消費者金融系カードローン大手の「アイフル」と「アコム」は、どちらも“赤”がコーポレートカラーで金利などの条件も同じです。この2社で迷っている方もいるかもしれません。一見似ているアイフルとアコムは、どこが違うのでしょうか。

本記事では、アイフルとアコムの違いを一覧でまとめました。また利息負担を少なくする方法もご紹介していますのでぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

  • アイフルアコムは、申込から借入まで25~30分で完了する
  • 女性向け少額ローン「SuLaLi(スラリ)」アイフルにはある
  • アコムでは限度額ごとの金利が公開されているのでわかりやすい
  • キャンペーンが多いのはアイフル
  • 新規の申込者が多いのはアコム
  • 審査の難易度はどちらも同じ程度
  • 毎月の返済額を抑えられるのはアイフル
  • 早く完済できるのはアコム

アイフルとアコムの違いはどこ?徹底比較

1.アイフル,アコム,比較
(画像=metamorworks /stock.adobe.com)
徹底比較!アイフルとアコムの比較表
アイフル アコム
借入までの
時間(最短)
WEB申込なら最短25分
WEB申込なら最短30分
審査時間(最短) 25分 30分
金利 3.0~18.0% 3.0~18.0%
最大限度額 800万円 800万円
毎月の返済額 借入残高によって
定額が異なる
約定日制の場合
1~10万円:4,000円
10万円超20万円まで:8,000円
20万円超30万円まで:1万1,000円
30万円超40万円まで:1万1,000円
40万円超50万円まで:1万3,000円
契約金額で
定率が異なる
例)
契約金額が30万円超
100万円以下の場合
(借入金額の3.0%以上)
10万円:3,000円
20万円:6,000円
30万円:9,000円
40万円:1万2,000円
50万円:1万5,000円
無利息期間 契約の翌日から30日間 契約の翌日から30日間

両社は、金利や最大借入額などが同じで似ているサービスということがわかります。アイフルとアコムに共通する特徴はなんといっても「借入までの時間」「審査時間」の短さでしょう。

両社ともに25~30分で完了するので、申込日に契約と借入までできる「即日融資」が可能です。「突然お金が必要になった」という場合でもすぐに対応できるでしょう。

もう一つの共通する特徴は金利の高さです。上限金利はどちらも18.0%と高く「利息制限法」が定める金利の上限20%とほぼ同じ水準です。

上手に利用するには、利息を抑える方法も知っておく必要があるでしょう。

(利息の制限)
第一条 金銭を目的とする消費貸借における利息の契約は、その利息が次の各号に掲げる場合に応じ当該各号に定める利率により計算した金額を超えるときは、その超過部分について、無効とする。
一 元本の額が十万円未満の場合 年二割
二 元本の額が十万円以上百万円未満の場合 年一割八分
三 元本の額が百万円以上の場合 年一割五分

出典:「利息制限法」第一条

【即日融資の申し込みはできるだけ早く行う】
アイフルとアコムの強みは即日融資にありますが申し込みの時間が遅いと当日に間に合いません。

例えばアイフルの審査受付は9~21時です。借入までは、WEB申込なら最短25分なのでどんなに遅くとも20時半ごろまでには申し込みを終えておく必要があります。

ただし混雑状況によっては、審査回答に時間がかかるので、できるだけ早い時間帯に申し込むようにしましょう。

アコムは審査受付時間を公開していませんが即日融資を受けるには、やはり早い時間に申し込んだほうが安心です。

どちらもスマホやパソコンから24時間申し込みできるので思い立ったら営業時間に限らずすぐに手続きを開始しましょう。。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

アイフルの基本情報

2.アイフル,アコム,比較
(画像=アイフルHPより引用)
アイフルの基本情報
借入限度額 1万~800万円まで
金利 3.0~18.0%
申込条件 ・満20歳以上69歳までの方
・定期的な収入と返済能力を有する方
申込方法 ・WEB
・コールセンター
・郵送
・来店
・自動契約機
※郵送以外は即日借り入れも可能
(申込時間による)
借入方法 ・パソコン(24時間)
・スマホアプリ(24時間)
・店頭窓口(平日9~18時)
・アイフルATM
・提携金融機関ATM
※ATMの利用時間は場所によって異なる
返済方法 ・インターネット
・ATM(アイフル・提携)
・店頭窓口
・コンビニ(スマホアプリを含む)
・振り込み
・口座振替
その他の特徴 初めての利用の場合、契約日翌日から
30日間は金利0円

アイフルの詳細はこちら(公式サイト)

アイフルのおすすめポイント

3.アイフル,アコム,比較
(画像=.naka /stock.adobe.com)

アイフルのおすすめポイントは主に以下の4つです。

アイフルのおすすめポイント4つ
  • ① 電話の在籍確認が原則なし
  • ② カードレス契約に対応
  • ③ 女性向け少額ローン「SuLaLi(スラリ)」を選べる
  • ④ 金利が低い「ファーストプレミアムカードローン」がお得

アイフルの詳細はこちら(公式サイト)

アイフルのおすすめポイント① 電話の在籍確認が原則なし

カードローンの審査で不可欠なのが「在籍確認」です。申告した職場に申込者が本当に在籍しているか確認する審査をいいます。

多くのローン会社は、ローン会社を名乗らず個人名で電話をかけてくれるなど配慮してくれます。カードローンの利用を職場の人に知られる可能性は低いですがやはり不安になりますよね。

アイフルの場合、電話による在籍確認を原則行っていません。在籍確認は書類などで行います。「職場に電話してほしくない」という方にはアイフルがおすすめです。

アイフルの詳細はこちら(公式サイト)

アイフルのおすすめポイント② カードレス契約に対応

アイフルは、ローンカードを発行しない「カードレス契約」に対応しています。カードレス契約のメリットは、以下2点です。

  • ローンカードの到着を待つ必要がない
  • ローンカードからカードローン利用を知られるリスクがない

カードレス契約はローンカードの到着を待つ必要がないことから、店頭などで発行する手間もありません。契約後すぐにお金を借りられるので急いでいる方には、大きなメリットです。

またATMなどで借り入れしているときに周りの人にローンカードを見られてカードローンの利用を知られる心配もありません。

アイフルの詳細はこちら(公式サイト)

アイフルのおすすめポイントポイント③ 女性向け少額ローン「SuLaLi(スラリ)」を選べる

アイフルは、通常のキャッシングローンと別に「SuLaLi(スラリ)」という女性向けのカードローン商品を用意しています。

SuLaLiは「限度額の低さ」「女性専用ダイヤル」の2つが特徴です。金利は、通常のキャッシングローンと同じですが限度額は最大10万円となっています(通常は800万円)。カードローンで借りすぎてしまうことが心配な方には向いているでしょう。

【アイフル「SuLaLi(スラリ)」の概要】
SuLaLi(スラリ) (参考)通常のキャッシングローン
金利 3.0~18.0% 3.0~18.0%
限度額 1万~10万円 1万~800万円
無利息期間 契約の翌日から30日間 契約の翌日から30日間
対象者 ・女性向け
・満20歳以上の方
・定期的な収入と返済能力を有する方
・満20歳以上69歳までの方
・定期的な収入と返済能力を有する方
女性オペレーターが対応する女性専用ダイヤルも用意されています。カードローンにまつわるさまざまな不安が相談できることから、初めて利用者される方におすすめです。

アイフルの詳細はこちら(公式サイト)

アイフルのおすすめポイント④ 金利が低い「ファーストプレミアムカードローン」がお得

アイフルは、通常のキャッシングローン以外に「ファーストプレミアムカードローン」という商品も用意しています。

ファーストプレミアムカードローンの強みは、なんといっても上限金利の低さです。通常のキャッシングローンの上限金利は18.0%ですが、ファーストプレミアムカードローンは9.5%となっています。

最低契約金額が100万円となっているので通常よりも厳しい審査が予想されますが、信用力に自信がある方は申し込んでみてはいかがでしょうか。

【アイフル「ファーストプレミアムカードローン」の概要】

ファーストプレミアムカードローン (参考)通常のキャッシングローン
金利 3.0~9.5% 3.0~18.0%
限度額 100万~800万円 1万~800万円
無利息期間 契約の翌日から30日間 契約の翌日から30日間
対象者 ・アイフルの利用が初めて
・満23歳以上59歳までの方
・定期的な収入と返済能力を有する方
・満20歳以上69歳までの方
・定期的な収入と返済能力を有する方
【ファーストプレミアムカードローンは年収300万円以上が対象】
ファーストプレミアムカードローンの限度額は最低でも100万円です。年収の3分の1以上の貸し出しを禁止する「総量規制」を考慮すると最低300万円以上の年収がない場合は、審査に通らないでしょう。

ほかに主な条件として「年齢が23歳以上59歳まで」「アイフルを利用したことがない」など通常のキャッシングローンよりも対象となる申込者は絞られるのが特徴です。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

過度な借入れから消費者の皆さまを守るために、年収などを基準に、その3分の1を超える貸付けが原則禁止されています(総量規制)。例えば、年収300万円の方が貸金業者から借入れできる合計額は、最大で100万円となります。

出典:日本貸金業協会 お借入れは年収の3分の1まで(総量規制について)

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アコムの基本情報

4.アイフル,アコム,比較
(画像=アコムHPより引用)
アコムの基本情報
借入限度額 1万~800万円まで
金利 3.0~18.0%
申込条件 ・20歳以上69歳以下の方
・安定した収入と返済能力を有する方
・アコムの基準を満たす方
※パート・アルバイトでも安定した収入があれば申し込み可能
申込方法 ・WEB
・コールセンター
・郵送
・来店
・自動契約機
※郵送以外は即日借入も可能(申込時間による)
借入方法 ・スマホ(24時間)
・パソコン(24時間)
・店頭窓口(平日9時半~18時)
・アコムATM
・提携金融機関ATM
※ATMの利用時間は場所によって異なる
返済方法 ・インターネット
・スマホアプリ
・ATM(アコム・提携)
・店頭窓口
・振り込み
・口座振替
その他の特徴 初めての利用の場合、
契約日翌日から30日間は金利0円

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アコムのおすすめポイント

5.アイフル,アコム,比較
(画像=naka /stock.adobe.com)

アコムのおすすめポイントは以下の4つです。

アコムのおすすめポイント4つ
  • ① 限度額ごとの金利が公開されているのでわかりやすい
  • ② クレジット機能付きローンカードを選べる
  • ③ 「定率返済」なので早く完済しやすい
  • ④ 有人店舗がある

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アコムのおすすめポイント① 限度額ごとの金利が公開されているのでわかりやすい

一般的にカードローンは幅を持たせた金利(例えば3.0~18.0%)のみ公開し、実際の適用金利は審査を通じて決定されます。つまり実際に審査を受けないと自分に適用される金利がいくらに設定されるのかがわかりません。

しかしアコムの場合、契約限度額に応じた金利を以下のように公開しています。審査前でも金利の条件をある程度把握できるので、初めて申し込む方も安心ですね。

契約限度額 1万~99万円 100万~300万円 301万~500万円 501万~800万円
金利 7.7~18.0% 7.7~15.0% 4.7~7.7% 3.0~4.7%
【「限度額=実際に借りるお金」ではない
カードローンにまつわるお金には「限度額」と「借入額」があります。前者は「いくらまで借りられるか」を表す数値で後者は「実際に借りたお金」です。

・限度額:いくらまで借りられるか
・借入額:実際に借りたお金

カードローンは、限度額のお金を必ず借りる必要はありません。 例え限度額が300万円あったとしても「1円も借りずに契約だけしておく」ということも可能です。

限度額が高いほど金利は下がるので、使う予定がなくても大きな限度額で契約しておく方法もいいでしょう。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

アコムの詳細はこちら(公式サイト)

アコムのおすすめポイント② クレジット機能付きローンカードを選べる

アコムは、クレジット機能付きローンカード「ACマスターカード(カードローン付き)」を選ぶことができます。

通常のローンカードで買い物することはできませんが、こちらのカードなら世界中のマスターカード加盟店で利用可能です。

見た目も普通のクレジットカードと変わらないことから、不意に見られてもカードローンの利用を知られにくいでしょう。別途審査が必要ですがクレジットカードも持っておきたい方におすすめです。

【買い物が0.25%お得】
アコムのクレジットカードで買い物をすると実際の利用額から0.25%がキャッシュバック(割引)されて請求されます。お得に利用できる点もおすすめポイントです。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

アコムの詳細はこちら(公式サイト)

アコムのおすすめポイント③ 「定率返済」なので早く完済しやすい

「定率返済」とは
借入額に一定の割合をかけて返済額を決める方法です。対して「定額返済」は、借入額にかかわらず一定の金額を返済する方法をいいます。

アコムは、契約金額によって割合が異なるのが特徴です。「借入残高×1.5~4.2%以上」が毎月の返済額となります(1,000円未満切り上げ)。

借入額が増えるにつれて返済額も増えることから、返済が長期化しにくい(=利息の負担が増えにくい)点がメリットといえるでしょう。

例えば契約金額が30万円未満の場合は、借入額の4.2%を毎月返済していくことが必要です。

20万円の借入残高であれば毎月の返済額は20万円×4.2%=9,000円以上(8,400円の1,000円未満は切り上げ)となります。

ちなみにアイフルは、定額返済(残高スライド方式)です。両社の返済額については後述するのでそちらも参考にしてください。

アコムの詳細はこちら(公式サイト)

アコムのおすすめポイント④ 有人店舗がある

アコムは、数は少ないですが有人店舗があります。

なおアイフルは有人店舗がありましたが、コロナウイルスの感染拡大にともない閉鎖しています(2021年11月16日時点)。ただし、今後の状況次第では再開することも予想されます。

担当者と直接相談しながらカードローンに申し込みたい方は、アコムを選ぶといいでしょう。

【アコム 有人店舗一覧(2021年11月16日時点)】
・東京都:西新宿支店
・神奈川県:川崎駅前支店
・大阪府:天王寺支店
・大阪府:梅田支店

アコムの詳細はこちら(公式サイト)

アイフルとアコムの魅力を比べてみよう!

6.アイフル,アコム,比較
(画像=blanche /stock.adobe.com)

アイフルとアコムの両社ともおすすめポイントがあります。片方ずつ見ていてはどちらが自分に向いているのか判断が難しいかもしれません。

そこでアイフルとアコムのどちらか選びやすいよう両社を以下3つのポイントで比較してみました。

アイフルとアコムの比較ポイント
  • ① 人気
  • ② キャンペーン
  • ③ 手数料

アイフルとアコム比較ポイント① 人気 ―より人気なのはアコム

アコムのほうがアイフルより人気を集めているようです。2021年3月期の「利用者数」「利用金額の合計」「新規申込者数」を以下にまとめましたがいずれもアコムのほうが大きい数値となりました。

【アイフルとアコム 人気の比較(2021年3月期)】

アイフル アコム
利用者数
(無担保ローン)
約92万2,000人 約150万1,344人
利用金額の合計
(無担保ローン)
約4,258億4,800万円 約7,804億7,600万円
新規申込者数 40万1,337人 43万6,875人
※アイフルの「利用者数」は残高あり口座のみ

アコムの詳細はこちら(公式サイト)

アイフルとアコム比較ポイント② キャンペーン ―豊富なのはアイフル

キャンペーンについてはアイフルのほうが豊富です。どちらも「利息無料キャンペーン」と「紹介キャンペーン」は、常設で行っています。

期間 概要
アイフル 無利息
キャンペーン
常設 契約の翌日から30日間の
利息が無料になる
紹介
キャンペーン
常設 紹介1人あたり紹介者に1万円分の
「Vプリカ」が進呈される
アコム 無利息
キャンペーン
常設 契約の翌日から30日間の
利息が無料になる
紹介
キャンペーン
常設 紹介1人あたり紹介者と被紹介者
それぞれに5,000円分の
「EJOICAセレクトギフト」が進呈される

アイフルの詳細はこちら(公式サイト)

アイフルとアコム比較ポイント③ 手数料 ―どちらも同じ

お金を借りるときの手数料については、どちらも同じ数値となりました。 「ATMから現金を借り入れする」「銀行振込でお金を借り入れする」といったいずれも手数料は同額です。

借入方法 アイフル アコム
現金キャッシング 【自社ATM】
無料

【提携ATM】
1万円以下:110円
1万円以上:220円

【スマホATM取引(アプリ)】
1万円以下:110円
1万円以上:220円
【自社ATM】
無料

【提携ATM】
1万円以下:110円
1万円以上:220円

【スマホATM取引(アプリ)】
1万円以下:110円
1万円以上:220円
振込キャッシング 無料 無料

アイフルがアコムより優位な点

これまで紹介した両社のポイントからアイフルがアコムよりも優れている点は、以下の通りです。

アイフルがアコムより優位な点
  • 電話による在籍確認がない
  • 低金利カードローンがある
  • 最終借入からの返済期間にゆとりがある

アイフルは、アコムよりも申し込み手続きの簡便さで優位です。電話による在籍確認は原則行われずまたカードレス契約も選べます。

上限金利9.5%の「ファーストプレミアムカードローン」を選べる点もアイフルの強みです。条件を満たせる方は、アコムより低金利でお金を借りられる可能性が高いでしょう。

返済期間もアイフルのほうにゆとりがあります。アコムは最終借入から最長でも9年7ヵ月ですが、アイフルは14年6ヵ月です。

実際の返済期間は利用状況によりますが、余裕をもって返済したい方はアイフルを選ぶといいでしょう。

アイフルの詳細はこちら(公式サイト)

アコムがアイフルより優位な点

反対にアコムがアイフルに対し優位な点は以下の通りです。

アコムがアイフルより優位な点
  • アイフルより人気がある
  • クレジットカード機能付きローンカードを発行できる
  • 利息の負担が少なくなりやすい

アコムはアイフルより人気です。上述した通り2021年3月期の利用者数・利用金額・新規申込者数のいずれもアイフルを上回っています。カードローン利用者によく選ばれているのは、アコムといえるでしょう。

クレジットカードを発行できる点もアコムがアイフルに対し優位な点です。アコムはクレジットカードとカードローンを一体化させたカードを発行できますが、アイフルでは取り扱いがありません。

またアコムは、毎月同じ日に返す「約定日返済」の場合、毎月の返済額が大きく早く返済できる点もアイフルより有利です(アコムは限度額=借入額の場合)。

「カードローンはできるだけ早く返したい」という考えを持つ方は、アイフルよりアコムを選ぶといいでしょう。

アコムの詳細はこちら(公式サイト)

アイフルとアコムをさらに9つのポイントで徹底比較!

7.アイフル,アコム,比較
(画像=metamorworks /stock.adobe.com)

それでは、アイフルとアコムをより徹底的に比較してみましょう。両社を以下9つのポイントで比べてみたいと思います。

1. 借入までの時間・審査時間(最短)
2. 金利・最大限度額・無利息期間
3. 毎月の返済額
4. 審査難易度(2021年3月期成約率)
5. 在籍確認の有無(電話による確認)
6. 利便性
7. 利息の負担
8. 口コミ評価
9. 申し込みから契約までの流れ

アイフル アコム
借入までの時間(最短)・
審査時間(最短)
借入までの時間:WEB申込25分
審査時間:25分
借入までの時間:WEB申込30分
審査時間:30分
金利・
最大限度額・
無利息期間
金利:3.0~18.0%
最大限度額:800万円
無利息期間:契約の翌日から30日間
金利:3.0~18.0%
最大限度額:800万円
無利息期間:契約の翌日から30日間
毎月の返済額 借り入れが
10万円:4,000円
20万円:8,000円
30万円:1万1,000円
40万円:1万1,000円
50万円:1万3,000円
借り入れが
10万円:5,000円
20万円:9,000円
30万円:1万3,000円
40万円:1万2,000円
50万円:1万5,000円
審査難易度
(2021年3月期成約率)
40.1% 41.2%
在籍確認の有無
(電話による確認)
原則なし 原則あり
利便性 【申し込み・契約方法】
WEB完結:〇
カードレス契約:〇

【借り方】
現金借入:〇
振込借入:〇

【返済方法】
現金返済:〇
振込返済:〇
口座引き落とし返済:〇

【アプリの主な機能】
・生体認証
・現金借入
・借入状況の確認
・セブン銀行ATM:〇
・ローソン銀行ATM:〇
【申し込み・契約方法】
WEB完結:〇
カードレス契約:〇×〇

【借り方】
現金借入:〇
振込借入:〇

【返済方法】
現金返済:〇
振込返済:〇
口座引き落とし返済:〇

【アプリの主な機能】
・生体認証
・現金借入
・借入状況の確認
・セブン銀行ATM:〇
・ローソン銀行ATM:×
利息の負担 重め 軽め
口コミ評価 「審査スピード」が好評。
「金利」の高さにはネガティブな声も。
「審査スピード」が好評。
「金利」の高さにはネガティブな声も。
申し込みから
契約までの流れ
1.申し込み
2.書類の提出
3.審査
4.契約
1.申し込み
2.書類の提出
3.審査
4.契約

アイフルとアコムの比較ポイントその1:審査時間

審査や借入までの時間は、どちらも早いです。強いていえば 「アイフル」のほうが早いといえるでしょう。

アイフルは審査は最短25分*、アコムは審査は最短30分**としています。この点を考えれば、アイフルのほうが審査スピードは早いでしょう。

【「振込キャッシング」が早い】
アイフルとアコムは、どちらも借入金を銀行に直接振り込んでもらう「振込キャッシング」が可能です。

ATMまで足を運ぶ必要がなく、また両社ともに指示からわずかな時間で振込が実行されます(アイフルは最短10秒、アコムは最短1分)。

急いでいるなら振込キャッシングを利用しましょう。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

アイフルとアコムの比較ポイントその2:金利・最大限度額・無利息期間

冒頭お伝えしましたがアイフルとアコムの「金利(3.0~18.0%)」と「最大限度額(800万円)」は全く同じです。

さらに初めての利用者を対象とした「無利息期間(契約の翌日から30日間)」にも差がありません。

アイフル アコム
金利 3.0~18.0% 3.0~18.0%
最大限度額 800万円 800万円
無利息期間 契約の翌日から30日間 契約の翌日から30日間

これら基本的な条件では、両社を差別化することはできないようです。

アイフルとアコムの比較ポイントその3:毎月の返済額

返済のしやすさ、つまり毎月の返済額を抑えられるのはアイフルです。

上述の通りカードローンは早く返すほど総支払利息は小さくなりますが、返済額が大きいと家計収支を圧迫する原因にもなりかねません。

そもそも手もとにお金がないから借り入れをした可能性が高いため、早期の返済が難しいケースもあるでしょう。

借入額100万円までの両社の最低返済額を以下にまとめました。いずれもアイフルのほうが小さいので、返済しやすいのはアイフルといえるでしょう。

【アイフルとアコム 最低返済額】
借入残高 アイフル アコム
10万円 4,000円 5,000円
20万円 8,000円 9,000円
30万円 1万1,000円 1万3,000円
40万円 1万1,000円 1万2,000円
50万円 1万3,000円 1万5,000円
60万円 1万6,000円 1万8,000円
70万円 1万8,000円 2万1,000円
80万円 2万1,000円 2万4,000円
90万円 2万3,000円 2万7,000円
100万円 2万6,000円 3万円
※アイフルの「毎月の返済額」は約定日制
※アコムの「毎月の返済額」は借り入れ=契約限度額の場合

アイフルの詳細はこちら(公式サイト)

【余裕があるときは「繰上返済」を】
毎月の返済額だけでなく利息の負担も減らしたい場合は「繰上返済」を行うといいでしょう。

最低返済額に上乗せで返済する方法で元金を早く減らせるため、利息の負担を減らすことが期待できます。

繰上返済は、好きなタイミングで行うことが可能です。普段は少額返済を繰り返している方も余裕がある月には繰上返済を検討してみましょう。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

アイフルとアコムの比較ポイントその4:審査難易度

審査難易度は、どちらも同じ程度といえるでしょう。両社の「成約率(新規契約者数÷新規申込者数)」を確認するといずれも約40%です。申込者の約半分に1人が成約にいたっています。

【アイフルとアコム 成約率(2021年3月期)】
アイフル アコム
新規申込件数 40万1,337件 43万6,875件
新規契約件数 16万1,111件 17万9,904件
成約率 40.1% 41.2%

両社の貸付条件もほぼ同じ内容です。

【アイフルとアコム 貸付条件】
アイフル ・満20歳以上69歳までの方
・定期的な収入と返済能力を有する方
アコム ・20歳以上69歳以下
・安定した収入と返済能力を有する方
・アコムの基準を満たす方

具体的な審査基準は、どちらも公開していません。しかし貸付条件を見る限りではどちらも同じ程度の審査難易度だといえるでしょう。

アイフルとアコムの比較ポイントその5:在籍確認の有無(電話による確認)

アイフルの場合、電話による在籍確認は原則ありません。一方アコムは電話による在籍確認を行う場合があるとしています。

そもそも在籍確認などの調査は貸金業法で定められているので、どのローン会社でも行われます。

(返済能力の調査)
第十三条 貸金業者は、貸付けの契約を締結しようとする場合には、顧客等の収入又は収益その他の資力、信用、借入れの状況、返済計画その他の返済能力に関する事項を調査しなければならない。

出典:貸金業法 13条「返済能力の調査」

ただしアイフルは、原則電話による在籍確認は行わないとしています。場合によっては、電話による在籍確認を行う場合もあるとしていますが多くは書類などの方法で在籍確認を行う傾向です。

一方アコムは電話による在籍確認を行う場合がありますが、個別の事情がある場合はコールセンターで相談を受け付けています。内容によっては、電話確認に代えて別の方法で在籍確認を行ってもらえる可能性もありますが絶対とはいえません。

これらを踏まえると職場への電話を避けたい場合は、アイフルに申し込んだほうが無難でしょう。

アイフルの詳細はこちら(公式サイト)

アイフルとアコムの比較ポイントその6:利便性

アイフルとアコムは、どちらも利便性に優れます。どちらを選んでも便利に利用できるでしょう。ただし、スマホアプリはアイフルのほうが便利といえそうです。

どちらもスマホアプリでコンビニ銀行ATMからキャッシングできますが、「セブン銀行ATM」だけに対応するアコムに対し、アイフルはさらに「ローソン銀行ATM」からも引き出せます。

この点を踏まえるとアイフルのほうが利便性は高いといえるでしょう。ただしそれ以外の点ではあまり差はありません。どちらもWEB完結で申し込みができ借り方や返し方も互角です。

アイフルの詳細はこちら(公式サイト)

アイフルとアコムの比較ポイントその7:利息の負担

アイフルとアコムの金利はどちらも同水準ですが、利息の負担が大きくなりやすいのはアイフルです。

これは、毎月決まった日に返済する「約定日返済」の場合、アイフルのほうが「最低返済額(月に最低返済しないといけない金額)」が小さいため完済までの期間が長くなりやすく、その間の利息が発生しやすいからです(アコムは限度額=借入額の場合)。

【カードローンの利息の計算方法】
借入額×金利÷365日×借入期間

例)10万円を金利18%で30日借りた場合
10万円×18.0%÷365日×30日
=約1,479円

それぞれの具体的な返済スケジュールについて、いくつかのケースで確認しましょう。

<ケース1>最低返済額のみ
4つの条件でアイフルとアコムそれぞれに最低返済額だけで返した場合、完済までに支払う利息を以下にまとめました。

いずれのケースでもアイフルの最低返済額が小さく、総利息額が大きくなっていることがわかります。

借入額・金利/
会社名
アイフル アコム
10万円を年
17.0%で借入
・最低返済額:4,000円
・総利息額:2万3,896円
・最低返済額:5,000円
・総利息額:1万8,120円
30万円を年
17.0%で借入
・最低返済額:1万1,000円
・総利息額:8万372円
・最低返済額:1万3,000円
・総利息額:6万4,715円
50万円を年
17.0%で借入
・最低返済額:1万3,000円
・総利息額:22万2,314円
・最低返済額:1万5,000円
・総利息額:17万7,732円
100万円を年
15.0%で借入
・最低返済額:2万6,000円
・総利息額:36万4,015円
・最低返済額:3万円
・総利息額:29万5,849円
※アコムの「毎月の返済額」は借入=契約限度額の場合
※アイフルは約定日制の場合
※ひと月を30日と仮定し計算

<ケース2>借入額10万円(年17.0%)で契約限度額20万円のケース
次は、少し細かく見てみましょう。以下は、限度額20万円のうち金利17%で10万円を借りた場合の比較です。

アイフルの最低返済額は、約定日制の場合、毎月4,000円です。これを31回(約2年7ヵ月)繰り返すと完済となります。

一方アコムの最低返済額は5,000円でこれを24回(約2年)繰り返すと完済です。同じ金利・同じ金額を借りた場合でも最低返済額が大きいアコムのほうが早く完済できるため、その分利息の負担が小さくなるのです。

アイフル アコム
最低返済額:4,000円 最低返済額:5,000円
完済までの期間:31回
(約2年7ヵ月)
完済までの期間:24回
(約2年)
総利息額:2万3,896円 総利息額:1万8,120円
※ひと月を30日と仮定し計算

<ケース3>借入額100万円(年15.0%)で契約限度額200万円のケース
次は、限度額200万円のうち金利15%で100万円を借りた場合です。

こちらもやはりアコムの最低返済額のほうが大きく早く完済に向かいます。そして、借入額が大きくなったことから、両社の利息の差も大きくなりました。

アイフル アコム
最低返済額:2万6,000円 最低返済額:3万円
完済までの期間:53回
(約5年5ヵ月)
完済までの期間:44回
(約3年8ヵ月)
総利息額:36万4,015円 総利息額:29万5,849円
※アコムは「一定の割合」を3.0%として計算
※アイフルは約定日制の場合
※ひと月を30日と仮定し計算

アイフルとアコムの比較ポイントその8:口コミ評価

口コミの評価は、互角といえるでしょう。

口コミサイトでアイフルとアコムの評判をチェックすると、どちらも「審査スピード」に高評価が集まっているようです。

カードローンを申し込む方は、比較的急いでいるケースが多いと考えられるので、実際の利用者も「助かった」という声が多く見られました。また「サービスの質」についてもおおむね好評です。

「利便性」については、借りやすさにポジティブな意見が集まりました。アイフル・アコムともにATMのほか振込などで借りられるので、ニーズに応じたキャッシングを選べます。

返済方法もいくつかの方法を選べることから基本的には便利に感じているようですが、変更手続きを面倒に感じた方もいるようです。

「金利」に関するネガティブな口コミもありました。

返済の初期は、返済額に対する利息の割合が大きくなりやすく元本があまり減りません。そのためか早期の返済をおすすめする声が多く集まっています。

口コミを総括すればアイフル・アコムともに「いざというときに頼りになるが、継続的な利用はおすすめしない」となるでしょうか。

口コミの一部を紹介するので参考にしてください。

【アイフルの口コミ】

使いやすさに関する口コミ

★★★★
女性オペレーターが安心

借入額:20〜49万円
初めての借入であれば30日間は無利息なので、お得にお金を借りられます。すぐに返せるお金であれば、ほとんど利息を払う事なく返済できるので助かりました。また違法な取り立てがないので、安心して利用できました。女性向けオペレーターもいるので、同性に対応してもらいたいという女性にはオススメです。

20代・女性

金利に関する口コミ

★★★★★
意外に金利が低くて借りやすい

借入額:〜10万円
消費者金融は「借りやすくても金利が高いもの」だとばかり思っていましたが、アイフルの金利は流通系や信販系のカードローンに比べると、むしろ金利は低いと感じました。名前のイメージにさえとらわれなければ、かえって安く資金調達できることを知りました。

30代・男性

融資スピードに関する口コミ

★★★★
融資してくれるまでスピーディー

借入額:〜10万円
複数あるカードローンの中からアイフルのカードローンを選んだ理由は「融資が早い」からです。アイフルの公式サイトでは「最短25分程度」と書かれていました。実際に申し込みをすると、本当にネットでの申し込みから指定口座へ融資されるまでの早さに驚きました。

30代・男性

アイフルの詳細はこちら(公式サイト)

【アコムの口コミ】

使いやすさに関する口コミ

★★★★★
無利息サービスがあるので助かりました

借入額:〜10万円
5万円の借入をしたい時にアコムを利用しましたが、利息が一切発生せずに完済できました。初回利用者には利息が最大30日間利息0円となるサービスのおかげです。これを上手に活用したので利息は全くかかりませんでした。電話オペレーターの対応は、思ったよりも親切だったこともあり緊張せずに話せました。審査時間も早く20分くらいで終わりました。

40代・男性

使いやすさに関する口コミ

★★★
借りるのは簡単だが返すのは大変

借入額:50〜99万円
最初は生活費が足りずに少しだけのつもりで借りました。最初は20万円までで契約したのですが、しばらくすると「50万円まで増額融資できます」という甘い誘いに乗ってしまい……あっという間に50万円借りることに。まとまった金額を返済しないと、かなりの長期にわたって返済が続きます。「ご利用は計画的に」とは本当にその通りだと思います。

30代・男性

融資スピードに関する口コミ

★★★★
すぐにお金を借りられる

借入額:〜10万円
アコムでは即日融資に対応しているため、急な用事でお金が急に必要になってしまった場合にもすぐにお金を借りられました。また契約極度額が比較的大きいため、まとまったお金が必要な場合にも使えます。

20代・男性

アコムの詳細はこちら(公式サイト)

アイフルとアコムの比較ポイントその9:申し込みから契約までの流れ

申し込みから契約までの流れは、アイフルとアコムで大きな差はありません。どちらもインターネット上で申し込みから契約まで可能です。異なる点は「電話による在籍確認」にあります。

上述の通りアイフルは、在籍確認の際に勤務先などへの電話を原則行いません。一方アコムは電話を行う可能性が高く、職場への電話確認が終わらないと審査が進まない可能性が考えられます。

申し込みの際は、連絡が付きやすい電話番号を申告するようにしましょう。

アイフル、アコム、自分にはどちらが向いている?

8.アイフル,アコム,比較
(画像=paylessimages /stock.adobe.com)

ここまでアイフルとアコム両社の特徴を紹介しましたが、まだどちらに申し込むか決めかねている方もいるかもしれません。

ここでずばりアイフルとアコムそれぞれに向いている人を確認しましょう。

【アイフルが向いている人】
・「ファーストプレミアムカードローン」の審査に自信がある人
・毎月の返済を抑えたい人

【アコムが向いている人】
・クレジットカードも検討している人
・できるだけ早く返したい人

アイフルが向いている人

以下のような方は、アイフルに向いているでしょう。

  • 「ファーストプレミアムカードローン」の審査に自信がある人
  • 毎月の返済を抑えたい人

アイフルの「ファーストプレミアムカードローン」は、やはり魅力的です。金利は、最大9.5%なので少ない負担でお金を借りることができるでしょう。

年収300万円以上で審査に自信がある人は、アイフルでファーストプレミアムカードローンを申し込むのがおすすめです。

またアイフルは、約定日制を選択した場合、アコムよりも毎月の返済額が少ないので、家計収支を圧迫しにくい特徴があります。

「普段は少なく返済し余裕があるときに大きく返済」というような使い方をしたいならアイフルのほうが向いているでしょう。

アイフルの詳細はこちら(公式サイト)

アコムが向いている人

以下のような人は、アコムに申し込むといいでしょう。

  • クレジットカードも検討している人
  • できるだけ早く返したい人

アイフルでは、クレジットカードを発行できませんがアコムならカードローンと一体化させたクレジットカードを発行できます。

「海外旅行などでクレジットカードを持っておきたい」「普段の買い物をキャッシュレスで済ませたい」といった人などは、アコムが向いているでしょう。

できるだけ早く返したい方もアコムがおすすめです。毎月の返済額がアイフルより大きいので、ルールに従って返済するだけでも早めに完済できるでしょう。

アコムの詳細はこちら(公式サイト)

アイフルとアコム 両方利用するメリット

アイフルとアコムのどちらかを選ぶのではなく両方の利用を検討することも選択肢の一つです。アイフルとアコムの両方を利用するメリット、デメリットを確認しましょう。

9.アイフル,アコム,比較
(画像=fuelle編集部作成)

アイフルとアコムを両方利用するメリット:利息無料キャンペーンを活用できる

アイフルとアコムは、両社とも利息無料キャンペーンを用意しています。条件は、初回の契約となるので、両社を上手に利用すれば2つのキャンペーンを併用することができます。

アイフルとアコムを両方利用するメリット:利用できる場所、機会が増える

アコムとアイフル両方のATMからお金を借りられることから、キャッシングできる場所が増えます。

アイフルならスマホアプリでセブン銀行ATMとローソン銀行ATMからキャッシングが可能です。またアコムなら土日の振込キャッシングにも対応できます。

アイフルとアコムの両方を利用することで両社の弱点をカバーできます。

緊急の支出は、いつ起こるかわかりません。いざという状況に対応しやすくなる点は、大きなメリットです。

アイフルとアコム両方利用するデメリット

10.アイフル,アコム,比較
(画像=fuelle編集部作成)

アイフルとアコムを両方利用するデメリット:管理が大変で、返済日を忘れるリスクがある

カードローンの返済日は、カードローン会社によって異なります。毎月の返済額も借りる金額で異なるので、返済計画の管理が少し複雑になるのは避けられないでしょう。

アイフルとアコムを両方利用するデメリット:1社で増枠するより金利が高くなる可能性がある

カードローンは、利用限度額が大きいほど金利が下がる傾向にあります。アイフルは、利用限度額ごとの金利を公開していませんがアコムは公開しており利用限度額が大きくなるほど低くなる傾向です。

また貸金業法上の上限金利も借入金額が大きくなるほど金利が下がります。

利用限度額 1万~99万円 100万~300万円 301万~500万円 501万~800万円
アコムの上限金利 18.00% 15.00% 7.70% 4.70%
借入金額 10万円未満 10万円以上 100万円以上
利息制限法上の上限金利 20% 18% 15%

そのためアコムとアイフル両方で少額ずつ申し込むよりも1社でまとめてカードローンを申し込んだほうが金利は下がりやすいといえるでしょう。

利用限度額を引き上げる手続きを「増枠」といいます。増枠には審査がありますが、金利を引き下げたい場合、アイフルとアコム両方を利用するのではなくどちらか1社に絞ったほうがよいでしょう。

アイフルとアコムの利息を減らす2つの方法

11.アイフル,アコム,比較
(画像=polkadot /stock.adobe.com)

アイフルとアコムは返済方法の違いで利息負担に違いが出ますが、利息負担を減らす方法はどちらも基本的に同じです。2つ確認しましょう。

アイフルとアコムの利息を減らす方法① 増枠し金利を引き下げる

上述しましたが増枠して利用限度額を引き上げると金利が下がります。審査を改めて受ける必要がありますが、収入が上昇した場合などは増枠できる可能性があるでしょう。

アイフルとアコムの利息を減らす方法② 繰上返済を利用し多めに返す

繰上返済を上手に活用して多めに返すことも有効です。上述した毎月の返済金額より多くの元金を返済することができます。

元金に充当できる金額が増えるため、借入期間を短くすることが可能です。結果的に総支払利息を減らすことができます。

10万円を年利18%で借りる場合のシミュレーションを以下にまとめました。繰上返済を利用し返済額が大きくなると利息負担が小さくなることが分かります。

アイフル アコム
(一定の率:4.2%)
繰上返済なし 繰上返済あり
(毎月6,000円)
繰上返済なし 繰上返済あり
(毎月5,000円)
毎月の返済額 4,000円 4,000円 5,000円 5,000円
繰上返済 0円 6,000円 0円 5,000円
返済総額 12万5,812円 10万9,029円 11万9,457円 10万9,029円
利息の負担 2万5,812円 9,029円 1万9,457円 9,029円
返済回数 32回 11回 24回 11回
※ひと月を30日と仮定し計算

上の例では、繰上返済を利用しどちらも毎月1万円を返済するようにしています。返済額と金利が同じだと返済総額や利息負担は同じになります。

アイフルとアコムは基本的に同じ 利息負担を減らす工夫が大切

アイフルとアコムは、異なる点もありますが利用するうえで違いはあまり感じられないでしょう。どちらも繰上返済などを活用しできるだけ元金を早めに減らし、利息負担を少なくする工夫が大切です。

アイフルとアコムに関するQ&A

Q

A
金利や限度額はどちらが有利?
両社とも同じです。
アイフルとアコムに「金利」や「最大限度額」の差はありません。いずれも金利は3.0~18.0%、限度額は1万~800万円の範囲で決定されます。さらに「無利息期間」も両社同じで契約の翌日から30日間です。

Q

A
金利が同じなのにアコムの利息のほうが小さくなるのはなぜですか?
アコムの最低返済額のほうが大きく元金の減少スピードが早いからです。
アイフルの約定日制の返済金額よりもアコムのほうが毎月の返済額が大きいからです。金利は同じでも最低返済額はアコムのほうが大きく元金に充当される金額が多くなります。

利息は元金をもとに計算されるので、元金が早く減少すれば総支払利息も少なくなるのです。また同じ金利でも100日借りた場合と1日しか借りない場合では、後者の利息のほうが少なくなります。

Q

A
アイフルのカードレス契約はどうやってお金を借りるのですか?
「振込」か「スマホATM取引」で借りられます。
アイフルでカードレス契約を行うとローンカードがありません(あとで発行可能)。その場合、登録銀行に直接振り込みを指示する「振込キャッシング」でお金を借りられます。

現金を借り入れしたい場合は「スマホATM取引」で出金することが可能です。セブン銀行もしくはローソン銀行ATMでアプリを起動し、ATM画面をスマートフォンで読み取り画面の指示に従うと現金を借り入れできます。

Q

A
申し込みから借り入れまで早いのは?
アイフルのほうが早めです。
アイフルとアコムは、どちらも申し込みから最短25~30分で融資できるとしていますが、アイフルはWEB申込で最短25分で融資可能としています。従って、WEB申し込みを行えばアイフルのほうが早いといえるでしょう。

Q

A
どちらか選べません。両方に申し込んでもいいでしょうか?
可能ですが、両社の申し込みは期間を空けたほうが無難です。
カードローンの申し込みは何社にしてもいいですが申し込みの記録は「信用情報機関」に登録されます。

ローン会社は、申し込みを受けると信用情報機関で申込者の記録を確認します。複数社に同時申し込みの記録があると資金難を疑われ審査時の印象がよくありません。

申し込み情報の登録期間は、約6ヵ月間です。アイフルとアコムの両方に申し込む場合、6ヵ月以上の期間を空けて申し込むといいでしょう。

またその場合も「返済日を忘れるリスク」「1社で増枠するより金利が高くなる可能性」といった点には十分に注意しましょう。

Q

A
実際に借りず、契約だけでもいいでしょうか?
可能です。カードローンは契約後、必ずしも借りる必要はありません。
カードローンを契約すると限度額が割り当てられ、借入金額が限度額の範囲内で自由に決められます。契約したからといっても無理に借りる必要はありません。

ただしアイフルとアコムは、どちらも無利息期間が「契約の翌日から30日間」なので、実際に借りない場合も無利息期間が経過してしまう点には注意しましょう。

Q

A
利息の負担を抑えるにはどうしたらいいですか?
「大きな限度額で金利を下げる」、「繰上返済」といった方法があります。
利息は「借入額×金利÷365日×借入日数」で計算されます。つまり「金利」か「借入日数」を小さくすると利息も小さくなります。

金利は限度額が大きいほど下がります。限度額を大きくしたい場合は「大きな限度額で申し込む」「契約後に増枠をする」などを検討しましょう。

借入日数は、最低返済額に上乗せして返済する「繰上返済」で短縮可能です。

若山卓也
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。 関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。

証券外務員一種、AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。
Twitter:@FP38346079
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。 関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。

証券外務員一種、AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。
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