玄関は”家の顔”。けれど、住宅の北側に配されることや窓がない場合も多くあり、暗く、殺風景な印象を受けることがあります。また、賃貸物件の場合はお好みの内装で仕上げられていないこともあり、仕方なく暗いままの印象で使用している方も多いものです。

そんな時は初心者でも簡単にできるDIYアイテムを使えば、床や壁にひと工夫することで空間がガラリと様変わりします。週末の数時間で明るく便利な玄関にイメージチェンジしてみませんか。

色、柄、豊富なクッションフロアーシート

床の簡単リメイクでお薦めするのはクッションフロアーシートと呼ばれる塩化ビニル系の素材でできた内装用床材です。

クッションフロアーシートの最大の特徴は、フローリングやタイル、石目調など色や柄がとても豊富なことです。また、ハサミやカッターで簡単に切ることもできるので初心者でも扱いやすくなっています。ホームセンターやネットショップで手軽に購入することができ、必要な数だけを10センチ単位で購入することが可能です。玄関の床であれば1,000円から2,000円程度で簡単にイメージチェンジをすることができます。

今回は玄関の幅が90センチ、奥行きが100センチだったので、91センチ幅のものを1.1メートル購入します。暗い色の床なので、南仏のような明るいテラコッタタイル柄にします。

壁の凹凸に沿ってクッションフロアーシートをカットする

(写真=筆者撮影)

購入したクッションフロアーシートを玄関の床に敷いていく際に、床のほとんどが真四角でないことに気付きます。多くは柱や壁などの構造材で凹凸があるからです。

そんな時は、実際の凹凸部分に当てながらクッションフロアーシートをカットしていくとぴったりと綺麗に収めることができます。これを「現物あわせ」と言います。

まず、凹凸部分になっている柱の手前にクッションフロアーシートの端を合わせて置きます。柱の幅に合わせて金定規を合わせたら、カッターで数センチの切り込みを入れます。
 

(写真=筆者撮影)

 次に、柱の奥行の端に合わせてクッションフロアーシートを置きます。先ほど切り込みを入れた部分が柱の出っ張りにぶつかり、めくれ上がってきたところを金定規で押さえつけカッターでカットします。

これで柱の凹凸部分に合わせて、ぴったりと綺麗にクッションフロアーシートをカットすることができます。
 

(写真=筆者撮影)
 

両面テープでクッションフロアーシートを固定する

最後にクッションフロアーシートがずれないように、床の端や中央にポリプロピレン製の薄型両面テープで固定すれば完成です。

賃貸物件の場合は、貼ってはがせる弱粘着タイプや吸着タイプの両面テープを少量使用すれば現状復帰も容易にできます。(但し、数年間貼り続けてしまうと糊面が劣化して床に癒着する場合がありますので、模様替えも兼ねて2~3年を目安に交換しましょう。)

文・嶋﨑都志子(ライター)

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