こんにちは、婚活FP(ファイナンシャル・プランナー)山本です。

婚活支援をしているとごくまれに、婚活市場では「モテにくい人」が「最高にモテる人」を射止めるケースに出会うことがあります。

周囲からは中々交際理由が分からないものですが、本人達にはちゃんと理由があるものです。

今回は「アラフォーで最高の彼と結婚できた女性」の実話をお伝えします。なお、今回は少し趣向を変えて「男性視点」から。

士業で成功、婚活を始めて「女性不信」に

真(仮名:まこと)さんは都心部に住む独身男性。20代半ばで士業として独立を果たし、苦労しながらも経営を軌道にのせ、30代前半で年収は1000万円程度ありました。見た目は、イケメンの部類(※あくまで筆者の感想)です。

30を過ぎ、年齢的に結婚願望も沸いてきたのでいざ婚活を始めてみると、当然のようにモテました。しかし……真さんは女性不信になりかける程に悩むようになったのです。なぜなら、全ての女性が「お金目当て」に思えたから。

真さんは勉強と仕事ばかりで女性経験は多くなく、決して第一印象が良いタイプではありません。女性は最初、真さんに対して雑な応対をしていましたが、「年収」を知った途端、コロッと態度を変えるケースが多かったのです。

丁寧な態度で接してくれても、デートでは女性は皆「オゴり前提」で高級店を選びました。どんなに若く可愛い女性が相手でも、これらをされた途端に真さんの心は冷めるように。

真さんは少しずつ年収を隠すようになりましたが、すると中々モテず……。婚活市場は「正直」です。

転機はアラフォー女性との割り勘デート

しかしそんな真さんにもある時ついに転機が訪れました。

お相手は30代後半のバツイチ(子ども無し)の中小企業に勤める女性、京子さん(仮名)。

決して美人ではありませんでしたが、京子さんだけは年収を隠していても好意を寄せてくれました。そして商売への苦労もいたわってくれたのです。

それだけではありません、京子さんは何度デートを重ねても必ず安い店で「割り勘」。ちょっと高めのプレゼントを渡そうとすると、「無理するな!」と怒って突き返してきたのです。

過去の女性達とは違って、明らかにお金目当てとは思えない京子さんに真さんは強い運命を感じたと言います。

(写真=Thinkstock/GettyImages)

結婚後も堅実な生活

そして出会って1年後、2人は結婚しました。

2人は、その後に子宝にも恵まれ家族3人で幸せな家庭を築いています。

真さんの年収は1500万円に達しましたが相変わらず共働きで、稼ぎは全て貯金しているそうです。

その理由は、京子さん曰く「父が同じく自営業で苦労していたから、当初はきっと彼も同じ状況だと思っていた。それに今は稼げていても、いつ稼ぎが無くなるか分からないから」だそうです。

そんな京子さんの横で微笑む真さんを見て、筆者は「本当に良い結婚をしたのだな」と思いました。

大物を射抜くのは「年収以外」で人を見る目

パートナーに経済力を求め、相手の年収が高いと知ればテンションが上がる気持ちもわかります。そして、出会った当初は年収以外にその人を判断する明確な基準がないのも分かります。

しかし男性の中には、これらを極度に嫌う方も多いのです。

また真さんのように、第一印象は決して良くなかったり、女性に不慣れだったりする男性の中に、実は人柄も年収もいい人が隠れていることもたくさんあります。むしろそんな素敵な人ほど、自分の経済力を隠すことが多いかもしれません。

もしあなたが真さんのような方との結婚を望むなら、年収以外の部分で「人を見る目」を養うことが必要でしょう。

そしてそのためには、あなた自身が経済的・精神的に自立することが大切です。

文・婚活FP山本(山本FPオフィス代表)/DAILY ANDS

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