となって、結果として「老後貧乏」になってしまうことのないよう、自分の保険がかけすぎの状態になっていないか確認してみましょう。

保険貧乏に陥ってしまう3つの原因

保険は不安を解消する手段として有効ですが、家計を苦しめている原因になっているケースも少なくありません。
将来のためにかけているはずの保険によって、老後貧乏に陥ってしまう原因として、以下の3つが挙げられます。

老後資金準備のための積立額が過大になっている

1つ目の原因は、老後資金のための過大な積立額です。
「老後2,000万円問題」が話題になったことで、漠然と老後生活に不安を覚える人が増えています。
その結果、将来の老後生活のために貯蓄型の保険の積立額を高めに設定してしまい、それが家計の負担となっているケースが見られます。

中途解約のリスクで解約できない

2つ目の原因は、解約するとすでに支払った元本分を下回ってしまう、中途解約のリスクです。

加入時に老後の払い戻し率の高さに着目するあまり、支払い期間中の中途解約リスクを甘く見積もってしまい、毎月の支払いの負担が大きくても、払い戻し額が元本を下回るため解約できないというケースがあります。

自身のライフスタイルに見合った必要保障額になっていない

3つ目の原因は、保険が自分の現在のライフスタイルに見合った必要保障額になっていないことです。
現役時代や子育て期間中は、自身の保障額は高めに設定する必要があります。しかし、その期間を過ぎた後も以前と変わらない保障額の保険を維持しているため、本当に必要な保障額以上の保険によって、保険料負担が大きいケースも少なくありません。

老後に必要なお金の準備手段

では、老後生活にはいったいいくら必要なのでしょうか?厚生労働省の統計によると、一般的に老後生活に必要な支出は、世帯合計で1ヵ月あたり約26万円と言われています。

まずは自分の老後生活にいくら必要なのかを把握し、将来のために準備している保険が、老後生活に必要な資金をカバーできているかを確認しましょう。

ここでは、保険以外の手段で行う、老後に向けた資金準備手段についてご紹介します。ここで紹介する手段で老後生活がカバーできるようであれば、保険は必要最低限のもので構いません。

退職金

1つ目は、退職する際に勤め先の企業から受け取る退職金です。退職金があれば、老後資金はかなりラクになるのではないでしょうか。確認すべきことは、主に以下の3つです。
  • 退職金制度の有無
  • 退職金の計算方法
  • 受け取り方法:一時金か年金か
就業規則や退職金規定などの社内規定を確認するか、人事や総務などの担当者に遠慮せず聞いてみましょう。ただし、「すぐに辞めるつもりなのか?」と誤解されるような聞き方をしないよう注意しましょう。

公的年金

2つ目は公的年金です。公的年金(国民年金・厚生年金)のおおよその受給額は、毎年誕生月に自宅に送られてくる「ねんきん定期便」か、インターネットの「ねんきんネット」で確認できます。ねんきんネットはスマートフォンでも見ることができ、年金加入記録の確認のほか、将来もらえる年金の見込み額の試算もできます。

私的年金(確定拠出年金)

3つ目は、個人が自身で積立を行って準備する私的年金です。代表的なものに、「確定拠出年金」があります。

確定拠出年金には掛金を個人が出す「個人型」と、勤め先が出す「企業型」があります。

勤め先が「企業型確定拠出年金」を導入しており、あなたが加入しているのであれば、定期的に評価額をチェックしておきましょう。運用状況はインターネットやコールセンターで確認できます。問い合わせ先がわからなければ、勤め先の担当部署に確認してみるといいでしょう。

勤め先に企業型確定拠出年金制度がない場合は、個人型確定拠出年金(iDeCo)に加入することができます。その場合、現在の評価額は加入者用のコールセンターやWebサイトでわかります。口座を作った金融機関にログイン方法などを確認して、年に1~2回など定期的にチェックするようにしましょう。

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保険貧乏を防ぐ!老後に必要な最低限の保険とは?

ご紹介した老後資金の準備手段において、自分が老後に受け取れるお金はどのくらいになりましたか?自分が老後に準備しておきたいお金に対して不安がある場合、その不安を払拭するために加入するのが保険です。したがって、保険の保障内容は最低限でいいのです。

漠然とした不安の中で高額な保険料の支払いを続けるのではなく、現在と将来の生活において、本当に必要な保障を準備しましょう。ここでは、老後で最低限必要になる4つの保険をご紹介します。

入院や手術に備える医療保険

1つ目は、入院や手術に備える医療保険です。医療保険は病気やケガの治療費や、それらによる収入ダウンをカバーしてくれる保険です。

若い頃は入院や手術を経験したことのない方でも、高齢になるとそのリスクは大幅に上がります。特にがんなどの大病については、歳を追うごとに罹患率が高まり、60歳を超えるとさらに高くなります。

医療保険は、できる限り年齢が若いうちに、終身保障のあるものに加入しておくことをおすすめします。年齢が若く健康なうちに加入することで、保険料を安く抑えることができます。

万が一に備える死亡保険

2つ目は、自分に病気や事故なので亡くなった場合に備える死亡保険です。自身が死亡した場合、葬儀費用や残された家族の生活資金などが必要になりますが、必要保障額は人それぞれです。自分の現在のライフスタイルに合わせた必要保障額を、正しく把握しましょう。

死亡保障についても、終身保障のある保険がおすすめです。人は、いつ亡くなるかわかりません。終身保険は死亡時に保険金が支払われますが、死亡保障が不要もしくは貯蓄でカバーできるのであれば、途中で解約して払戻金を受け取ることもできます。

家族のための介護保険

3つ目は、家族に負担をかけないための介護保険です。介護保険は介護が必要な状態になったとき、保険会社が定める要件に該当すれば給付金を受け取れる保険です。老後は介護が必要になることが多く、配偶者や子どもに対し、経済的・精神的負担をかけてしまう可能性があります。

介護施設に入居するにしても、入居費用など多額の資金が必要になります。生命保険文化センターの調べによると、民間介護保険の世帯加入率は平成30年度で14.13%と非常に低いです。まだ認知度の低い保険ですが、介護保険についても終身保障を準備することをおすすめします。

終身保障の医療保険に、特約として安い保険料で介護保険を準備できる保険商品もあります。

老後生活に向けた個人年金保険

4つ目は老後生活に向けて準備する、積立型の私的年金である個人年金保険です。退職金や公的年金で、ある程度老後生活がカバーできるのであれば問題ありませんが、不安を感じる方は個人年金保険を使った準備をおすすめします。

個人年金保険は生命保険の一種ですが死亡保障がなく、支払った保険料の大部分が老後の積立に回ります。よって、老後資金を効率良く準備することができるのです。

また個人年金保険は、他の生命保険とは別に個人年金保険料控除という所得控除枠があるため、保険で将来に向けた積立を行いながら、節税対策も行うことができます。

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老後準備は計画的に行い保険貧乏を防ぐ(まとめ)

老後生活は、誰にでもやって来ます。保険は老後生活を守る上で大きな役割を担っていますが、不安に駆られて不必要な保険に入っていないでしょうか?不必要な保険は老後生活の負担になるだけでなく、現在の生活をも圧迫してしまいます。

自分にとって必要な保障を見直し、計画的な老後準備を進めることで、将来の老後貧乏を防ぎましょう。

文・世良真貴男(ファイナンシャル・プランナー)

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