ある朝、鏡を見たら「老けている」と感じた...。日に日に訪れる、老化に対して不安や恐れが拭いきれないときに考えたいこと。

30代に入ると途端に気になるのが、見た目の老化。はたから見たら、そう気になることでもないかもしれない。だけど、自分自身は毎日自分の顔と付き合っているのだからよく分かるのものです。そんな“老け”を実感した時、あなたはどんな風に自分と向き合いますか?

“若さが永遠ではない”ことを理解できていなかった

(写真=getty images®)

「もうアラサーだよ~、ヤバい。」
「あぁ、なんか老けたな…」

そんな愚痴を友達の前で漏らしたことはありますか?私はあります。とくに20代後半、27歳や28歳は、年齢の変化に敏感になる年頃ではないでしょうか。確かに前の自分と比べて顔つきや体つきが変わり始める頃とはいえ、まだ20代。本当の意味で「老け」を実感することなど、20代のうちでは出来ないのです。

30代は、自分よりも10歳以上年下の子たちから「おばちゃん」と言われる頻度も増えていきます。また、時として飲みの席などで近くにいる見知らぬ男性が「35歳を過ぎた女性なんてババァだよなぁ」などと勝手のたまう現状を、どこかで目の当たりにします。その光景を今までどこか、「自分ではない年上のお姉さんに投げかけられた一言」として捉えていたのに、今度は自分が“その対象”になるのです。老いることは仕方ないと分かっていても、世間は老けていく女性になんと冷たいことか…。それを初めて自分ごととして実感するのが30代40代の女性なのではないでしょうか。

老いるということを楽しんでみる

(写真=getty images®)

若さにしがみついているワケではないけれど、心のどこかでまだ「若い自分」と思っていた。中身は20代の頃となんら変わっていないし、これからも変わることはない。だけど、見た目の変化、周りの対応の変化に自分自身が追いついていかないので、どうしても戸惑うことが増えてしまいます。

そんな自分と今後、どうやって向き合っていけば、自信を持って楽しく生きられるのでしょうか。そう考えた時に私はあえて、老ける過程を楽しむ姿勢を忘れないようにしようと決意しました。老ける過程を楽しむ…というのは、目尻のシワを愛するように観察する、垂れているお尻に可愛さを感じるようにする、スッピンの自分が常に疲れ顔でもOK!人間らしくてそれも良いよね。と今の自分そのものを在るがままに認める気持ちを忘れないということです。

もちろん、在るがままを認める=何もしなくて良い。ということではありません。人前にでる以上は、自分の最大限の美しさを維持する努力は必要です。ただ、必要以上に美意識を高く持ちすぎたりすると、ほんの少しのシミやシワも許せなくなってしまいます。

それは、40代、50代、60代とこれから続く自分の全てを否定することになってしまいます。どんなに努力しても、人間である以上、老化は止められません。その老化を受け入れる気持ちを少しずつ持ち始めていくことで、変化する自分の顔立ち・体を少しずつ認められるようになるのではないでしょうか。