こんにちは、婚活FP(ファイナンシャル・プランナー)山本です。

しっかり自立している方には興味がない話かもしれませんが、女性の中には「玉の輿」に憧れる声が少なくありません。しかし、リアルな玉の輿結婚は、決して一般的な女性が憧れる生活が送れる訳ではないのが実情です。

そこで今回は、「玉の輿結婚をしたものの、ひどく苦しんだ女性」の実話をお伝えします。

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年収3000万円の経営者と異業種交流会で出会う

(写真=Majdanski/Shutterstock.com)

麗子(仮名:レイコ)さんは20代後半のころ、7歳年上の会社経営者である年収約3000万円の男性、孝弘(仮名:タカヒロ)さんと結婚しました。

2人の出会いは、異業種交流会。当時の麗子さんは、中小企業に勤める年収約300万円の女性ながら、仕事熱心でキャリアアップにも意欲的でした。

互いに一目惚れというレベルではなかったものの、何となく話していると意気投合し、その後デートを重ねるようになっていきました。

麗子さん曰く、「社長だから惚れたわけではないけれど、やはり経営者の発想や行動力にはすごく魅力を感じました」とのこと。

経営者というのは、経済力以外にもさまざまな魅力があるのかもしれません。こうして2人は、出会って一年で結婚したのです。

結婚し「家庭に入って欲しい」に応じてしまった

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麗子さんは結婚後すぐ、後々振り返れば失敗したと感じた出来事がありました。

それは、孝弘さんの「家庭に入って欲しい」という言葉。「毎月50万円を家庭に入れる。そうしたら、働かなくていいだろう?」との言い分に、少し不満を感じつつも、麗子さんは応じてしまいました。

もっとも、新婚のころは孝弘さんも普通に接してくれ、ことあるごとに麗子さんをかまってくれたので、幸せだったと言います。

家におらず、不倫三昧の夫

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しかし、幸せは長くは続きませんでした。

しばらくすると、孝弘さんが家にいないことが少しずつ増えていきました。「仕事が忙しい」とのことでしたが、どうやら時には不倫もしていたようです。しかも、結婚から7年が経ったころには、不倫を隠そうともせず、堂々としていました。

当初は怒っていた麗子さんですが、孝弘さんは二言目には「妻はお前なんだし、金も入れてるんだからいいだろ?」というばかり。孝弘さんは本気で、不倫の何が悪いのか、まったく気づいていない様子でした。麗子さんはこの頃には怒る気力すら沸かなくなっていました。

余談ですが、後々、孝弘さんは「軽度の発達障害」だと分かったそうです。プライベートでは思いやりや歩み寄りが無い反面、ビジネスではそれが良い方向に転んだんだろうと予測できました。経営者には、意外とこういう方が多いと聞きます。

離婚したいけれど、社会復帰に不安

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麗子さんは次第に離婚を考えるようになりましたが、「今さら社会復帰できるだろうか?」と悩みました。7年ものブランクがあればそう思うのも仕方がないでしょう。

子供食堂の普及を筆頭に、シングルマザーの過酷な生活実態をよく聞く時代。その恐怖はなるべく共感したくないものかもしれません……。

一部の友人からは、「ATMとして割り切れ」というアドバイスもあったそうですが、どちらかと言えばお金目当てで結婚した訳ではない麗子さんには不適切です。麗子さんは孝弘さんからもらう生活費の多くを「未来のため、子供のため」と、貯金に回す女性でした。