日本でもフリマアプリなどの普及により、趣味でハンドメイド雑貨を売っているという人も増えてきました。しかし、アメリカでは規模が違います。本場アメリカのアート&クラフト事情について、ご紹介していきます。

年間1,000超のアート&クラフトマーケット

アメリカのアート&クラフトマーケットは、秋にピークを迎えます。クリスチャンの多いアメリカ人には大切なクリスマスを彩る飾りや、ホリデーギフトを求め、アメリカ全土で開かれるフェア(展示販売会)に出かける習慣があります。

フェアは、年間を通じて屋内外に関わらず大小のフェアが全国で開かれており、その多くは「Free to public」と呼ばれる、フリーで入場して買い物ができるスタイルです。地元のハイスクールの体育館で開催されるものまで含めれば、軽く1,000は超えると思われます。

ローカルなものを除けば、出店費用は1ブースで約数100ドル。来場者の目が肥えているため、独自性と高い品質が求められます。

出展品はサンタの置物から大きな風車まで

サンタクロースやスノーマンのウッドクラフトが並ぶ会場
(写真=筆者撮影)
 
10月以降のフェアでは、クリスマスが近くなるため、サンタクロース、トナカイ、スノーマンの置物や、手描きのオーナメントなど、聖夜を彩るホーリーグッズがたくさん並びます。

ローカルなフェアでは個人の作品が数ドルで買える価格帯ですが、例えば中西部でフェアを運営・主催するAMDURのフェアでは、ロッキー山脈の雄大な大型パネルや、メタル製品の大型風車、1枚20万円するオリジナル絵画など、クオリティの高いプロの作品が売りに出されます。