芸術と音楽の都としても名高いロンドン。ポップス&ロック音楽だけではなく、クラシック音楽も根強い人気を誇っています。王立音楽院をはじめとする音楽教育も充実しているため、演奏者層の厚さも魅力です。

クラシック音楽ファンにはうれしい都市ロンドン

そんなロンドンでは連日連夜どこかでクラシック・コンサートが開催されています。そこで今回は、ロンドンのおすすめコンサート・ホールを厳選しました。手頃な料金で世界トップクラスの演奏を鑑賞できるので、旅行で滞在するときは一度、足を運んでみてください!

ロイヤル・アルバート・ホール(Royal Albert Hall)

外壁の装飾も凝っていて見事そのもの ロイヤル・アルバート・ホール
(写真=筆者撮影)
 
19世紀の君主ヴィクトリア女王が生涯をかけて愛した夫、アルバート公。彼亡き後はずっと黒衣で過ごしたというのも実話として知られています。ヴィクトリア女王は彼に捧げた施設や記念碑をいくつも築きましたが、この「ロイヤル・アルバート・ホール」もその一つです。

1871年に完成した伝統ある総合文化ホールは、日本でも「BBCプロムス」という毎年夏の恒例コンサート・シリーズが一部放映されるので、その独特なドーム状の外観をご存知の方も多いと思います。

ここでは各種の音楽コンサートが開かれますが、クラシックが主流です。また日中はガイドの解説付き(英語)で舞台裏を見て回れるツアーもあり、そちらも人気があります。

ロイヤル・フェスティバル・ホール(Royal Festival Hall)

テムズ川に面した総合文化施設「サウスバンク・センター」には大小あわせて3つのコンサート会場があります。その中で最も大規模なのが「ロイヤル・フェスティバル・ホール」。また「クイーン・エリザベス・ホール」と「パーセル・ルーム」もあり、連日どちらかでクラシック音楽を鑑賞できます。

1951年に建てられ、2007年には大掛かりな改装を行ったホールは、開放的かつ使い勝手の良さが魅力。ロンドン観光に欠かせないテムズ河畔という立地もあわせ、コンサートなどの用事がなくとも毎日たくさんの人々で賑わいます。