近年、日本では女性の社会での活躍を後押しする、さまざまな仕組みが整備されています。しかし世界的に見ると、日本はまだまだ男女格差が大きいのが現状です。では男女格差が少ない国はどこなのでしょうか?それらの国が実施している政策や仕組みから、今後日本がどのように男女格差を小さくして行けるかを考えてみましょう。

世界で男女の格差が少ないのはどこの国?

世界経済フォーラム(World Economic Forum)が2018年12月に公表した「The Global Gender Gap Report2018」。この中に、男女格差の度合いを測るジェンダーギャップ指数(Gender Gap Index:GGI)というものがあります。

この指数は、経済分野、教育分野、健康分野、政治分野のデータから作成されており、各分野における男女格差を総合的に判断することが可能です。この指数による男女格差が少ない国のランキングトップ3は以下の通りです。

1位:アイスランド
2位:ノルウェー
3位:スウェーデン

一方、2018年の日本のランキングは149ヵ国中110位でした。2017年には144ヵ国中114位だったので、ほんの少し上昇したものの、まだまだ日本の男女格差は大きいことがわかります。

ランキング上位3国における男女平等の現状

ランキング上位3ヵ国では、議会または企業の管理職や取締役に女性を積極的に登用するための新たな取り組みを行っています。

その1つが、「政治分野におけるクオータ制」です。これは、それぞれの国の法律などにより議員全体に占める女性の割合を、一定以上にすることを求める制度です。

2018年時点において、スウェーデンの国会議員に占める女性の割合は、46.1%となっています。2位のノルウェーの国会議員に占める女性の割合は、41.4%です。国会議員に占める女性の割合を見ても、女性の社会進出が進み、男女の格差が少ないことがわかります。

経済分野、政治分野など、さまざまな視点から男女平等に取り組むことが、国全体として、男女格差を小さくするポイントなのかもしれませんね。