玄関周りは靴以外にも、スリッパ、鍵、印鑑、靴のケア用品、芳香剤、帽子、買い物用のエコバッグなど小物が多い場所です。なんとか収納したものの、いざ使おうと思った時にすぐに見つけることができず慌てて出かける、という光景もよくありませんか?
そんな方はぜひ、玄関の壁に”見える収納”コーナーを設置してみてはいかがでしょう。よく使う小物が一目で見つかり、使い勝手がグッと良くなります。
壁に棚をつけるのは一見難しそうに思いますが、初心者でも簡単にできるDIYアイテムがたくさんあります。2つのお薦めアイテムを使用して、玄関の壁に小さな棚とフックを設置する方法を紹介します。
おすすめアイテム1:石膏ボード用くぎで壁に棚を作る
壁に棚を作るため、棚受け金具となるシェルフフレーム(1✕6材用)を2つ、そして、棚板となる1✕6(ワンバイシックス)材と呼ばれる幅146ミリ、厚さ19ミリ、長さは910ミリ~の規格材を用意します。
どちらもネットショップやホームセンターで購入することが出来ます。1✕6材は必要な長さをお店のカットサービス(1カット50円~)を利用すれば自分で切る苦労もないのでお薦めです。今回は60センチにカットしたものを2枚使用します。
壁の構造を確認する
一般的な住宅の造りでは構造柱の手前に石膏ボードと呼ばれる石膏を固めた板が貼られており、その上に壁紙が貼られています。つまり部屋の中から見ただけでは柱などがどこにあるかわかりません。
シェルフフレームを壁にしっかりと固定するには壁裏に隠れている柱の位置を見つけてネジ留めをすることが必要となります。もしも、壁裏の柱までネジが届いていないとグラグラとネジが外れ、落下する危険性があります。
しかし、この作業をするのは初心者には至難の技です。また、柱の間隔に合わせなければならないので好きな位置にシェルフフレームが取り付けることが出来ないという難点もあります。
そんな初心者でも簡単に取り付けられるようにシェルフフレームには壁裏に柱がない部分の石膏ボード壁に取り付けられる専用クギが付いています。1つの取り付け穴に3方向から細いクギを差し込むことでしっかりと固定が出来るものです。
クギをガイドしてくれるピンキャップを取り付け穴に差し込み、コインなどで1本づつクギの頭を押し込んでいきます。
3本のクギを全て差し込みます。もしも最後まで入らないクギがある場合は、壁裏にある柱にぶつかっている場合があるのでシェルフフレーム全体を2、3センチ横にずらしてから再度差し込みます。
ピンキャップカバーをかぶせて見栄えを良くします。
シェルフレームの全ての取り付け穴にこのように専用クギで壁に固定します。
2本目を取り付ける際は棚が水平になるように気をつけて取り付けます。マスキングテープなどで高さの目安をつけておくと作業がしやすくなります。
棚板を置いて裏面から専用金具で固定したら完成です。取り外したいときは、逆の順序でラジオペンチなど細いものを掴めるもので1本づつクギを外していきます。クギ穴は若干残りますが、とても小さいので目立ちにくいです。
おすすめアイテム2:ホッチキスで留める壁用フック
家にあるホッチキスを使用して石膏ボード壁に取り付けられるフックも取り付けていきます。セットにはフック、フックを留める透明フィルム、専用ホッチキス針、カバーが入っています。
ホッチキスは180度開くタイプのものが必要です。専用のホッチキス針を入れたら透明フィルムをはめ込んだフックの指定の場所にホッチキスを壁に押し当てながら針を打っていきます。壁に対してホッチキスを30度くらいに斜めにして差し込むのがコツです。
最後にプレートカバーをつけたら完成です。
鍵や帽子、バッグなどをかけるフックをあれば玄関先がさらに便利になります。
フックの種類は多数あり、ランドセルやゴルフバッグなど重いものがかけられるものもあります。
ただし、石膏ボード壁専用なので取り付けられない壁もあります。壁を叩いて空洞のような音がしたり、壁に画鋲を差し込んで白い粉が付いてきたら石膏ボード壁です。
どうしてもわからない場合は販売会社や不動産屋に確認してみても良いと思います。
文・嶋﨑都志子(ライター)
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