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2019/03/15

「WAGYU(和牛)」VS「オージー熟成肉」豪州で勃発

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
日本が誇るWAGYU(和牛)がオーストラリアで人気を集めている。高級肉としてのイメージが高く、WAGYUバーガーなど、高級感を増すためのスパイス的食材として良く使われているのだ。

多少ひいき目に見れば、日本のレクサスのような存在に近いと言えるかもしれない。実際、ステーキハウスやスーパーでもWAGYUの文字は華麗に際立って見える。

その対抗馬としてうって立つのが地元産オージービーフ熟成肉である。日本で一昨年辺りからダイエットに良いと流行りだした、あの柔らかく芳醇な熟成肉である。

赤身を好む豪州人 「霜降り人口」は少な目だが?

日本ではここ数年、「熟成肉ブーム」が大盛り上がりを見せた。ステーキの本場、米国から「ウルフギャングステーキハウス」「BLTステーキ」などが日本にも進出し、ビーフファンを初め多くの人達がその美味たる熟成肉を味わいに訪れた。

熟成肉は同じ赤身でも熟成することで柔らかさや風味が増すのが特徴。赤身独特の「カタくてゴムのような食感」がない上に、プロテインや鉄分、亜鉛など豊富に摂取できる。何と言っても柔らかくて風味が良いのが最高である。

日本では霜降りの肉が高級とされ、美味しいとされているが、米国やオーストラリアではおおよそ逆である。赤身の肉を指す「リーンビーフ(Lean Beaf)」が良質で美味しいビーフとされ値段も高い。まさに肉の柔らかさと甘みを追求する日本人の観念と大きくかけ離れており、むしろあふれんばかりの脂を「ムダ」とさえも表現する人もいるくらいなのだ。

おおむねオーストラリア人は赤身を好み、質の良い肉とする傾向があるのは確かだ。ビーフと言えば「リーン・ビーフ(赤身)」なのである。

そして熟成肉に関しては、シドニーオリンピックが開催された2000年位から話題が集まるようになったようだ。これは、赤身を好む文化の発展とも言えよう、もっと美味しく食べられる手段が世間に認められた結果でもあった。

ドライ・エージド・ビーフ(乾燥熟成肉)は「高級肉」

主要スーパーであるWoolworthやColesでも乾燥熟成肉は手軽に手に入る。値段は通常の赤身よりはやや高めだが、WAGYUに並んで高級ビーフとして扱われている。

ここで霜降り派の擁護をすべきだろう。もちろんオーストラリアでも脂肪分を好む人はいる。そういう人は質の良い脂を含むとされる日本のWAGYUに走る傾向がある。基本的にオーストラリアでは脂ののった霜降りの肉はあまり好まれないため、店頭に並ぶことが少ないからかもしれない。

とは言うものの、オージービーフにはヘルシーな脂肪酸「オメガ3」が含まれていることも忘れてはならない。心臓病などの生活習慣病、美肌効果、もちろんダイエットにも効果があるとされる驚異の脂肪酸である。

赤身の熟成肉と言っても100%脂肪分がゼロというものはほとんどなく、多少の脂は含まれているのが通常と言えよう。そんな背景もあるせいか、このところ熟成肉への人気はうなぎのぼりに伸びている。

オージービーフの乾燥熟成肉は30日ほど寝かせて20%から30%の水分を取り除くため、旨味と風味がギッシリと詰まるらしい。そこにオメガ3の恩恵を頂くとなると、かなり高ポイントになり得る。
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