貯める&備える
2018/05/15

2020年以降は「大不況時代」!?投資よりも先にすべきこととは?

(写真=Pumidol/Shutterstock.com)
(写真=Pumidol/Shutterstock.com)
2020年には、いよいよ東京オリンピックを迎えます。国をあげての一大イベントは、これからの生活にどのような影響をおよぼすのでしょうか。経済ジャーナリストである萩原博子さん著『グレート老後』
(毎日新聞出版、2018年3月17日)より、2020年をふまえて知っておくべきお金に対する考え方を紹介します。

貯金よりも投資よりもまずは借金返済

まず認識しなければいけないのは、今はデフレだということ。デフレの時に、投資よりも貯金よりも真っ先に手をつけなくてはならないのは、借金の返済です。これがなにより有効な資産保持の対策です。(4ページより引用)

東京オリンピックを終えた日本はズドンと景気が落ち込んで、「家計崩壊が起きかねない」と著者は警鐘を鳴らしています。また、投資すれば元金を大きく増やすことも可能です。しかし、大負けして減るリスクがあることを忘れてはいけないといいます。今はデフレであるという認識をしっかり持ち、借金がある場合は返済を優先しなければならない時期であるといえそうです。

中古マンション、リノベの注意点は「中身」

新築マンションがあまりに高値になってしまったので、中古マンションを買って、1,000万円くらいかけて自分好みの住まいにしようという人が増えています。見かけはきれいでも、躯体はリノベーションできない!(114~115ページより引用)

首都圏は新築マンションの売れ行きが不調であると著者はいいます。逆に、リノベーションの技術が飛躍的に上がり、中古マンションの人気が高まっている傾向という話です。見定める注意点として、「しっかりと修繕積立金を貯めているか」「定期的に補修・点検が行われているか」など、「躯体をしっかり管理できている管理組合であるか」をあげています。

中古マンションを買うなら、見た目よりも管理などの中身をチェックすることが、住まいを長持ちさせることにつながりそうです。

デフレ脱却はまだ遠い

今回はっきりしたのは、日銀の「異次元の金融緩和政策」は、すでに破綻しているということ。なので、デフレ脱却はまだまだ遠い。しかも、その失敗のツケは、今ではなくオリンピック後に大不況というかたちで降りかかってきます。すべての国民が、負担しなければならなくなりそうです。(145ページより引用)

日本の借金は、3分の1を日銀が持つという異常な状況が続いていることについて、著者は警鐘を鳴らしています。給料が上がらないうえに景気の良さを実感できないでいる庶民が、景気後退したらリストラやボーナスカットの洗礼を受けるということは理不尽な話です。日銀が金利を引き上げる前に、住宅ローンの借り換えをすませることを著者はすすめています。

東京は「ダブル老化」が進行中

これからの東京にとっての大問題は、人の高齢化と建物の老朽化という「ダブル老化」であると著者はいいます。先の東京五輪を機に作られた生活インフラの老朽化も深刻です。2020年以降に訪れるかもしれない大不況時代。今は働き盛り・アラフォーでも先を見越してお金に対する考え方を引き締めていきたいものです。

『グレート老後』
著者:萩原博子
発行:毎日新聞出版(2018年3月17日)
定価:1,100円(税別)

文・ナカセコ エミコ(FILAGE代表 書評家&ブックコーディネーター)

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