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2019/03/14

海外セレブが「瞑想」にハマる理由。マドンナやミランダ・カーも

(写真=Thinkstock/Getty Images)
(写真=Thinkstock/Getty Images)
訪日外国人旅行者向けのサービスアパートメントとして、東京・港区でお披露目された「GATE HILL TOKYO(ゲートヒル東京)」。最上階に3室限定の「禅(Zen)」スタイルルームがあり、注目を集めている。GATE HILL TOKYOは、セカンドハウスや出張用滞在施設としての利用を想定しており、「禅(Zen)スタイル」の料金も30万円からと高級設定だ。

企業のトップやセレブなどには「禅=瞑想」の効果はすっかり定着したとも言えるが、一般の観光客をターゲットとするホテル業界でも、シングルやツインルームといった部屋のスタイルの一つとして「Zen room」を提供する動きが加速している。

GoogleでZen roomを検索すると、Jakarta、Bali、Bangkokなど圧倒的にアジア圏でのホテルが並ぶ。料金もリーズナブルで、出来るだけ安く泊まりたいが、何かしらアジア体験をしたい、という欧米からの観光客向けなのが理解できる。ただ部屋の写真を見ると、日本人が思うような「禅」のイメージは少なく、シンプルで統一された部屋の調度が目立つくらいだ。

一方、日本ではどうかと検索してもあまり見当たらない。Zen roomで検索しても単なる日本旅館かホテルの和室くらいのイメージだ。もちろん宿泊客の評価としては高く、「Excellent Japanese style」や「Authentic Japanese Experience」などの部屋そのもののスタイルを喜ぶ記述が並ぶ。こうしたことから「瞑想」をコンセプトとして比較的安い料金で提供できるものがあれば、訪日外国人旅行客へさらにアピールすると指摘する向きもある。

禅ルームの設置がアメリカ企業のトレンド

瞑想に関しては、ヨガスタジオに通うエグゼクティブの姿が多くのメディアで取り上げられた。「雑念を取り除き、心を落ち着かせる」という効果が支持されたのだ。アメリカではオフィスに禅ルーム(瞑想するための部屋)を設置する企業が増えているという。

アップル社創業者スティーブ・ジョブズも瞑想の信奉者だった。ベストセラーにもなった「スティーブ・ジョブズ」(著者ウォルター・アイザックソン)では、19歳の頃に出会ったインド瞑想がきっかけだったと明かされているが、ジョブズの奇行とも取れる傾倒ぶりも描写されている。

ジョブズが宗教的な指導者として仰いだ故・乙川弘文さんは曹洞宗の僧侶で日常的に付き合いがあったが、具体的な瞑想法として座禅がある。座禅はジョブズのあの強烈な個性と創造性を高めたうえ、シンプルで機能的な美しさを追求しているアップルの製品開発にもつながったと見て取れる。

セレブに広まった効果とは

一方、そのリラクゼーション効果は、女優やモデルなどのセレブにも広まったが、セレブなりに求める効果はまた違うようだ。
  1. 心を静める
  2. 創造力を高める
  3. 思考をリセットする
などがそれぞれ指摘されている。

マドンナはツアーのときに瞑想専用ルームを準備し、ライブ開始前にこもると報道された。スーパーファッションモデルのジゼル・ブンチェンやミランダ・カーなども信奉者。ミランダは「朝、瞑想をすると1日がスームズに始まり、ポジティブなエネルギーが湧きおこる」と語る。俳優であり映画監督のクリント・イーストウッドは、「ストレスから解放される」という。

女優のジェシカ・アルバは、美容のためと述べたことがあるが、実は彼女、家庭用品のThe Honest Companyを創設、今や会社の時価総額は1200億円とも言われる企業家。フォーブズの表紙を飾ったこともあり、彼女が語る成功の秘訣の中にも瞑想、ヨガといったトレーニングの効果が垣間見える。

一方、セレブらしい効果として、「バッシングに負けない心」を挙げている場合も。パパラッチに私生活を追い回され、出演した映画が評論家に酷評されることもあるなど、意外に過酷なセレブの生活の中で、「鈍感力を身につけられた」と効果を示唆している。

瞑想が集中力を高めるトレーニングと受け止めればスポーツ選手も例外ではない。国際サッカー連盟(FIFA)本部の建物内にも瞑想ルームがあるそうだ。イチローやプロバスケットボールリーグ(NBL)で一世を風靡したマイケル・ジョーダンなども愛好家として有名だ。
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