社会人になると給与振り込みやクレジットカードの引き落としなどで銀行口座が必須となります。これから銀行口座を開設したいと思ったら、どこでどんな手続きをすればいいのでしょうか。銀行口座の選び方から必要な準備まで、詳しく解説します。

銀行口座を開設するきっかけは?

NTTデータ経営研究所が2019年に行った調査によると、メインで利用する銀行口座を開設したきっかけとして多かったのは「就職後の給与の受取のため」「アルバイト代の受取のため」で半数以上を占めました。また家計管理用や投資用など、目的ごとに複数の金融機関に口座を使い分ける人も多く見られました。

どこの銀行がいい?口座を作る銀行の選び方

勤め先から給与を受け取る場合は銀行を指定されることもありますが、とくに会社の指定などなければ、どこの銀行で口座を作ろうか迷ってしまうかもしれませんね。各銀行には次のような特徴があります。

都市銀行の特徴

都市銀行は、東京や大阪などの大都市圏に本店、全国に支店を置く銀行です。特に大手の銀行は「メガバンク」と呼ばれ、誰でも名前を聞いたことがある銀行という安心感もあります。全国各地に支店・ATMがあり、またコンビニATMでも入金・出金ができるので旅行先や引越先でも継続して口座を使いやすいことも特徴の1つです。その他にも資産運用や住宅ローン等の借り入れなどの相談も窓口で可能なので様々なライフプランに合わせた長いお付き合いもできるでしょう。

地方銀行の特徴

地方銀行は、都市銀行のように全国展開するのではなく「県内のみ」「関西圏のみ」などエリアを絞って支店を配置している銀行のことです。対象となる地域が狭い分、そのエリア内には店舗やATMが多数あることも多く、地域密着型のサービスも得意です。

ネット銀行の特徴

ネット銀行は、ほかの銀行のような街中の支店は基本的にありません。手数料や金利が利用者にとってお得に設定されていることが多く、すべての手続きがネットで済む便利さも特徴です。ただ、通帳や窓口がないためスマホやパソコンの操作に苦手意識がある方には難しく感じられるかもしれません。

家の近所など立地条件で選ぶ人も多いですが、銀行ごとに金利や手数料、利用できるサービスなどが異なります。それぞれの銀行の特徴を見極めて選ぶと、使いやすくてお得にもなりますよ。

銀行口座は誰でも作れる?

銀行口座は、国内に住んでいる人なら基本的に誰でも作れます。未成年でも、外国人でも、原則本人が銀行窓口に行くことで口座開設の手続きを行うことができます。

ただ、1人1口座という原則があるので、同じ銀行で同じ名義で複数の口座を作ろうとするとできないことがあります。

口座開設の費用は?

口座を開設するときは銀行によっては、最初に口座に入金するお金が必要かもしれませんが、手数料は無料なのが一般的です。

ただし、近年は口座を作ってほぼ使わずに置いておいた場合などに「未利用口座管理手数料」といった費用が1,000円程度かかる銀行もあります。使い道がまだ決まっていない口座を作るなら、念のため確認しておきましょう。