皆さんの中には、「数万円でもいいから毎月お小遣いが稼げたらいいな……」と考えている人も多いのではないでしょうか。「起業」ともなれば、ハードルは一気に高くなりますが、もっと気軽に稼ぐことができればうれしいですよね。

そんな方におすすめしたいのが、筆者も実行したことのある「趣味を極めてみる」方法。趣味を突き詰めていけば、ちょっとした工夫でお小遣いにつなげることもできるのです。

今回は、趣味を副業にするために有益な4つのステップをご紹介します。

ステップ1.「副業禁止」の会社でも大丈夫!趣味を深堀りしていこう

お勤めの会社によっては「副業が禁止されている」こともあると思いますが、心配はいりません。スタートしたからといって、すぐにもうかるわけではなく、あくまでも「趣味」という認識で気軽に活動していきましょう。

筆者の経験をお話すると、海外旅行や英語でのコミュニケーションが大好きということから、「せっかく英語でのコミュニケーションができるのだから、何か始めてみようかな」と考えた末、行きついたのが「趣味で他人の留学をサポート」することでした。

留学をしたい人にいろいろなアドバイスをしたり、留学先の学校に英語で質問をしたりしているうちに、ノウハウもだんだんとたまっていき、今では事業化して会社を立ち上げています。

週末のたびに国内旅行をしている人なら、行った先の情報を詳しく伝えるブログを立ち上げたり、お料理好きなら一緒にお料理するワークショップを開いてみたりと、簡単なことでいいのです。

今まで自分のためだけにやってきた趣味を、「他の人と共有する」という視点で見直してみてください。

ステップ2.ワクワク感を重視して!「プライベートの名刺」を作ってみる

何をすればいいかをゼロから考えるのは難しいのですが、「名刺を作る」という具体的な作業を通じて、「何ができるか」「何をしたいか」を考えてみるのも一つの方法です。

まずはメモ用紙を用意し、あなたの名前の上に書くべき「肩書き」を考えてみてください。

筆者の場合、「英会話講師」「翻訳家」などの案がありましたが、どれもワクワク感がありませんでした。「日本だけで完結する仕事」に魅力を感じなかったのです。

その点「留学サポート」なら、海外を飛び回って学校を視察し、現地の人と契約交渉をしたり、交流を深めることもできます。お客様にも異文化を体験していただける。それは「教育」に対する関心が強かった私にとって、重要な要素でありました。

そこから作った肩書きが「留学サポート Go Global 代表 坂口弥生」です。

今の時代、名刺は100枚1000円程度から作れます。インターネットの名刺作成サービスには、無料のデザインがたくさん用意されています。「この肩書きじゃなかったな」と思えば、また作り直せばよいのです。
 

(写真=racorn/Shutterstock.com)
 

ステップ3.ブログやSNSでセルフブランディング

どの方向に進むかが決まったら、自分の考え方・知っている情報などを「発信」していきます。

お金をかけずにできるブログを立ち上げたり、SNSのアカウントを育てて、思いついたこと、お得な情報などを書きつづってみましょう。そうすることで自分の頭を整理し、知識の棚卸しをすることができます。また、セルフブランディングにも役立ちます。

このとき、日記のようにダラダラと書いていくのではなく、次のようなことに留意してみてください。

  • 肩書きに合った内容にする(ときにはプライベートなこともいいのですが、あまり脱線が多くならないように)
  • 読者にとって有益な情報かどうかという視点を持つ
  • 主語述語がセットになっているか、誤字脱字がないかなど、文章の見直しをする
  • 一般的な情報だけでなく、自分自身の体験や経験に基づいた「オンリーワン」の情報を発信する ワークショップや体験会などを開くときは、このブログやSNSで情報発信していくとよいですね。

    ステップ4.無料のサービス・体験会からスタート、いずれは有料化へ

    お客様に提供できるサービスや情報がまとまったら、最初は無料で提供しましょう。

    例えば、旅行ブログを立ち上げたなら、「参加費無料! 石垣島をもっと楽しむための旅セミナー(地図プレゼント!)」といったセミナーを開けば、石垣島に行ってみたい人にとって有益なサービスになるかもしれません。

    最初のお客様は家族や友達で構いません。その都度、意見をもらって以降の改善に役立てましょう。

    回数を重ねたら、時期を見て500円でもよいので有料にしてみてください。安価であっても「お金を頂く」となると、途端に真剣味が増すものです。

    収入があれば即・確定申告、とは限らない

    この段階では、収入の発生を気に病まなくても大丈夫です。一定条件下であれば、収入があっても確定申告の必要はないからです。

    この「条件」については、国税庁のウェブサイト「No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」をご参照いただければと思いますが、

  • 給与の年間収入金額が2000万円を超えていない
  • 1か所から給与の支払を受けている人で、給与所得及び退職所得以外の所得の金額の合計額が20万円を超えていない のであれば、確定申告が必要になる確率はぐっと低くなるでしょう。さらに詳しく知りたい方は、お近くの税務署に問い合わせるなどして確認しておくといいですね。

    一度きりの人生、いろいろチャレンジしてみましょう! 思いもかけない扉が開くかもしれませんよ。

    文・ 坂口弥生(留学サポート会社Go Global経営)/DAILY ANDS

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