この記事は書籍『年収400万円からの不動産投資で着実に稼ぐ秘訣』(高山一恵氏著)の内容を抜粋したものになります。

『不動産投資で着実に稼ぐ』シリーズ
「不動産投資」初心者に「築浅中古ワンルーム」がオススメの理由とは?
「マイホーム」より先に「不動産物件」を購入した方が良い理由とは
不動産投資に重要な「信頼できる営業マン」の見極めポイントは?
不動産投資で最も怖い「空室リスク」はこれで回避できる
「不動産投資で節税できる」がウソでも本当でもない理由って?

※以下、書籍より抜粋

初心者がスタートしやすい投資物件は?

その人のライフプランや不動産投資の目的により投資戦略はまったく違います。とはいえ、「初心者が始めるにはどんな投資方法がよいですか?」という質問が非常に多いので、一般的な例をご紹介しておきます。
 
私のお客様で不動産投資をスタートする方の多くは、会社員です。あくまで私のお客様のケースですが、入居者に困らない都内の立地のよい中古ワンルームに投資する人がほとんどです。
 
収入が安定している会社員の方は、銀行からの融資が下りやすく、都内の優良物件の融資でも審査が通りやすいという事情があります。
 
通常、物件価格の1~2割程度の頭金が求められますが、いわゆる大企業に勤めている会社員などの場合にはフルローン(頭金なし)で借りられることもあります。人によっては頭金を物件価格の4割を入れないと購入できないケースもあることを考えると、自分の手元資金を減らさずに銀行からの借り入れで投資ができるというのは、会社員ならではの大きなメリットといえます。
 
その場合、築10~15年程度の物件に投資するケースが多く(いまは割高な物件も多いですが)、中古なので新築よりも割安で投資できます。また、ローンもよい条件で借りられることが多く、毎月のローン返済額よりも家賃が上回っていることがほとんどです。
 
低い金利で借り、割安な価格で購入することができれば、毎月のキャッシュフローがプラスになるケースが多く、そのプラス分を固定資産税の支払いや、繰り上げ返済の資金に充てることができます。
 
さらに、数年前に都内のワンルームマンションに投資した人たちは、いまの不動産価格の高騰の恩恵を受け、数年しか保有していないにもかかわらず、数百万円の売却益を手にした人もいました。
会社員が最初にトライする方法としては、低リスクで安定的な収益を得られる都内築浅中古ワンルーム投資がオススメです。

以下の表は、私のところに相談にいらっしゃる会社員のお客様のなかで、購入物件として多い「東京の中古ワンルーム」でのシミュレーションの一例です。
 

この方の投資目的は「老後の年金の足し」でした。
 
中央区のオフィス街の地下鉄の駅から徒歩10分程度、築15年の物件で物件の担保価値が高かったのと、その方の勤務先が大手企業だったこともあり、頭金 10万円で投資することができました。

ざっくりとシミュレーションしてみると、稼働率が100%だった場合には、初年度から年間で4万4000円程度がプラス、70 歳以降は年間100万円程度がプラスになり、年金の足しにできるようになるという感じです。ただし、家賃相場の変動とリフォーム代を考慮していないので、このシミュレーションどおりにはなかなかいきません。
 
物件の下落や家賃の下落についてはどれくらいかはっきりと予測できませんが、知り合いの不動産屋さんに聞いたところ、この物件の場合は、築40年を過ぎても物件価格は1500万円はくだらないとのこと。
 
家賃も2~3割減くらいとのことなので、経済の激変や物件に何か大きな問題がおきなければ、老後の資金の足しにできるとの判断をアドバイスしました。

*POINT
会社員の場合、都内ワンルームマンションは有力な選択肢である
 

(画像=Webサイトより ※クリックするとAmazonに飛びます)

高山一恵(たかやま・かずえ)
ファイナンシャル・プランナー(CFP)。2005年に女性向けFPオフィス、株式会社エフピーウーマン創業。10年間取締役を務めたのち、株式会社Money&You取締役就任。講演活動、執筆、マネー相談などを通じて、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。不動産投資セミナーや不動産投資スクールの講師を務める一方、自身も不動産投資で資産形成を行い、実体験や顧客事例をもとにしたわかりやすい講演に定評がある。

【こちらの記事もおすすめ】
女性を超える関心度!?「オトコの美活」意識調査結果
住宅ローン控除(減税)をフル活用するための基本の「き」
実はハイリスクなライフイベントTOP5。転職、住宅購入、結婚……
2018年マンションの「駆け込み」需要が起きるってホント?
じぶん時間がもっと増える「ちょこっと家事代行」3選