原価率とは、商品の値段に対して原価が占める割合のことです。「売上原価÷売上高×100」で算出されます。商品を購入するとき「実際、どの程度の金額でできているのか」考えることもあるのではないでしょうか。定価は原価に人件費や広告費など、商品を売るための経費を上乗せして決まっていきます。今回は、人気のゲーム機やパソコンなどの原価率について解説します。

任天堂Switchの原価は推定約250ドル?

一時は手に入れることさえ難しかった人気のゲーム機「Switch」。2017年のある調査では推定原価が約250ドルとされています。米国での販売価格が299.99ドル(日本での販売価格は税別で2万9,980円)、この価格から考えると原価率は約83%になります。ゲーム機であり、開発に時間も費用も費やしたことでしょう。しかし、メーカー側にとって、一台あたりの利益は微々たるものです。

購入側が「それで大丈夫なのか」と心配してしまう原価率ではありますが、これにはハードを売ることによりソフトの売り上げを伸ばすという戦略が見え隠れしているのではないでしょうか。

パソコンの原価率は70%超えも

パソコンの原価率は、CPUやマザーボード、グラフィックボードなど、搭載されているパーツの種類で異なります。また、企業によって販売戦略も異なるため、具体的な原価率を出すことは困難です。しかし、約4~5万円相当のCPUと2~3万円のグラフィックボードが搭載されたパソコンが10~12万円程度で販売されていることから、原価率は60~70%以上だと推測できます。

ただし、Microsoft Officeの有無、HDDとSSDのどちらが搭載されているかなど、パソコンの価格に関わる要素は非常に多いため、一概には言えません。