投資の世界で最もハイリターンを叩きだしているのは、最大規模のポートフォリオを所有しているわずか1%の層であることが、投資データアプリ「オープンフォリオ」の統計から明らかになった。

昨年クレディ・スイスから、「世界総資産の半分を人口の1%が所有している」というレポートが発表されたが、投資の世界でも同様の「富が富を生む法則」が作用しているようだ。

ポートフォリオの規模とリターン率は比例する

「オープンフォリオ」の分析によると、ポートフォリオの規模が大きくなればなるほど、高リターンを狙えるという。

過去1年間のデータを見てみると、ポートフォリオの規模が最小の層である1%の資産に

3.32%の減少が記録されているのに対し、最大層は3.73%の収益を得ている。

こうした数字の差は単に投資額の大きさに左右されているのではなく、投資の仕方に起因するものと推測される。

長年投資の恩恵を受けている富裕層の投資法には、「分散型投資を好む」という特徴があり、そのほかの層のように単一の銘柄に絞って投資しない。

資産を分散することで、市場変動によるリスクを最低限に抑えることができる。シンプルだが重要な法則だ。

最大規模層の5%が単一銘柄に40%以上比重を置かず、平均変動率が15%に抑えられているのに対し、ポートフォリオの70%以上を単一銘柄で構成している最小規模層の5%は、平均変動率が33%にも達しているということも、統計で判明している。

賢い投資で富から富を生みだすコツを、富裕層から学ばない手はない。