サラリーマンをリタイアした後、何をすれば良いのかわからず、途方に暮れてしまう人は多い傾向です。テレビや雑誌などの老後特集では、「老後には○○円必要」といった話をよく耳にします。しかし幸せな老後を送るためには、お金のことだけを考えていれば全く問題ないのでしょうか。そこで、本稿ではお金以外にスポットを当てて、幸せな老後を送るための方法について解説します。

老後には何が必要?

老後は、生き続けていれば誰にでも訪れるものですが、20代や30代という若い年代では具体的な想定をしにくいものです。しかし、40代、50代となるとどこか老後に漠然とした不安が押し寄せてくる人も増えてきます。「実際に何をすれば良いのかわからない」「用意をする時間も取れない」といった人が多い傾向です。

老後は、どのぐらいお金がかかるのかイメージしにくいため、「年金だけでは生活できないのでは……」という不安がつきまとってきます。独身の方の場合、頼ることができる人が身近にいない傾向のため、「病気などで体が動かなくなったとき、一人で生きていけるのか」という不安にもなりがちです。老後は、お金の工面ももちろん大切ですが、必ずしもお金だけあれば幸せな老後になるわけではありません。そこで、具体的にお金以外で必要なものについて挙げてみます。

お金以外に必要な5つのポイントを再確認

老後を幸せに暮らしていくため、お金以外に必要なものは主に5つあると言われています。お金という視点から少し離れて各項目について確認していきましょう。

  • 趣味を持つ
  • 友人を作る
  • 健康に留意する
  • ビジネススキルを身につける
  • 時に「断捨離」も効果的

趣味を持つ

これまでバリバリ働いてきた人が、「定年を境に急に元気がなくなってしまう」という話はよく耳にします。「定年うつ」「燃え尽き症候群」と呼ばれるこのような症状は、定年を機にこれまで掲げていた目的を急に喪失してしまうことが原因の一つです。しかし、例えばアウトドアやDIYなど、仕事以外にも趣味を持ち、定年後は趣味に時間を充てることで、より一層老後の充実が期待できるでしょう。

友人を作る

老後は、孤独になりがちです。特にコミュニケーションが苦手な方であれば、一人で日々を過ごすことになる可能性もあるでしょう。このような孤独感を取りのぞくには、日々の中で話ができる友人を作ることも大切です。趣味の項目とも重複しますが、同じ趣味のサークルなどに加入することで親しい関係を築いていくことも期待できるでしょう。