「つみたてNISAは投資初心者におすすめ」、そんな文句を目にして、つみたてNISAを始めようと考えた人もいるのでは?
せっかく始めるつみたてNISA、対象商品の中から、なんとなく銘柄を選んでいたのでは、何年運用しても利益が出ないという事態に陥りかねません。
今回は、つみたてNISAを活用して資産形成する際に押さえておきたいポイントを、銘柄の選び方に焦点を当てながら、ご紹介しましょう。
- つみたてNISAでより一層リスクを低減するには、複数銘柄を組み合わせると効果的
- つみたてNISAで購入できる投資信託は一定の基準を満たした低コストなもの
- 資産の組み合わせを決めるときは資金の使途や必要時期、リスク許容度を考える
- つみたてNISAは低額から手軽に始められる投資
- つみたてNISAは投資の選択肢が少なく、細かな調整がしにくいことに注意
つみたてNISA(積立NISA)では複数の銘柄を組み合わせたほうがよい?

つみたてNISAで購入できる商品は金融庁が指定する投資信託だけです。投資信託はもともと複数の個別銘柄でポートフォリオが組まれており、1本だけでも分散投資できるため、リスクをある程度低減できます。しかし、可能な限りリスクを抑えたいと考えるならば、複数の投資信託を組み合わせたほうがベターです。
非課税投資枠は年間40万円までに定められており、毎月積立で設定すると、月々の投資額は3万3,333円になります。この上限額に収まるように、複数の銘柄を選んで、それぞれの投資割合を決めればよいわけです。
複数の銘柄を組み合わせるなら、タイプの違う投資対象のファンドを選ぶ
複数の銘柄を組み合わせて投資する際には、投資対象が異なるファンドを選んで資産分散すると、投資リスクを効果的に低減することができます。
組入銘柄が国内株式だけのファンドと全世界株式のファンド、株式だけを対象とするファンドと株式や債券などを組み入れたバランスファンド、あるいはインデックスファンドとアクティブファンド(後述)を組み合わせることもできます。
銘柄の組み合わせ方次第で、ライフプランに合わせた資産形成も可能
つみたてNISAの非課税投資期間は最長20年間です。この長い運用期間中に、それぞれのライフプランにおけるイベントごとに、さまざまな資金需要が発生します。老後の余裕資産、住宅購入のための頭金、子どもの大学進学関連費用など、人それぞれです。
必要時期があらかじめ決まっている資金使途に対して、銘柄ごとの運用方針や投資効果をグループ化して、複数の銘柄でポートフォリオを組むことで、効果的な資産形成も可能になります。
つみたてNISA(積立NISA)で購入できる商品

金融庁がつみたてNISA制度を設けた本来の目的は、国民に「長期投資に適した商品を積立投資を通じて、長期で保有することの有効性」を認識してもらうことにあります。(金融庁「つみたてNISAについて」、平成29年6月公表)
そのため、金融庁は、つみたてNISAの投資対象商品に、以下のような要件を定めています。
「長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託で以下の要件をすべて満たすもの」
・信託契約期間が無期限又は20年以上であること
・分配頻度が毎月でないこと
・ヘッジ目的の場合等を除き、デリバティブ取引による運用を行っていないこと
・告示で定める要件を満たしていること
出典:つみたてNISAについて|金融庁
つみたてNISA取扱商品のラインアップは証券会社によって多少異なりますが、どの投資信託も上記のような条件にもとづいて指定されている低コスト(信託報酬が低い)の銘柄ばかりです。2022年4月現在、主要ネット証券で投資信託を買い付ければ、買付手数料は無料なので、購入コストもかかりません。
投資知識の少ない投資初心者でも、コストを最小限に抑えながら、比較的安心して商品を購入できるのが、つみたてNISA対象商品の大きな魅力です。
さらに、多忙で銘柄検索や購入後の株価チェックなどに充てる時間がない人でも、つみたてNISAなら最初に定期定額購入の設定をしてしまうので、いったん投資を始めてしまえば、放置したままでも長期運用できます。
手間とリスクを減らすなら全世界株式や米国株式のインデックスファンド
つみたてNISAの投資対象商品には、以下の種類があります。

※主要ネット証券のつみたてNISAで取引できるのは投資信託のみ(国内外ETFは対象外)
上記のうち、運用コストが安く、投資リスクが比較的低いのは、公募株式投資信託のうち「指定インデックス投資信託」です。インデックス投資信託(インデックスファンド)は、日経225やTOPIXなど、有名なインデックス(金融庁が指定する株価指数)に投資成果が連動するように計算・運用されている投資信託です。
インデックスファンドの中でも、運用コストや株価変動リスクをもっとも低減できるのは「全世界・米国株式インデックスファンド」です。
全世界・米国株式インデックスファンドをおすすめできる3つの理由
つみたてNISAでインデックスファンドをおすすめする理由として、以下の3つが挙げられます。
・リターンを期待できる
・運用コスト(信託報酬)を削減できる
とりわけ、銘柄をどのように絞り込めばよいかわからないという投資初心者の方、あるいは、毎日忙しくて、銘柄を調査する時間の余裕がない方は、全世界・米国株式インデックスファンドを利用することで、投資自体のハードルが一気に下がります。
・理由1,投資リスクを低減できる
全世界が投資対象市場になっているインデックスファンドには、値動きの異なる複数の市場が組み入れられており、株価変動リスクを平準化することができます。
米国株式を投資対象とするインデックスファンドの場合、構成銘柄の大半は超優良企業なので、下落リスクを最小限に抑えられます。
投資信託の下落リスクが心配であれば、全世界または米国株式インデックスファンドを選ぶメリットは少なくありません。
・理由2,リターンを期待できる
過去30年間で、米国株式市場は国内株式市場に比べて大幅に成長しました。配当利回りも、米国企業のほうが国内企業より高い傾向があります。
投資対象市場が全世界であっても、米国銘柄が占める割合は高く、国内銘柄だけが投資対象のファンドに比べるとトータルリターンは高くなります。
潜在的に外交上の問題や地政学的リスク、為替リスクがあったとしても、それを吸収できるだけのリターンを期待できるのが全世界・米国株式インデックスファンドだといえるでしょう。
・理由3,運用コストを削減できる
インデックスファンドの投資対象は、実質的には連動する株価指数の構成銘柄です。ファミリーファンド方式と呼ばれる投資信託もあり、ベビーファンド(一般投資家が購入するファンド)がマザーファンドとなる投資信託や人気の米国ETFに直接投資しています。
いずれも、投資運用会社が企業訪問、個別銘柄の調査・分析・選別、あるいは運用方針に沿った資産配分の決定などを行う手間がかからないので、ファンドの管理運用コストを抑えられます。これが、ファンドの信託報酬の低さにつながっています。
つみたてNISAの投資対象銘柄となっている全世界あるいは米国株式ファンドは、一部のアクティブファンドを除いて、ほとんどが単一指数か複数指数(バランス型)の値動きに連動するように設計されています。そのため、全世界・米国株式インデックスの大半は、比較的低コストで運用できます。
全世界または米国株式インデックスファンドのおすすめ銘柄
金融庁が2022年4月7日付(最新版)で公表している「つみたてNISA対象商品届出一覧(対象資産別)」の中から、
・全世界または米国株式が実質的な投資対象
・主要ネット証券のNISAまたはつみたてNISA人気銘柄ランキングの上位にランクイン
・運用コスト(信託報酬)が安い
・1年、3年、5年のトータルリターンが他の銘柄より高め
以上の条件を満たしている、おすすめのインデックスファンド3銘柄を紹介します。
・おすすめ銘柄1,SBI・V・S&P500インデックス・ファンド……SBIのNISA投信部門人気No.1ファンド
SBIアセットマネジメントが運用するファミリーファンド方式のファンドです。信託報酬は国内投資信託の中でも最低水準に設定されています。設定から2年6ヵ月で、純資産総額が5,000億円超を突破した急成長ファンドです。
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドのマザーファンドは、バンガードが設定、運用する「バンガード・S&P500ETF」であり、低コストETFとして世界的に不動の人気があります。このETFに直接投資することで、S&P500指数に連動する投資効果を目指しています。
ベンチマーク ※1 | S&P500 |
---|---|
ファンド運用会社 | SBIアセットマネジメント |
信託報酬(税込/年) | 0.0938% |
設定日 | 2019年9月26日 |
決算 | 9月14日 |
分配金利回り ※2 | 0% |
トータルリターン ※3 | 1年:23.28%、3年:―、5年:― |
2022年4月19日基準価額 ※4 | 1万7,921円 |
つみたてNISAで購入可能な 主要ネット証券 ※5 |
SBI証券、マネックス証券、 auカブコム証券 |
※2,「分配金利回り」……過去1年間に支払われた分配金総額を、基準日の基準価額で割って算出した割合(利回り)のこと。つみたてNISA投資対象銘柄はすべて、分配金が0円(分配金利回りは0%)
※3,「トータルリターン」……一定期間にファンドから得られる値上がり益と分配金を加味した総合収益のこと
※4,「基準価額」……投資信託の純資産総額を口数で割った値のこと。投資信託の一口あたりの価値を示しており、基準価額にもとづいて買付金額あるいは解約金額が決まる
※5,「主要ネット証券」……SBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券、auカブコム証券の5社
・おすすめ銘柄2,eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)……ネット証券のつみたてNISA人気上位銘柄
投資信託の低コスト運用を掲げる「eMAXIS Slim」シリーズのファンドです。国内ファンドの中でも、投資信託部門、NISAあるいはつみたてNISA部門のいずれにおいても、トップクラスの人気を誇っています。
S&P500指数の構成銘柄が実質的な投資対象になっており、投資成果がS&P500指数の値動きに連動するように運用されています。
為替ヘッジ(※)を行わないことで、業界最安水準の低コスト(低信託報酬)を実現しています。
※「為替ヘッジ」……為替変動によって、外貨資産の円ベースの価値が下落するのを避けるために行われる取引のこと。先物取引や信用取引といった特殊な取引を利用して為替ヘッジが行われるため、為替ヘッジを行わない場合よりコストが余分にかかる
ベンチマーク | S&P500 |
---|---|
ファンド運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
信託報酬(税込/年) | 0.0968% | トータルリターン | 1年:29.99%、3年:23.36%、5年:― |
2022年4月19日基準価額 | 1万9,554円 |
つみたてNISAで購入可能な 主要ネット証券 |
SBI証券、楽天証券、松井証券、 マネックス証券、auカブコム証券 |
・おすすめ銘柄3,eMAXIS Slim先進国株式インデックス……先進国を投資対象とする低コストファンド
先進国の上場企業に投資する低コストファンドです。2021年4月26日現在の投資対象地域の構成比は、北米70.59%、欧州21.59%、アジア・オセアニア7.50%となっています。どのネット証券でも購入できます。
為替ヘッジを行わないため、信託報酬が低く抑えられています。
eMAXIS Slimシリーズには、各社のつみたてNISA人気TOP3にランクインしている「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」もありますが、先進国株式インデックスの信託報酬のほうが低いこともあり、トータルリターンが若干高めになっています。
ベンチマーク | MSCIコクサイ・インデックス (円換算ベース) |
---|---|
ファンド運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
信託報酬(税込/年) | 0.1023% |
設定日 | 2017年2月27日 |
決算 | 4月25日 |
トータルリターン | 1年:25.59%、3年:20.47%、5年:15.38% |
2022年4月19日基準価額 | 2万467円 |
つみたてNISAで購入可能な 主要ネット証券 |
SBI証券、楽天証券、松井証券、 マネックス証券、auカブコム証券 |
政治や社会不安に備えるなら債券を組み入れたバランスファンド

日本あるいは米国の株式だけが投資対象資産だと、単一国の政治情勢や経済状態の悪化による株価暴落で、保有資産が元本を割り込んで含み損が出る恐れがあります。
つみたてNISAは長期投資なので、その後も積立投資を続けていけば、一時的な含み損は回復することが多いです。心配なのは、資金が必要になる時期によっては、元本割れの状態で解約しなければならなくなることです。
このような事態を避けたいならば、含み損が出にくいリスクの低い銘柄に投資しておくと安心です。
「バランス型ファンド(バランスファンド)」は、低リスクファンドの代表格であり、投資対象資産に、株式とは異なる値動きをする公社債やREITなどの資産が組み入れられているのが特徴です。
バランスファンドのおすすめ銘柄
株式と公社債、場合によってはREIT、コモディティなど、複数の資産が投資対象となっているバランスファンドのうち、以下の条件を満たす3銘柄を紹介しましょう。
・リスクメジャー(※)が「やや低め」、あるいは「普通」
・信託報酬が安い
・1年、3年、5年のトータルリターンがプラス
※「リスクメジャー」……基準価額の変動をリスクと捉えた場合の、リターン(プラスとマイナスのどちらも)のバラつき具合のこと。リスクメジャー「低」では、リターンの変動幅は小さい
・おすすめ銘柄1,eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)……低コストブランドのバランスファンド
低コストのeMAXIS Slimシリーズの一つで、ファミリーファンド形式のバランスファンドです。
世界各国の株式(預託証券を含む)や公社債、REITの各資産の構成比率が均等になるように調整されており、各資産の銘柄が投資対象になっているマザーファンドに直接投資しています。
為替ヘッジは行いませんが、資産分散されているので、リスクメジャーは「普通」に分類されています。
ベンチマーク | 合成指数 |
---|---|
ファンド運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
信託報酬(税込/年) | 0.154% |
設定日 | 2017年5月9日 |
決算 | 4月25日 |
トータルリターン | 1年:8.08%、3年:8.31%、5年:― |
2022年4月19日基準価額 | 1万3,769円 |
つみたてNISAで購入可能な 主要ネット証券 |
SBI証券、楽天証券、松井証券、 マネックス証券、auカブコム証券 |
・おすすめ銘柄2, <購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド4資産均等型……低リスクでも好リターン
マザーファンドを介して、国内外株式、国内外債券など、4資産に均等に投資するバランスファンドです。各資産を代表する4つの株価指数を組み合わせた合成指数に連動するように運用されています。
やや低めのリスクメジャーに見合ったリターンを出しています。
ベンチマーク | 合成指数 |
---|---|
ファンド運用会社 | ニッセイアセットマネジメント |
信託報酬(税込/年) | 0.154% |
設定日 | 2015年8月27日 |
決算 | 11月20日 |
トータルリターン | 1年:6.89%、3年:8.64%、5年:6.89% |
2022年4月19日基準価額 | 1万4,376円 |
つみたてNISAで購入可能な 主要ネット証券 |
SBI証券、楽天証券、松井証券、 マネックス証券、auカブコム証券 |
・おすすめ銘柄3,たわらノーロード バランス(8資産均等型)…低コストで低リスク
国内外の株式、公社債、REITの資産クラスに均等配分し、それぞれの資産の投資成果が代表的な株価指数に連動することを目指して運用されているファンドです。
投資対象資産だけでなく、地域も世界中に分散されています。地域別の資産構成比率が北米23.65%、欧州9.93%、中南米6.67%、アジア・オセアニアが53.83%(2021年10月12日現在)となっており、アジア・オセアニア地域の配分比率が過半数になっています。
資産分散によってリスクを低減することを目的としているので(リスクメジャーは「やや低い」)、その分、リターンは低めです。
ベンチマーク | 合成指数 |
---|---|
ファンド運用会社 | アセットマネジメントOne |
信託報酬(税込/年) | 0.154% |
設定日 | 2017年7月28日 |
決算 | 10月12日 |
トータルリターン | 1年:6.96%、3年:8.20%、5年:― |
2022年4月19日基準価額 | 1万3,508円 |
つみたてNISAで購入可能な 主要ネット証券 |
SBI証券、楽天証券、松井証券、 マネックス証券、auカブコム証券 |
経済成長に期待してリターンを狙うなら新興国ファンド

経済成長が著しい新興国では、株価の上昇も期待できます。新興国の株式に分散投資できるのが新興国ファンドです。
新興国ファンドには政情不安や不安定な経済状態などの潜在的リスクがあるので、ファンドのリスクメジャーも総じて「やや高め」や「高い」になります。
経済発展を望める新興国はそれほど多くないため、ファンドの種類も少なめです。
対象となる新興国の経済成長を信じている方や、新興国ファンドの高めのリスクを受容できる方にとっては、新興国ファンドはリスクに相応する高いリターンを獲得するチャンスになります。
新興国ファンドのおすすめ銘柄
新興国ファンド(新興国=エマージング)は、先進国ファンドや米国株式ファンドに比べると、信託報酬が高めで、リスクメジャーも低くはありません。
新興国ファンドの中から、以下の条件を満たす3銘柄をチョイスしました。
・信託報酬が年率0.5%以下
・リスクメジャーが「やや高め」
・標準偏差(※)3年が20前後
※「標準偏差」……対象期間中のリターンのブレを年率で示したもの。標準偏差が大きいほどリターンの期待値から乖離した成果(リターンがプラス、マイナスのどちらも)になる可能性が高い
・おすすめ銘柄1,eMAXIS Slim新興国株式インデックス……新興国へハイリスク・ハイリターン投資
欧州、中南米、アジア・オセアニア地域だけで投資地域全体の83.49%を占め、国際株式への投資も資産全体の95%にのぼる、米国株式や国内株式への依存度の低さが特徴のファンドです。
リスクメジャーは高めですが、リターンの変動幅が大きいので、プラスになれば大きな利益が出ます。その反面、リターンがマイナスに振れることもあるので、早期の解約には慎重になったほうがよいでしょう。
ベンチマーク | FTSE・エマージング・マーケット・ インデックス(円換算ベース) |
---|---|
ファンド運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
信託報酬(税込/年) | 0.1870% |
設定日 | 2017年7月31日 |
決算 | 4月25日 |
トータルリターン | 1年:-1.88%、3年:8.67%、5年:― |
標準偏差 | 1年:10.97、3年:20.29、5年:― |
2022年4月19日基準価額 | 1万2,930円 |
つみたてNISAで購入可能な 主要ネット証券 |
SBI証券、楽天証券、松井証券、 マネックス証券、auカブコム証券 |
・おすすめ銘柄2,SBI・新興国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(新興国株式))……低コストが魅力
実質的に、新興国を中心とする国際株式への投資資産全体の99%を占めています。ハイリスク・ハイリターンの典型的なファンドです。
ベンチマーク | FTSE・エマージング・インデックス (円換算ベース) |
---|---|
ファンド運用会社 | SBIアセットマネジメント |
信託報酬(税込/年) | 0.176% |
設定日 | 2017年12月6日 |
決算 | 11月12日 |
トータルリターン | 1年:1.15%、3年:9.20%、5年:― |
標準偏差 | 1年:11.45、3年:19.23、5年:― |
2022年4月19日基準価額 | 1万2,774円 |
つみたてNISAで購入可能な 主要ネット証券 |
SBI証券、楽天証券、松井証券、 マネックス証券、auカブコム証券 |
・おすすめ銘柄3,<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド
ニッセイアセットマネジメントの低コストファンドシリーズの一つです。新興国株式を含む国際株式が資産構成全体の92%にのぼります。新興国株式の値動きがファンドのパフォーマンスに比較的大きく影響します。
ベンチマーク | FTSE・エマージング・マーケット・ インデックス(円換算ベース) |
---|---|
ファンド運用会社 | ニッセイアセットマネジメント |
信託報酬(税込/年) | 0.2079% |
設定日 | 2017年10月13日 |
決算 | 11月20日 |
トータルリターン | 1年:-1.83%、3年:8.69%、5年:― |
標準偏差 | 1年:11.21、3年:20.21、5年:― |
2022年4月19日基準価額 | 1万1,954円 |
つみたてNISAで購入可能な 主要ネット証券 |
SBI証券、楽天証券、松井証券、 マネックス証券、auカブコム証券 |
投資目的に応じたつみたてNISAのポートフォリオ例

将来的に資金需要が発生する可能性のある結婚、自家用車購入、子どもの就学、マイホーム購入、老後などのライフプランがはっきりしている場合、つみたてNISAの非課税制度を活かして、効率的に資産を形成することもできます。
銘柄を選定するにあたって、まずは、今の年齢や資金使途、資金が必要になる時期などの前提条件にもとづいた、運用資産のリスク許容度を確認しておきましょう。
つみたてNISAにはもともと「時間の分散」効果があるので、使途がはっきりしている資金を運用する際には、リスク許容度に見合った、「資産の分散」と「地域の分散」を意識した銘柄選びをすると、より一層リスクを抑えることができます。
ここでは、年齢別×目的別の資金需要に適した銘柄の組み合わせ(ポートフォリオ)をご提案します。
20代から老後に備えたい場合→ハイリスク・ハイリターン商品で大きなリターンを狙う
例えば、現在25歳の会社員が65歳の定年退職まで勤務を続けていた場合、40年間の投資運用期間があります。
つみたてNISAの非課税期間は最長20年なので、その後は証券会社の特定口座に運用資産を移管して継続することになります。
S&P500指数やNYダウ指数といった米国の代表的な株価指数の過去30年の株価推移を見ると、2001年の9.11同時多発テロ、2008年のサブプライムショック、2020年のコロナショック後は、一時的に相場が暴落しましたが、その後、株価は徐々に回復し、成長を続けています。

投資信託も同じで、成長力のある銘柄をポートフォリオに組み入れているファンドは、ある程度のリスクを許容しながらも、時間を味方に付けることで、純資産総額を拡大させます。このようなハイリスク・ハイリターン型の投資信託が「アクティブ運用投資信託(アクティブファンド)」です。
アクティブファンドは投資運用会社やファンドマネージャーなど、プロが厳選した複数の銘柄でポートフォリオを組成して設定されており、定期的にリバランスを行いながら、ベンチマークや代表的な株価指数を上回る投資成果を目指して運用されています。
インデックスファンドに比べて、銘柄調査や分析、選定などの手間がかかるため、信託報酬は相対的に高めです。
つみたてNISA制度では、投資信託を定期定額で継続的に買い付けることよって「長期・積立・分散」投資を行います。長期間にわたる「時間の分散」によって、アクティブファンドの潜在的な下落リスクをある程度低減することができます。(日本証券業協会「投資の時間/安心して投資する3つのコツ!長期・積立・分散」より)
もちろん、長期投資を前提にして、ローリスク・ローリターン商品やミドルリスク・ミドルリターン商品で、リスクを抑えながら、長期にわたって投資運用することもできます。
・超長期投資を前提としたアクティブファンドによるポートフォリオ例
超長期投資を前提にアクティブファンド同士でポートフォリオを組む場合には、「資産の分散」、「地域の分散」を意識して、異なる地域や資産を投資対象とする銘柄を選ぶとよいでしょう。
ここでは、SBI証券のつみたてNISA向けアクティブファンドのラインアップの中から、トータルリターン1年・3年・5年が「同カテゴリの平均値より高い」という条件を満たしている銘柄2本によるポートフォリオ例を紹介します。
組入銘柄1,フィデリティ・米国優良株・ファンド……個別企業分析で選別した米国優良上場企業が対象
米国株式市場に上場する個別企業を詳細に分析し、優良企業または将来の優良企業を選び出し、ポートフォリオに組み入れているファンドです。
外貨建資産の為替ヘッジを行わないため、コストは抑えられるものの、運用期間が5年以上になると投資リスクはやや高くなります。
ベンチマークとするS&P500指数を上回る投資成果を目指して計算・運用されています。
ベンチマーク | S&P500(税引き前配当金込/円換算ベース) |
---|---|
ファンド運用会社 | フィデリティ投信 |
信託報酬(税込/年) | 1.639% |
設定日 | 1998年4月1日 |
決算 | 11月30日 |
トータルリターン | 1年:27.45%、3年:22.98%、5年:16.42% |
2022年4月19日基準価額 | 3万9,066円 |
つみたてNISAで購入可能な 主要ネット証券 |
SBI証券、楽天証券、松井証券、 マネックス証券、auカブコム証券 |
組入銘柄2,年金積立 Jグロース(愛称:つみたてJグロース)……厳選された国内成長企業に投資
国内市場の個別銘柄を徹底的に調査・分析し、成長性が高く利益還元を期待できる銘柄を厳選して選定しているファンドです。
国内大型グロース株カテゴリの平均値を上回る投資成果(トータルリターン)を継続的に出しています。S&P500指数関連ファンドほどではないですが、5年・10年のような長期運用で純資産額も大きく成長しています。
ベンチマーク | なし |
---|---|
ファンド運用会社 | 日興アセットマネジメント |
信託報酬(税込/年) | 0.902% |
設定日 | 2001年10月31日 |
決算 | 6月25日 |
トータルリターン | 1年:3.33%、3年:13.93%、5年:11.29% |
2022年4月19日基準価額 | 3万3,651円 |
つみたてNISAで購入可能な 主要ネット証券 |
SBI証券、楽天証券、松井証券、 マネックス証券、auカブコム証券 |
40代から老後に備えたい→ミドルリスク・ミドルリターン商品で資産を増やす
65歳で現役を引退すると考えた場合、つみたてNISAの非課税期間20年間を十分に活かして資産形成できます。20代でつみたてNISAを開始する人に比べて期間が短くなるので、リスクを若干抑えつつ、それに見合ったリターンも期待できる銘柄選択を心掛けます。
20年あれば時間の分散効果が得られます。海外の株価指数にパフォーマンスが連動するインデックスファンドなどを購入し、20年後にまとまった売却益を非課税で獲得できると理想的です。
・最大20年間の非課税期間を活かしたミドルリスク・ミドルリターン商品のポートフォリオ例
全世界や米国株式などを投資対象とするインデックスファンド同士を組み合わせれば、コストを抑えながら、日本株式インデックス以上の高いリターンを期待できます。
組入銘柄1,eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)……成長性を優先した先進国・新興国ファンド
組入れ銘柄から成長率の低い日本株式が除かれているため、姉妹ファンドである「eMAXIS Slim全世界株式」よりリターンが若干高くなっています。
為替ヘッジは行いませんが、20年間という長期運用と非課税効果によって、相場の変動による為替差損を相殺できるでしょう。
ベンチマーク | MSCIオール・カントリー・ワールド・ インデックス(除く日本、円換算ベース) |
---|---|
ファンド運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
信託報酬(税込/年) | 0.1144% |
設定日 | 2018年3月19日 |
決算 | 4月25日 |
トータルリターン | 1年:21.66%、3年:18.89%、5年:― |
2022年4月19日基準価額 | 1万7,309円 |
つみたてNISAで購入可能な 主要ネット証券 |
SBI証券、楽天証券、 マネックス証券、auカブコム証券、松井証券 |
・組入銘柄2,iFree S&P500インデックス……大和投信が運用する低コストファンド
S&P500指数をベンチマークとする低コストファンドには、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」や「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」がありますが、iFree S&P500インデックスもトータルリターンの高さでは引けを取りません。
ベンチマーク | S&P500株価指数(円換算ベース) |
---|---|
ファンド運用会社 | 大和アセットマネジメント |
信託報酬(税込/年) | 0.2475% |
設定日 | 2017年8月31日 |
決算 | 9月7日 |
トータルリターン | 1年:29.80%、3年:23.24%、5年:― |
2022年4月19日基準価額 | 2万1,810円 |
つみたてNISAで購入可能な 主要ネット証券 |
SBI証券、楽天証券、松井証券、 マネックス証券、auカブコム証券 |
子どもの教育資金を準備したい→ローリスク・ローリターン商品で減らさず着実に蓄える
子どもの教育資金など、減らしたくない資金を使って運用するなら、ローリスク・ローリターンやミドルリスク・ミドルリターンの商品を、毎年つみたてNISAの非課税枠の限度額まで購入しながら、着実に増やすことを考えましょう。
つみたてNISAで購入できるローリスク・ローリターン、またはミドルリスク・ミドルリターンの投資信託は、国内外の株式や公社債、REITなど、世界中の地域やさまざまな資産をブレンドすることで、ファンドとしての下落リスクを低減しています。
組入銘柄1,DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型)……4種類の合成指数に連動
国内株式、国内債券、外国株式、外国債券で構成されているバランス型のファンドです。
金融庁が指定する株価指数のうち、国内外の4種類の指数で合成指数を形成し、投資成果が合成指数の値動きに連動するように運用されています。
4種類の資産に分散投資されているためリターンは抑えられています。その反面、価格の変動幅も小さく、ファンドとしてのリスクは低めです。
ベンチマーク | 合成指数 |
---|---|
ファンド運用会社 | ニッセイアセットマネジメント |
信託報酬(税込/年) | 0.154% |
設定日 | 2003年1月10日 |
決算 | 2月21日 |
トータルリターン | 1年:5.44%、3年:7.51%、5年:6.08% |
2022年4月19日基準価額 | 2万5,426円 |
つみたてNISAで購入可能な 主要ネット証券 |
SBI証券、楽天証券、松井証券、 マネックス証券、auカブコム証券 |
組入銘柄2,ドイチェ・ETFバランス・ファンド(愛称:プラチナコア)……堅実に増やすファンド
日本を含む先進国の株式や債券といった投資対象資産に分散投資を行っているバランスファンドです。株式と債券の配分比率は基本的に均等に割り当てられています。
ファミリーファンドの形態をとっており、ベビーファンドであるプラチナコアはマザーファンドである投資対象資産ごとのETFに直接投資しています。なお、投資対象のETFのパフォーマンスは、それぞれ金融庁が指定する2種類の株価指数の値動きに連動しています。
ベンチマーク | なし |
---|---|
ファンド運用会社 | ドイチェ・アセット・マネジメント |
信託報酬(税込/年) | 0.4285%±0.01%程度 ※信託財産留保額0.1%も必要 |
設定日 | 2017年12月15日 |
決算 | 10月7日 |
トータルリターン | 1年:12.43%、3年:11.01%、5年:― |
2022年4月19日基準価額 | 1万3,688円 |
つみたてNISAで購入可能な 主要ネット証券 |
SBI証券、楽天証券、松井証券、 マネックス証券、auカブコム証券 |
同種類の銘柄同士だけでなく、まったくタイプの違う銘柄の組み合わせも効果的
上記では、アクティブファンド同士、リターン重視のインデックスファンド同士、安全性重視のバランスファンド同士でポートフォリオを組成しましたが、まったくタイプの異なるファンド同士を組み合わせれば、リスクとリターンのバランスを自分なりに調整したポートフォリオを組むこともできます。
例えば、以下のような組み合わせも考えられます。
その他のポートフォリオ例①
・ハイリスク・ハイリターンのアクティブファンド
・安全性重視のバランスファンド
その他のポートフォリオ例②
・アクティブファンド
・リターン重視のインデックスファンド
その他のポートフォリオ例③
・アクティブファンド1銘柄
・インデックスファンド2銘柄
・バランスファンド1銘柄
1回の投資金額内であれば、自分の投資方針やリスクとリターンの兼ね合いに応じて、何本でも、どのようなタイプの銘柄でも、自由に組み合わせて、ポートフォリオをカスタマイズできることを覚えておきましょう。
指定投資対象銘柄以外のファンドを非課税運用したいなら、一般NISAへの切り替えも検討を

つみたてNISAで取引できるのは、投資対象銘柄に指定されている投資信託だけです。
分配頻度が高い銘柄、高分配金利回り銘柄、デリバティブ取引を行う商品、テーマ銘柄など、指定要件から除外される投資信託や、東証もしくは海外市場に上場するETFを非課税で運用したければ、つみたてNISAではなく一般NISAで取引する必要があります。
具体的には、以下のタイプの投資信託は、つみたてNISAの投資対象銘柄に指定されていません。
- インカムゲイン投資のための高分配金利回り銘柄(高配当株式、優先株、高利回り債券が投資対象)
- 分配金が毎月分配型
- 大きな利益を狙えるブル・ベア型
- 投資対象資産がコモディティ(貴金属、天然資源など)
- テーマが設定されている(ロボット、IT、先端医療、自動車、企業グループなど)
- インド、インドネシア、ベトナムなど、投資対象地域が限定されている(米国、欧州を除く)
- 海外ETF
さらに、つみたてNISA投資対象銘柄と指定対象外の銘柄でポートフォリオを組成したい場合も、つみたてNISAと一般NISAを併用することはできないので、すべての組入銘柄を一般NISAで取引することになります。
実際にNISA口座を開設する前に、運用方針やリスク受容度、さらに運用したい投資信託のイメージを固めてから、つみたてNISA、一般NISAのどちらかを選択することをおすすめします。
すでにつみたてNISAで取引を行っていた方が、指定対象外の銘柄を新たに購入したい場合は、翌年分からNISA口座に切り替えて取引するとよいでしょう。
つみたてNISAから一般NISAへの切り替え手順
主要ネット証券(SBI、楽天、松井、マネックス、auカブコム)で、つみたてNISA口座から一般NISAに勘定変更する場合、証券会社によって申込方法が若干異なります。
例えばSBI証券での申込手順は以下のとおりです。 (その年の非課税投資枠を少額でも使用済みであれば、勘定変更ができるのは翌年分です。)
【SBI証券】
画面右側メニューの「お取引と口座開設」の中から、「つみたてNISA→NISA」の「変更」ボタンを押します。後日、書類が届くので、記入して返送すると、1~2営業日程度で口座区分変更手続きが完了します。

NISA口座勘定変更申込書類の提出期限はその年の9月下旬なので、9月上旬頃に必要書類を提出しておくと安心です。
切り替えにあわせて金融機関を変更する際の手順
つみたてNISAから一般NISAに切り替えるタイミングで、証券会社を変更することもできます。
金融機関の変更は可能です。ただし、変更しようとする年の9月末までに、金融機関で変更の手続きを完了する必要があります。また、その年に既にNISA口座内で金融商品の購入をしていた場合には、変更できるのは翌年の投資分からです。
出典:つみたてNISAの概要|金融庁
翌年分からの金融機関(ここではネット証券を想定)の変更手順は以下のとおりです。
NISA口座の金融機関変更申込書の提出締切日は証券会社によって違います。変更後の金融機関のWEBサイトなどで締切日を確認してから、早めに変更申込手続きをしましょう。
一般NISAへの変更時に乗り換えを検討したい証券会社5社

NISA取引ができる金融機関の中でも、主要ネット証券5社は、各種手数料が業界最安水準に安く、取扱銘柄も豊富なので、どの証券会社も、NISA口座の金融機関切り替え先として有力候補となります。
各社の概要を確認のうえ、自分にとって一番使い勝手の良い証券会社を選ぶとよいでしょう。
SBI証券……口座数、取扱商品、銘柄数、どれをとってもネット業界トップクラス

現在では、口座開設数、NISA口座ともに、野村證券を上回っており、ネット証券ではもっとも勢いに乗っています。証券業界でも存在感を発揮している最大のネット証券です。
SBI証券のつみたてNISAは、投資信託の買付手数料と解約(売却)手数料が無料、さらに、対象銘柄は信託報酬が低いファンドが大半なので、低コストでつみたてNISA運用ができます。
加えて、住信SBIネット銀行との口座連携で、買付余力に利息が付くほか、外貨即時決済サービスなど、お得なサービスも受けられます。
口座開設数(2022年3月末) | 801万8,000口座 (SBIネオモバイル証券・SBIネオトレード証券・FOLIO口座との合算) |
---|---|
取扱商品 | ・国内株式 (現物、信用、IPO、PO) ・外国株式 (米国、中国、韓国、ロシア、ベトナム、 インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア) ・海外ETF ・投資信託 ・債券 ・FX ・先物・オプション取引 ・CFD/eワラント ・金、銀、プラチナ ・NISA/つみたてNISA ・iDeCo |
連携 | ・銀行 ・保険 |
NISA口座数(2021年12月末) | 259万口座 ※一般NISA、つみたてNISA、 ジュニアNISA口座の合計 |
稼働口座数(2021年12月末) | 152万2,000口座 |
一般NISAの特徴 | ・国内株式 (ETF、REIT、ETF、 IPO、PO含む)の 取引手数料が一律無料 ・投資信託(2,641銘柄)がノーロード ・海外ETFの買付手数料無料 |
一般NISAの取引チャネル | WEBサイト |
つみたてNISAの特徴 | ・買付手数料と解約手数料のどちらも無料 ・クレカ積立あり ・毎日、毎週、毎月積立コースあり ・「カートつみたて」機能あり |
つみたてNISA投資対象銘柄数 | 179銘柄 |
つみたてNISAの取引チャネル | ・WEBサイト ・スマホアプリ |
使いやすさに関する口コミ
- 初心者でも使いやすい
-
大手のネット証券会社なのでセキュリティ面も安心です。取り扱い商品数もトップクラスなので、自分のスタイルにあった投資ができるのも魅力です。またアプリでの操作も可能で、使いやすいです。少額対応もしていて初心者の方でもチャレンジしやすいと思います。
30代 女性
商品ラインナップに関する口コミ
- 投資信託の種類が多い
-
SBI証券のつみたてNISAのメリットは、手数料が安く投資信託の種類も豊富なので、選択肢が広がる点です。サポート体制がとても充実している点も魅力的です。何かあってもすぐに対応してくれます。
40代 男性
アプリに関する口コミ
- 初心者にもわかりやすい
-
国内、海外のインデックスファンドが多くあり、初心者にもわかりやすいです。アプリではランキング形式での商品紹介がありますし、毎日購入の設定も可能です。現在の評価額も簡単に見ることができます。信託報酬も低いものが多く、商品で困ることはないでしょう。
40代 男性
楽天証券……楽天会員にはお馴染みの楽天グループの証券会社

2020年2月のコロナショック以降、口座開設数を劇的に伸ばし、第1位のSBI証券を猛追したことがニュースになりました。
楽天グループの証券会社なので、楽天銀行との口座連携や、楽天カード引落による投信積立、取引手数料に応じた楽天ポイント付与などのサービスがあり、楽天会員の方には使い勝手の良いネット証券です。
楽天証券の概要(2022年4月21日現在)
口座開設数(2022年3月末) | 714万1,203口座 |
---|---|
取扱商品 | ・国内株式 (現物、信用、IPO、PO) ・外国株式(米国、中国、アセアン) ・海外ETF ・投資信託 ・ロボアド ・NISA/つみたてNISA ・iDeCo ・債券 ・FX ・バイナリーオプション(らくオプ) ・CFD ・先物・オプション ・金、プラチナ ・ポイント投資 ・IFA |
連携 | ・銀行 ・楽天グループ各社 |
NISA口座数(2021年12月末) | 308万口座 ※一般NISA、つみたてNISA、 ジュニアNISA口座の合計 |
稼働口座数(2021年12月末) | 非公表 |
一般NISAの特徴 | ・国内株式 (ETF、REIT、ETF、PO含む)の 取引手数料が無料(IPOは除く) ・投資信託(2,662銘柄)がノーロード ・海外ETFの買付手数料全額キャッシュバック ・NISA取引でもポイントがたまる ・楽天ポイントを使ったポイント投資 |
一般NISAの取引チャネル | ・WEBサイト ・iSPEED(スマホアプリ) |
つみたてNISAの特徴 | ・楽天カードクレジット決済でポイントがたまる ・楽天ポイントを使ったポイント投資 ・買付時手数料無料 |
つみたてNISA投資対象銘柄数 | 181銘柄 |
つみたてNISAの取引チャネル | ・WEBサイト ・iSPEED(スマホアプリ) |
商品ラインナップに関する口コミ
- 投資信託の種類が豊富で手数料も安い
-
長いスパンで積立をするならば、楽天証券のつみたてNISAが良いです。投資信託の種類が豊富です。また、楽天カードで積み立てれば楽天ポイントが貯まり、ポイントを投資信託の購入にあてられる点も気に入っています。
40代 男性
サービスに関する口コミ
- ポイントが利用可能
-
「楽天スーパーポイント」を使って取引を行うことできる点に満足しています。普段の買い物などで貯めたポイントが使えるので他社よりもずっとお得感があります。
20代 女性
サービスに関する口コミ
- ポイントがざくざくたまります!
-
証券口座を開設するにあたり動画や本で勉強したところ、楽天証券を優良としているものが多かったので開設してみました。楽天のクレジットカードで月3万円積立投資すると、1%の300ポイント加算され、お得だと思います。
20代 女性
松井証券……初心者やデイトレーダーに人気の証券会社

WEBサイトの読みやすさやシンプルな商品ラインアップ、充実したサポート体制で、投資初心者や中高年層に特に人気がある証券会社です。
一方、無期限信用取引、一日信用取引といった革新的なサービスを取り入れた実績があり、デイトレーダーからも支持を集めています。
口座開設数(2022年3月末) | 137万6,866口座 |
---|---|
取扱商品 | ・国内株式 (現物、信用、一日信用、IPO) ・米国株取引(米国ETF含む)※ ・投資信託 ・先物オプション ・ポイントサービス ・NISA/つみたてNISA ・iDeCo ・債券 ・FX |
連携 | ― |
NISA口座数(2021年12月末) | 非公表 |
稼働口座数(2021年12月末) | 非公表 |
一般NISAの特徴 | ・国内株式 (ETF、REIT、ETF含む)の取引手数料が無料 ・投資信託(1,596銘柄)の購入時手数料無料 |
一般NISAの取引チャネル | ・WEBサイト ・株アプリ ・株touch ・スマホサイト ※投資信託は「投資信託お客様サイト」と 「投信アプリ」で受付 |
つみたてNISAの特徴 | ・積立は毎月 ・投信工房の利用可能 ・購入時手数料無料 |
つみたてNISA投資対象銘柄数 | 173銘柄 |
つみたてNISAの取引チャネル | ・投資信託お客様サイト ・投信アプリ |
使い勝手に関する口コミ
- 少額から投資できるので初心者にもおすすめ
-
毎月の最低投資額は100円からと少額です。自分の生活に合わせて1円単位で変更できます。疑問点はマネープランナーが無料で答えてくれるので安心して利用できます。ロボアドバイザーの投信工房が非常に便利で自分で銘柄選定を行う手間を省けます。サポート体制がしっかりしているので初心者でも不安なく投資できます。初めての人にはお勧めです。
40代 男性
使い勝手に関する口コミ
- 初心者でも安心
-
気になったことや分からないことも電話でスムーズに聞けるので、初心者でも安心して始められるのでオススメです。手数料が安いので少額取引でもメリットがあります。取引画面も分かりやすくて使い勝手がいいです。
20代 女性
商品ラインナップに関する口コミ
- 取り扱い商品が豊富
-
松井証券のつみたてNISAは、取り扱い商品が多く自分に合った商品を選びやすい点です毎月の最低投資額が100円からと少額で、1円単位から投資額を変更できるため、無理なく投資を続けることができます。一方で、積立頻度は毎月のみになるので、他の証券会社に比べると選択肢が少ないといえます。
30代 女性
マネックス証券……米国株サービスの先駆的証券会社

マネックス証券は、ネット証券の中でもっとも早く米国株サービスに力を入れてきたことで知られています。2022年4月現在でも、米国株の取扱銘柄数の多さと低コストは業界トップクラスです。
NISA口座では、海外ETFや中国株とともに、米国株全銘柄の国内買付手数料が恒久的に全額キャッシュバックされています。
定期的に見直しはありますが、米ドル/円の買付時為替手数料が0円(売却時為替手数料は25銭)であるのも、米国株の日中国内店頭取引ができるのも、マネックス証券だけです。
口座開設数(2022年3月末) | 218万5,769口座 |
---|---|
取扱商品 | ・国内株式 (現物、信用、IPO) ・外国株式(米国株、中国株) ・海外ETF ・投資信託(クレカ積立可能) ・債券 ・FX ・暗号資産 ・先物・オプション ・金、プラチナ ・おまかせ運用 ・NISA/つみたてNISA ・iDeco ・私募ファンド |
連携 | ― |
NISA口座数(2021年12月末) | 非公表 |
稼働口座数(2021年12月末) | 非公表 |
一般NISAの特徴 | ・国内株式 (ETF、REIT、ETF、IPO、PO含む)の取引手数料が無料 ・投資信託(1,247銘柄)がノーロード ・米国株、中国株、海外ETFの買付手数料全額キャッシュバック ・投信でマネックスポイントがたまる ・投信の毎日積立可能 ・マネックスカードのクレカ積立あり |
一般NISAの取引チャネル | WEBサイト |
つみたてNISAの特徴 | ・マネックスポイントがたまる ・「毎日つみたて」機能あり ・マネックスカードのクレカ積立あり ・買付時手数料無料 |
つみたてNISA投資対象銘柄数 | 152銘柄 |
つみたてNISAの取引チャネル | WEBサイト |
商品ラインナップに関する口コミ
- 豊富な商品ラインナップ
-
マネックス証券は、つみたてNISAの取り扱い商品が150件以上あるので、自分に合った商品がきっと見つかります。ツールでランキングやパフォーマンスも見られるので、投資の知識が少ない人には役立つと思います。年間上限額の40万円を使い切り設定すると、限度枠を無駄にすることなく運用できます。ネット証券なので利用料を安く抑えることができるので、おすすめです。
40代 男性
サービスに関する口コミ
- ポイント制度が素晴らしい
-
マネックス証券では独自のポイントプログラムである「マネックスポイント」を貯めることができます。ポイントが貯まれば「Amazonギフト券と交換・dポイントと交換・Tポイントと交換・JALやANAのマイルと交換・日本赤十字社やReadyforへの寄付・株式売買手数料に充当・仮想通貨との交換」など非常に多くの使い方ができるので便利で嬉しいです。
20代 女性
使い勝手に関する口コミ
- 初心者向き
-
投資信託の取り扱い本数が多く、自分にニーズにあった商品を選べます。説明も丁寧なのでどんな商品かも理解しやすいです。引落手数料が無料なので入金額に悩むこともありません。また使用しているとマネックスポイントがたまってAmazonギフト券などに交換できるのもメリットです。非常にわかりやすく初心者の方にも向いています。
50代 男性
auカブコム証券……MUFGグループのネット証券、自動売買に強み

開業以来、リスク管理の重要性に着目して、他社に先駆けて、国内株式現物取引、信用取引、先物オプション取引、さらには米国株取引にも、自動売買を導入している証券会社です。
つみたてNISAの投資対象になっている投資信託は、法令で買付手数料無料が定められていますが、auカブコム証券では、買付手数料だけでなく解約手数料も無料になっています。
米ドル/円の為替手数料が片道20銭で、他のネット証券に比べて片道5銭安く設定されています。新たにサービスを開始した米国株取引で、頻繁に米国株取引する方には大きなメリットになります。
口座開設数(2022年3月末) | 140万8,685口座 |
---|---|
取扱商品 | ・国内株式(現物、信用、IPO) ・米国株式(米国ETF、ADRを含む) ・投資信託(auPAYカード決済積立あり) ・ファンドスクエア ・FX ・先物・オプション ・債券 ・金、プラチナ ・ロボアド ・NISA/つみたてNISA ・ポイント投資 |
連携 | auじぶん銀行 (KDDIと三菱UFJ銀行の共同設立によるネット銀行) |
NISA口座数(2021年12月末) | 非公表 |
稼働口座数(2021年12月末) | 非公表 |
一般NISAの特徴 | ・国内株式(ETF、REIT、ETF、 IPO、PO、プチ株含む)の取引手数料が無料 ・投資信託(1,536銘柄)がノーロード ・プレミアム積立(投資信託、プチ株) ・NISA割あり |
一般NISAの取引チャネル | ・WEBサイト ・スマートフォンアプリ |
つみたてNISAの特徴 | ・買付手数料と解約手数料がともに無料 ・auPAYカード決済積立あり ・NISA割あり |
つみたてNISA投資対象銘柄数 | 164銘柄 |
つみたてNISAの取引チャネル | WEBサイト |
使い勝手に関する口コミ
- はじめての人に優しい
-
auカブコム証券のつみたてNISAの良い点は、毎月100円から積立可能、取り扱い商品の豊富さ、安い手数料だと思います。少額で始められるので、初心者の方にとてもおすすめです。取り扱い商品の数も豊富にあり、購入手数料や信託報酬も安い商品がそろっているのでこちらで積立ておけば充分です。
20代 女性
使い勝手に関する口コミ
- 投資初心者にオススメ
-
auカブコム証券は少額から投資することが可能なので、気軽に投資をはじめることができます。リアルに投資のシステムを学ぶのに丁度よいので、投資初心者にオススメです。シミュレーションのツールが使いやすいので、リスクを回避しながら投資を学ぶことができます。ゲーム感覚で投資できるので、楽しみながら資産を増やすことができます。
40代 男性
使い勝手に関する口コミ
- 無理なく投資が出来る
-
100円から無理なく投資が可能で、失敗しても低リスクなので安心して出来ます。積み立ての頻度が多ければ安くなり、Pontaカードポイントも貯まるので、節約しながら投資をしたい人にはオススメしたいです。分からないことは気軽にチャットに聞いたりも出来るので、迷うことが無くなりますね。
30代 男性
つみたてNISA(積立NISA)の3大メリット

投資初心者が低リスクで資産形成できるように制度設計されたつみたてNISAですが、投資家の視点に立って、実際につみたてNISA取引をするメリットを改めて確認しておきましょう。
メリット1,投資タイミングの細かな判断が不要
つみたてNISAでは、あらかじめ、特定の投資信託を選んでおいて、毎日、週に1回、あるいは月に1回など、決められた頻度で、100円、1,000円、または1万円といった金額分だけ、所定の投資信託を買い付けます。
自動的に投資信託を買い付ける仕組みなので、毎日値動きをチェックして、今後のトレンドを予想したり、買い時の判断を下したりする必要はありません。
投資初心者でチャートの見方がわからない方や、毎日多忙で投資する銘柄を探す余裕のない方でも、気軽に資産形成ができます。
メリット2,少額から投資を始められる
非課税投資枠は年間40万円、月割りすると3万3,333円です。だからといって、毎月3万3,333円ずつ買い付けなければならないわけではなく、自分の経済状態にあわせて、無理のない範囲で金額を決めることができます。
主要ネット証券のつみたてNISAでは、1回100円から投資信託を買い付けられるため、1日に100円ずつ、あるいは1週間に1,000円ずつ、コツコツ買い付けることも可能です。(※)
※毎日(営業日)、毎週の買付設定ができるのは、SBI証券「毎日コース/毎週コース」、楽天証券「積立タイミング 毎日」、マネックス証券「毎日つみたて」の3社です。 松井証券とauカブコム証券のつみたてNISAは、毎月買付のみに対応しています。
メリット3,運用による分配金と譲渡益が非課税
投資信託(制度上はETFも対象)を保有し続ける、つまり運用することで得られる利益は運用益と呼ばれています。運用益には2種類あり、一方は定期的に受け取ることができる分配金(※)であり、他方は投資信託を解約する際に得られる譲渡益(=解約価格-買付価格)です。
分配金と譲渡益には、利益が出る都度、20.315%の所得税等および住民税が課税されます。
※主要ネット証券のつみたてNISA投資対象銘柄は基本的に無分配ファンドですが、一般NISAでは分配金を受け取れるファンドも多数あります。
つみたてNISA(積立NISA)の3大デメリット

投資初心者にはメリットの多いつみたてNISAですが、その反面、一部の利用者の方にはデメリットに感じる場面もあります。代表的なつみたてNISAのデメリットについても確認しておきましょう。
デメリット1,金融商品の選択肢が少ない
つみたてNISAで取引できる金融商品は投資信託だけです。制度上はETFも取引可能となっていますが、2022年4月現在では、主要ネット証券のつみたてNISAはETFに対応していません。
唯一取引できる投資信託ですが、法令で対象銘柄の条件が厳しく定められています。
「信託報酬が低水準」、「償還期限が無期限(20年以上)」、「デリバティブ取引が組み込まれていない安全性の高いファンド」、「毎月分配型でない」などの条件を満たす投資信託だけが投資対象銘柄として指定されているため、各社とも対象銘柄が150~180銘柄程度に限定されています。
長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託(対象商品についてはこちら)
○例えば公募株式投資信託の場合、以下の要件をすべて満たすもの
・販売手数料はゼロ(ノーロード)
・信託報酬は一定水準以下(例:国内株のインデックス投信の場合0.5%以下)に限定
・顧客一人ひとりに対して、その顧客が過去1年間に負担した信託報酬の概算金額を通知すること
・信託契約期間が無期限または20年以上であること
・分配頻度が毎月でないこと
・ヘッジ目的の場合等を除き、デリバティブ取引による運用を行っていないこと
出典:つみたてNISAの概要|金融庁
ブル・ベア型ファンドや高分配金利回りファンドなど、幅広い選択肢の中から、こだわりのある投資信託を選びたい方は、つみたてNISAではなく一般NISAを選択したほうがよいでしょう。
デメリット2,ロールオーバーや細かなリバランスができない
NISA制度でロールオーバーが認められているのは一般NISAだけです。つみたてNISAでは、20年間の非課税期間が終了するにあたっては、保有する投資信託を解約するか、課税口座に移管するしかありません。
非課税期間の20年間が終了したときには、NISA口座以外の課税口座(一般口座や特定口座)に払い出されます。なお、つみたてNISAでは、翌年の非課税投資枠に移すこと(ロールオーバー)はできません。
現在、つみたてNISAは2042年までの制度とされていますので、投資信託の購入を行うことができるのは2042年までです。
2042年中に購入した投資信託についても20年間(2061年まで)非課税で保有することができます。
出典:つみたてNISAの概要|金融庁
一般NISAでは、本来の非課税期間が5年間、ロールオーバーによって最長10年間に延長できるので、持続的に株価が伸長している銘柄や、非課税期間終了前に評価損が出ている場合は、ロールオーバーすることで、より多くの利益を獲得する、あるいは株価の回復を待つこともできます。
さらに、投資対象商品が投資信託なので、相場環境が悪く、保有する投資信託に評価損が出ていても、もともとパッケージ化された商品なので、自分でリバランスすることはできません。
つみたてNISAは手間がかからず比較的安全性の高いサービスですが、その分、投資中上級者が求めるような投資運用の自由度が制限されることは覚えておいたほうがよいでしょう。
デメリット3,損益通算や損失の繰越控除ができない
つみたてNISAは非課税口座なので、解約時に利益が出ても課税されません。そのかわりに、損失が出ても、損失がないものとみなされてしまいます。
そのため、つみたてNISAで解約時に大きな損失が出たとしても、課税口座(特定口座と一般口座)で認められている損益通算(※1)と繰越控除(※2)で、損失を他の利益と相殺することができません。
つみたてNISAは長期投資なので投資リスクを比較的抑えることができます。もともと損失処理ができないので、資産額の変動に一喜一憂したり、評価損が出たからといって慌てて解約したりしないで、いったん運用を始めたら、非課税期間が終了するまで構えて待つ気持ちをもったほうが、ストレスが軽減されます。
※1,「損益通算」
損益通算とは、同一年分の利益と損失を相殺することです。上場株式等の投資を行って利益(譲渡益や配当など)が出た場合は税金がかかりますが、一方で損失が出た場合には利益から差し引いて、その分だけ税金を減らすことができます。それでもマイナスになった場合、確定申告を行うことで最長3年間損失を繰り越して控除することも可能です。
出典:SMBC日興証券
※2,「繰越控除」
上場株式等を譲渡して生じた損失のうち、その年に控除しきれない金額は、翌年以降3年間にわたり上場株式等の譲渡益、および上場株式等の配当等から控除することができます。
出典:SMBC日興証券
つみたてNISA(積立NISA)は投資初心者や多忙な人の資産形成の強い味方
つみたてNISAは運用益が非課税であることに加えて、「20年間の長期運用」、「投資信託による資産の分散」、「積立による時間の分散」、「低額から投資可能」といった条件を備えた、投資初心者に優しい制度です。
安全性や運用コストにも配慮して、投資対象銘柄が指定されているため、ハイリスク・ハイリターンではないものの、安心して、コツコツと、着実に資産形成できるのも魅力です。
指定投資信託の大半がインデックスファンドなので、銘柄を選ぶ際に、気になる株価指数を選ぶだけで手間がかかりません。その上、最初に定期積立を設定するので、その後は自動的に買付が行われます。
つみたてNISAは、リスクを抑えたい投資初心者だけでなく、毎日多忙で銘柄調査や分析に時間を割けない投資中級者にも適した資産形成手段だといえます。
よくあるQ&A
投資信託は複数の銘柄が組み入れられているため、もともと資産分散(リスク分散)できている商品です。1本だけでもリスク分散効果があるので、銘柄選びに自信がない、あるいは忙しくて時間がないという方は、あえて複数の銘柄を組み合わせる必要はありません。
投資信託には、「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の2種類があります。
「インデックスファンド」……ベンチマーク(目安となる株価指数)の値動きに連動することを目指して運用されているファンド。実際の投資対象は、株価指数の構成銘柄とほぼ同じ
「アクティブファンド」……プロが企業を調査・分析し、組み入れる銘柄を選定して、ポートフォリオを組成しているファンド。ベンチマークを上回る投資成果を目指して運用される
つみたてNISA対象のアクティブファンドは種類が少なく、リスクの大きさの割に、それほど大きなリターンを生んでいません。
投資初心者の方は、安全のため、数あるインデックスファンドの中から、投資銘柄を選んでおくと無難です。
例えば、投資対象地域が米国と新興国、あるいは米国と新興国と日本など。ベンチマークなら、S&P500指数とMSCI ACWI Index(MSCIオール カントリー ワールド インデックス)など。TOPIX、NOMURA-BPI総合、東証REIT指数の組み合わせでもいいでしょう。
インカムゲインを目的とする高分配金利回りファンド、値動きが通常の2~3倍になるブル・ベア型ファンド、半導体や自動車、天然資源など、業種を限定したファンドなどは、つみたてNISAの指定投資対象銘柄に含まれていません。
方向性や目的がはっきりした投資信託を組み入れる予定があれば、翌年から一般NISAで取引できるように、その年の9月上旬頃に証券会社のホームページで勘定変更の申込手順を確認しておきましょう。
とりわけ、投資初心者や多忙で銘柄選びの時間をとれない人にとって、以下のような点は魅力的です。
・20年間の長期運用が可能
・資産分散できる
・コツコツ資産形成できる
・少額から投資信託を購入できる
・銘柄選びが簡単
一方、もっとも気になるデメリットは、つみたてNISAで購入できるのが投資信託だけであること、そして、投資対象銘柄が長期投資・安全性が高い・低コストの条件を満たす銘柄に限定されることでしょう。
さらに、つみたてNISA投資を続けていくうちに、以下のような場面で扱いづらさを感じるかもしれません。
・一般NISAで可能なロールオーバーができない(非課税期間を延長できない)
・もともと非課税口座なので、課税口座で認められている損益通算や繰越控除ができないため、解約によって大きな譲渡損失が出ても、埋め合わせることができない

2013年より、総合証券とネット証券を使い分けながら、資産運用を開始。2017年から各種WEBサイトのフリーライターとして活動、現在は経済金融系記事を中心に執筆している。
■保有資格
証券外務員一種、二種
投資診断士
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
AFP認定者
2013年より、総合証券とネット証券を使い分けながら、資産運用を開始。2017年から各種WEBサイトのフリーライターとして活動、現在は経済金融系記事を中心に執筆している。
■保有資格
証券外務員一種、二種
投資診断士
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
AFP認定者
【こちらの記事もおすすめ】
>【最新版】つみたてNISAおすすめ証券会社ランキング
>つみたてNISAの落とし穴は全部で14 損しないための対策を徹底解説します
>つみたてNISA 毎月いくら積み立てるのがいい?自分に合った金額の決め方
>【初心者向け】SBI証券のつみたてNISAの買い方・始め方は?口座開設から銘柄購入まで詳しく解説
>SBI証券のつみたてNISAならこの3銘柄がおすすめ!お金のプロ厳選の銘柄を紹介します
>SBI証券のつみたてNISAでTポイントがたまる?メリットや楽天証券との比較も
>楽天証券のつみたてNISAのおすすめ銘柄を紹介!組み合わせをタイプ別に解説します
>つみたてNISAは銘柄変更OK スイッチングには注意!銘柄の正しい選び方を解説
>つみたてNISAは途中解約できる ただしデメリットには要注意!