保険でカバーすべき保障は、家族構成や年齢によって異なります。独身女性に必要な保険とは、どういうものなのでしょうか。保障内容についてはどう考えるべきなのでしょうか。想定されるリスクとそれに対する備えを丁寧にシミュレーションしてみると、その答えが導き出されます。

独身女性が想定すべきリスクとは?

(写真=PIXTA)

自分に必要な保険について考えるにあたっては、まず、将来起こり得るリスクをシミュレーションしてみる必要があります。独身女性が想定すべき主なリスクは、「病気になった場合」と「働けなくなった場合」の2つでしょう。死亡時の備えについても考えておく必要はありますが、配偶者や子どもがいる方のように大きな保障は必要でないケースがほとんどです。

想定されるリスク(1) 病気・ケガによる入院

保険について検討する際にまず考えたいのが、病気やケガで入院したときのリスクです。入院となると数日間でもそれなりの医療費がかかりますし、入院が長期化すると逸失収入が大きくなる可能性もあります。これらのリスクについては、医療保険で備えるのが一般的でしょう。

想定されるリスク(2) 働けなくなる

独身女性が保険について検討する場合、「働けなくなる」リスクも想定しておく必要があります。病気やケガの種類によっては長期間にわたり仕事を休まざるをえないケースがありますが、退院後の逸失収入などについては医療保険でカバーすることができません。就労不能時の経済状態に不安がある方は、医療保険とは別に、就労不能状態に備えた保険についても検討してみることをおすすめします。

医療保険の保障内容についてどう考えるのか?

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入院や手術をすることになると高額な医療費がかかりますが、その全てを自己負担しなければならないわけではありません。日本には高額療養費制度があるため、1ヵ月あたりの医療費を収入に応じて設定された限度額内に抑えられるのです。会社勤めをされている方は、傷病手当金の支給を受けられる場合もあります。医療保険について検討する際は、以下のような点について具体的にシミュレーションしてみると、自分に必要な保障がみえてくるでしょう。

  • 高額療養費制度を利用した場合にかかる、1日あたりの医療費自己負担額
  • 高額療養費制度の対象外となる費用
  • 入院に伴って生じる逸失収入
  • 傷病手当金受け取りの可否とその金額