中国のミレニアル富裕層(18歳から34歳)は海外への憧れが非常に強く、路面店での買い物よりもオンライン・ショッピングや旅行、エンターテイメント、健康管理などにお金を使っていることが、「中国の消費者動向調査」から判明した。

中国でもミレニアル世代とそれ以上の世代の差異が、様々な面で顕著に表れ始めており、投資から流行まで、親や上司を含む目上の人間の意見よりも、友人に最も影響を受ける傾向が強いことなども報告されている。

投資から粉ミルクのブランドまで 最高のアドバイザーは友人

HSBC(香港上海銀行)が2000人を超えるミレニアル富裕層(年間所得12万人民元/約184万円以上)に実施した調査を見る限り、中国のミレニアル富裕層の趣向や消費動向に、著しい変化が起こっているようだ。

中国のeコマース市場の急拡大については以前から報じられていたが、デジタル世代であるミレニアル層にも富裕層が増えたことで、さらに記録的な数字を叩きだすと予想されている。「過去1年間で所得が増えた、あるいは安定した」という回答者は96%におよぶ。

これらの層の購買対象は従来のものとはガラリと変わり、旅行やエンターテイメントといった冒険心をそそる対象や、オンラインや旅行で購入した海外からの輸入品が中心になっている。

94%が「海外輸入品の方がよい」と答えており、海外への強い憧れを示しており、eコマースや海外旅行産業が今後さらに押しあげられる可能性が非常に高い。

「健康管理ブーム」の影響でヨーグルトやミネラルウォーターが飛ぶように売れるなど、食生活の変化も目立つ。

投資に関しても、年間所得が20万人民元(約308万円)以上の層の35%が「その時値上がりしている株を買う」という短期決戦型であるほか、経験豊富な目上の世代よりも、親しい友人からのアドバイスを重視している。

また50%以上の回答者が「お金の相談だけではなく、ファッションや(自分の子供用の)粉ミルクのブランドにいたるまで、友人の意見を聞く」そうだ。

HSBCは調査の結果、eコマース市場を牛耳るアリババ、検索エンジン、バイドゥ(百度)、中国青年旅行社、スペインの大人気アパレルブランド、Zara、仏乳製品メーカー、ダノンなどを「買い株」として推奨している。

文・ZUU online 編集部/ZUU online

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