(本記事は、荻野淳也氏の著書『心のざわざわ・イライラを消す がんばりすぎない休み方 すき間時間で始めるマインドフルネス』、文響社、2018年7月2日刊の中から一部を抜粋・編集しています)

【『心のざわざわ・イライラを消す がんばりすぎない休み方 すき間時間で始めるマインドフルネス』シリーズ】
(1)心から自分を癒せる「超シンプルな方法」とは?
(2)アナタは大丈夫?服やモノが増えるのは「心が乱れている」証拠
(3)「つい食べてしまう」「ついイライラしてしまう」を止めるコツ

※以下、書籍より抜粋

満員電車でイライラすることを選ばない

どんな状況でも、イライラするか、心を穏やかにするかは、自分で決められる。

誰にとってもストレスフルなぎゅうぎゅうの通勤電車。辛くてイライラがつのる時間を、少しでも心穏やかに過ごしたいものです。

物理的に抜け出すことができなくても、イライラするか、心を穏やかにするか、反応の仕方を自分で選択することはできます。

たとえば誰かの体が当たったとき、反射的に怒りを抱くこともできますが、「あ、私イラっとしたな」と自分の感情に気づいてそれを手放すこともできる。これも小さなマインドフルネスです。

私の場合は、電車の時間では瞑想アプリを開いたり、つり革の音などに耳を傾けたりするようにしています。騙されたと思って、一度つり革の音に集中してみてください。

普段は気づかなくても、「ギュッギュッ」と意外と音が鳴っていることに驚きます。普段は注意を向けないところに注意を向けてみることも、マインドフルネスの練習になるでしょう。

たった一粒のチョコを、味わって食べる

お腹が空いて食べたいのか、イライラして食べたいのか考える。

チョコの袋を開けたら、いつのまにかカラになっていた。一度で全部食べるつもりじゃなかったのに……。

ついつい食べる手が止められない間食をコントロールしたいときは、マインドフルネスに今この瞬間の「一口」に全神経を集中させてみましょう。

食べ過ぎてしまう人は、食べたいと思ったときに「食べる意図」を考えてみましょう。お菓子を食べたいのは、小腹が空いているからなのか、それともイライラするからなのでしょうか。

気持ちを落ち着かせるためだけに食べようとしているときも多いものです。一度席を立って会社のフロアを早歩きしてみれば、気分転換になるかもしれません。

それでも食べたいと思うときは、一口に集中し、たった一粒のチョコでもゆっくり時間をかけて食べる幸せを感じましょう。舌の上で溶けていく甘いチョコの味、香りをじっくり味わいましょう。

味わって食べられるように高級なチョコレートを買っておくのもおすすめです。