「都会の喧騒を離れ、自然豊かな田舎でのんびり生活したい……」
いま、田舎への移住に憧れを抱く人は少なくありません。しかし、実際に都会の暮らしを捨てて田舎に移住するのは勇気がいるし、不安も大きいはず。そこで今回は、約10年の東京生活を経て、2016年から千葉県の田舎に移住した筆者が、実際に住んでみてわかったメリットとデメリットをご紹介します。
田舎に移住するメリット
土地が安価
LIFULL HOME’Sの家賃相場情報によると、私の住んでいる千葉県市原市の家賃相場は、2018年4月21日現在、1Kで4.64万円、3LDKで8.76万円。都心の約半分の値段です。田舎暮らしは、家賃など毎月かかる固定費を安く済ませることができ、家計にも優しいといえます。
また、地方では使い道がなく遊ばせている土地も多いので、畑を月1000~2000円程度で借りることができたり、「放置するくらいなら誰かに使ってもらいたい」と、無料で貸してくれる地主さんがいる場合もあります。
地元限定の味覚を楽しめる
その土地だけでしか流通しない旬の食材を楽しめるのも、田舎暮らしの醍醐味のひとつです。旬の味覚は安くておいしく、栄養も豊富。その土地独自の歴史や食文化などを知ることもできますし、ご近所さんからおすそ分けがくることもあり、良いコミュニケーションにも繋がります。
豊かな自然や綺麗な空気に癒される
田舎は都会と比べて車の数や人口が少ないため、空気中の有害物質が少ないです。そのため、田舎は空気が綺麗といわれています。実際、田舎の夜空は都会とは比べ物にならないぐらい星の数も多く、場所によっては流れ星や流星群なども見ることができるでしょう。
自然豊かな場所での生活は、心を落ち着け、安らぎを与えてくれます。山や川、海の近くなど、自然に囲まれた暮らしは子育ての環境としても最適ではないでしょうか。
時間の流れがゆったりしている
自然の摂理に沿った生活は、時間の流れがゆったりとしているように感じられます。時間に追われるストレスは激減することでしょう。
もともと田舎は農業や漁業、酪農といった時間や手間暇をかける産業が多いです。時間をかけて、焦らず、自分のペースでというのが、田舎での時間の使い方といえます。
田舎に移住するデメリット
交通の便が悪い
都会に比べると公共の移動手段が格段に少ない地方では、車での移動が基本となります。ガソリン代や税金など、車に掛かるコストも計算しておきましょう。
地域によっては、特急列車が停車する駅や空港までの交通手段に苦労することもあるでしょう。そのような場合、旅行するには時間も労力も余計に掛かります。海外へ出掛けようとする場合、搭乗時間に間に合わせるために前泊が必要ということもあり得ます。
娯楽施設が少ない
のどかな暮らしの裏返しともいえますが、田舎にはショッピングセンターやテーマパークのような娯楽施設といった“遊ぶ”場所が都会と比べて少ないです。刺激が足りないと感じる人もいるかもしれません。
食料品・日用雑貨が高いことも
一部の食品、衣料品、日用雑貨などは都会より割高になることがあります。地元の産物以外の商品は外から持ってくる必要があるため、商品価格に輸送費が上乗せされてしまうからです。また、都会に比べ店舗自体が少ない田舎では、価格競争が起こりにくいという要因もあるようです。
地方自治体の支援制度もチェックしてみよう
過疎化が進む地方では、積極的な移住支援を行っている自治体が増えています。地方自治体によっては、土地や物件購入に対する補助金や定住奨励金があり、空き家提供者を紹介してくれるところもあるので、気になる移住先が見つかったら一度調べてみると良いでしょう。
移住は人生において重大な決断になります。今回ご紹介したメリット・デメリットを踏まえ、よく吟味して検討するようにしてください。
文・Talei(フリー編集者・Webマーケター、JSA認定ソムリエ)
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