貯める&備える
2019/12/02

貯蓄預金とは?貯蓄預金口座のメリット・デメリットを解説

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
銀行預金には普通預金や定期預金のほかに、貯蓄預金というものがあることをご存じでしょうか。

貯蓄預金とは、名前のとおり貯蓄を目的にした預金です。ここでは、貯蓄預金の特徴やメリット・デメリット、一部都市銀行のサービス概要などについて解説します。

貯蓄預金とは

貯蓄預金は貯蓄を目的にした預金で、残高が一定以上あれば、それに応じて金利が段階的に上がります。

銀行で口座を開設すると、普通用金と定期預金などがセットになった「総合口座」の通帳が発行されますが、貯蓄預金の場合は別の通帳が発行されます。ただし、金融機関によっては総合口座と貯蓄口座がセットになった通帳もあります。

貯蓄預金は元本保証があり、預金保険の対象です。1円以上から預け入れができて、いつでも出し入れできますが、銀行が定める基準以下の残高になると金利は普通預金と同じになってしまいます。金利は変動金利で、満期はありません。

貯蓄預金のメリット・デメリット

貯蓄預金のメリット

多くの銀行では、残高が10万円以上になると金利が上がる仕組みになっています。さらに残高が増えると、金利も段階的に上がっていきます。と言いたいところですが、低金利の現在は、ほとんどの銀行で貯蓄預金の金利は普通預金と同じで、残高が増えても金利は上がらないのが現状です。

貯蓄預金よりも定期預金のほうが金利が高いので、現在は貯蓄預金を利用するメリットはほとんどないと言ってもいいでしょう。

あえて言うなら、貯蓄預金口座にお金を預けることで、貯金するモチベーションは多少上がるかもしれません。

貯蓄預金のデメリット

クレジットカード利用代金の引き落としや公共料金の引き落としに、貯蓄預金の口座は利用できません。また、給与の振込口座として設定することもできません。

銀行の窓口やATMにおける預け入れ・引き出し・振り込みなどの不定期な取引はできますが、定期的な支払いや受け取りができない点がデメリットです。

貯蓄預金はどう活用するのがいい?

あまりメリットがないように思える貯蓄預金ですが、活用方法が一つだけあります。

多くの銀行に普通預金と貯蓄預金の口座間で資金を自動的に振り替える「スイングサービス」がありますが、これを利用すれば貯蓄を増やす仕組みを作ることができます。

スイングサービスには、振替日に普通預金の残高が振替額を超過していた場合、超過した分を貯蓄預金に振替してくれるサービスがあります。

それを利用して、毎月給料日に1ヵ月分の生活費だけを残し、それ以外は貯蓄口座に振り替えれば、貯蓄預金にお金が貯まっていきます。普通預金の残高の範囲で生活しようと心がけますから、節約にもなりますね。

とはいえ貯蓄預金は出し入れが自由にできる口座なので、貯蓄預金のキャッシュカードは作らない、あるいは暗証番号は覚えられないような番号にするなど、簡単に引き出せないようにしておくことをおすすめします。

各都市銀行の貯蓄預金口座の特徴

みずほ銀行

ホームページには残高が10万円以上で普通預金より有利な金利になるとありますが、現在は普通預金と金利は同じです。スイングサービスが利用できますが、手数料が108円かかります。

三菱UFJ銀行

こちらも預金残高10万円以上で段階的に有利な金利になるとありますが、現在は普通預金と金利は同じです。スイングサービスの利用には、手数料が108円かかります。

外貨建ての貯蓄預金サービスもありますが、金利が上がる仕組みは貯蓄預金と同じです。預金保険の対象外であることや、為替リスクがあること、預け入れから1ヵ月間は原則引き出せないことなどが貯蓄預金との違いです。金利情報は一般公開されていないので、窓口に問い合わせる必要があります。

貯蓄預金以外で資産を増やす4つの方法

1 外貨預金

外貨預金は外貨建てであれば、外貨での元本は確保されます。日本円の預金より金利は高めで、預入時より円安になれば為替差益も得られます。一方で利息には約20%の税金がかかり、為替差益にも課税されることがあります。加えて為替手数料もかかりますから、1年程度しか預けないのであれば、金利が高くても少しの為替変動で元本割れする可能性があります。外貨預金をするなら、中長期で考えたほうがいいでしょう。

2 つみたてNISA

資産を増やしたいなら、運用も視野に入れましょう。つみたてNISAでは運用益に税金はかからず、毎月少額から積み立て投資を始められます。貯蓄口座のように元本が確保されているわけではありませんが、積み立てをすることで時間的リスクを分散できます。投資初心者は、積み立て投資からはじめることをおすすめします。金融機関によっては、100円から積み立てられるところもあります。

3 ロボアドバイザー(ロボアド)

ロボアドバイザーとは、AIが人間に代わって積み立て投資をしてくれるサービスです。ロボアド業界で最も預かり資産が多い会社はウェルスナビですが、テオ、楽天証券、マネックス証券などでもロボアドバイザーのサービスを提供しています。

投資する商品は元本保証ではありませんが、AIはリスク分散を考えながら運用してくれます。完全に投資を任せられるので、投資初心者でも比較的手軽に始められます。なおウェルスナビやテオは、銀行などと提携してロボアドサービスを展開しています。現在利用している銀行にロボアドサービスがあるか、調べてみてはいかがでしょうか。

4 ポイント投資

クレジットカードなどのポイントを使って、投資をする方法です。楽天スーパーポイントやNTTドコモのdポイント、クレディセゾンの永久不滅ポイント、Tポイントなどを使って投資ができます。

ポイント投資方法には、ポイントのまま運用して値上がり分をポイントとして受け取る方法と、ポイントを現金化して投資信託などの金融商品を購入する方法があります。dポイントや永久不滅ポイントは前者、楽天ポイントやTポイントは後者です。

資産を増やすなら貯蓄預金以外の方法で?

超金利である昨今は、貯蓄預金にうま味はありません。スイングサービスを利用して貯蓄をしたとしても、貯まったお金を貯蓄預金口座に寝かしておいてはもったいないです。

定期預金に預け替える、あるいは預金以外で資産を増やす方法を考えることが、今の時代に合った資産管理方法と言えるでしょう。

文・前田菜緒(1級ファイナンシャルプランナー、FP相談ねっと 前田菜緒

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