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2019/02/03

1万人を治した睡眠の名医が教える「寝不足がアルツハイマーを引き起こす」ワケ

(写真=Sam Wordley/Shutterstock.com)
(写真=Sam Wordley/Shutterstock.com)
(本記事は、白濱龍太郎氏の著書『誰でも簡単にぐっすり眠れるようになる方法』、アスコム、2017年9月3日刊の中から一部を抜粋・編集しています)

【『誰でも簡単にぐっすり眠れるようになる方法』シリーズ】
(1)スッキリ目覚めるには「最初の4時間」がポイント
(2)眠れない理由は「カラダの奥のあるもの」が混乱しているから
(3)1万人を治した睡眠の名医が教える「寝不足がアルツハイマーを引き起こす」ワケ

※以下、書籍より抜粋

忘れっぽい自分とサヨナラし「認知症」を予防する

睡眠で脳のパフォーマンスを最大限に活かす

睡眠が足りていないときに些細なミスが続いたり、考えがまとまらなかったりして、「集中力や思考能力が落ちている」と感じたことがある人は多いと思います。

これは脳が疲れているという証拠です。

睡眠は単に体の疲れを取るだけではなく、脳の疲れを取るためのものでもあります。

もう一度詳しくお話ししましょう。

睡眠にはノンレム睡眠とレム睡眠がありますが、人が眠りにつくと最初にノンレム睡眠が訪れ、その後にレム睡眠が訪れます。

ふたつを合わせたものを1周期とすると、1周期は約90~120分、1晩で4~5周期が繰り返されます。

さらに、前述したように、ノンレム睡眠は1~3のステージに分けることができ、なかでも眠りが深いステージ3を「深睡眠」といいます。

1日中働いて温度の上がった大脳は、眠りについてすぐにやってくる深睡眠のときに冷やされ、疲れが取り除かれます。

そのため、深く眠ることができないと、脳に疲れが残り、集中力や思考能力の低下はもちろん、判断力や創造性、さらに自己評価や物事への意欲も下がってしまいます。

ほかにも、感情を抑える機能が低下して、ちょっとしたことで怒りやすくなったり、衝動を抑制する機能が落ち、ついつい不要なものを買ったり、暴飲暴食をしたりしてしまうこともあります。

また、記憶力や理解力が低下してしまうおそれもあります。

実際、成績上位の子どもの方が下位の子どもにくらべて、早い時間に寝ているという研究結果も報告されています。

このように、睡眠不足は脳の機能を低下させ、さまざまな不調を引き起こしてしまうのです。

記憶は眠っている間に整理される

記憶と睡眠の関係について、もう少しみてみましょう。

睡眠の重要な働きのひとつに「記憶を整理して固定すること」があります。

脳は、ノンレム睡眠のうち、特に深睡眠のときに、嫌な記憶や重要度が低く忘れてもよい記憶を消し、レム睡眠のときに、重要な記憶を固定するとされています。

つまり、人は眠っている間に多くの記憶を整理し、必要なものだけを固定させているのです。

私たちが、毎日、見聞きする情報をすべて覚えていないのは、睡眠中に情報を整理しているからなのです。

昔の受験生は「四当五落」(4時間しか寝なければ合格し、5時間寝ると不合格になる)などといわれ、寝る間も惜しんで一生懸命勉強することがよしとされていました。

しかし、「睡眠による記憶の定着」の重要性が明らかになった今は、逆に、夜はしっかり寝るようすすめられるようになりました。

「最近少し忘れっぽくなったかな?」と感じている人は、もしかすると、睡眠の状態が良好ではなく、日々の記憶の整理がきちんと行われていないのかもしれません。
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