女性に人気のスポーツ「フィギュアスケート」。毎年冬になると、世界的な大会が多く開催されていますが、賞金について耳にすることはほとんどありませんよね。そこで気になるのが、優勝した選手が一体いくらもらえるのかということ。ここでは、フィギュアスケートの賞金についてご説明します。

ISU選手権3大会の賞金

フィギュアスケートの大きな大会として、「ISU選手権」「ISUグランプリシリーズ」「ISUグランプリファイナル」の3つがあります。まずは、そのうちのISU選手権を見てみましょう。

シニア選手に関するISU(国際スケート連盟)主催の選手権は、世界フィギュアスケート選手権大会、四大陸フィギュアスケート選手権大会、ヨーロッパフィギュアスケート選手権大会の3つです。

気になる賞金ですが、シングルで出場して優勝した場合、世界選手権は男女ともに6万4,000米ドル。日本円で710万円ほどになります。四大陸選手権とヨーロッパ選手権の場合は、どちらも2万1,000米ドル(約230万円)です。各大会とも、賞金は6位まで用意されています。

この賞金額は、実は2018年から増額されたもの。それまでは長らく、世界選手権が4万5,000米ドル(約500万円)、四大陸選手権とヨーロッパ選手権が2万米ドル(約220万円)でした。ちなみに2018年から上位入賞者の賞金が増額された反面、それまで7位以下の選手にも出されていた賞金は廃止されています。

グランプリシリーズの賞金

続いて、ISUが開催するグランプリシリーズの各大会について見てみましょう。グランプリシリーズにはアメリカ大会、カナダ大会、中国大会、フランス大会、ロシア大会、日本大会の6つの大会があります。

※2018-2019シーズンは中国杯が休止のため、「グランプリオブフィギュアスケートヘルシンキ2018」(フィンランド大会)が代替開催されています。

これらの大会に出場した場合の賞金はいずれも均一で、シングルで男女ともに1万8,000米ドル(約200万円)です。

ちなみにフィギュアスケートの大会の最後には、たいてい入賞者などによるエキシビションが用意されていますよね。グランプリシリーズの場合、エキシビションの出演を求められた選手は競技プログラムとは異なるプログラムで出演しなければなりません。もしこれに反すると、賞金から3,000米ドル(約33万円)が差し引かれてしまいます。