海外留学というと、言葉の壁と同じぐらいにコスト面が気になるという人も多いだろう。国立よりも私立の学費が割高になる、地域によって生活費などに差がでる、という点は全世界共通のようだ。

特に欧州の大学では、非欧州圏からの留学生の学費が割高になるというケースも多いが、実は国籍を問わず無料、あるいは激安の授業料を提供している大学も珍しくはない。USニュースに掲載された「学費の安い国際大学」に基づいて、下記のランキングを作成してみた。

大学によっては入学条件は異なり、受講する科目によって費用の差が発生するものの、これらの大学は留学生にも非常に良心的な学費あるいは学期手数料で学問のチャンスを提供している。

最も驚かされるのは、上位3校の「完全無料」という太っ腹ぶりだ。KAISTとヘルシンキ大学は「特定の給付奨学金生のみ」という条件つきだが、海外からの優秀な生徒の誘致に熱心なキング・アブドゥッラー科学技術大学は、ウェブサイト上でも「すべての生徒が給付奨学金制度の対象となる」と告知しているうえに、在学中に必要な生活費などを援助する制度も整っている。今年8月以降、ヘルシンキ大学の修士課程を英語で受ける非EU留学生は有料になってしまう点が残念だ。

ほとんどの大学が英語による講義を提供しているので、「地元の言語による授業についていけない」という不安も少ない。海外留学に興味があるというのであれば、是非とも詳細を調べてみるといいだろう。